アナトリー・セルゲーヴィチ・コマロフスキー
露語:Анатолий Сергеевич Комаровский
英語:Anatoly Sergeyevich Komarovsky
独語:Anatoli Sergejewitsch Komarowski
(1909-1955)
【Wikipedia独語版より】
モスクワ(Москва)生まれ
1929年、ラフマニノフ音楽学校でヴァイオリンを学ぶ。
1937~1941年まで、モスクワ音楽院で、
ヴィッサリオン・シェバリーン(Виссарион ЯковлевичШебалин)
に作曲を学ぶ。
モスクワ(Москва)歿
【主な作品】(独語表記)
交響曲(Sinfonie)1941
3つのルーマニア舞曲(Drei Rumänische Tänze)1954
ロシア変奏曲(ヴァイオリンと管弦楽)
(Violine und Sinfonieorchester Russische Variationen)1938
ヴァイオリン協奏曲第1番(Violinkonzert Nr.1)1947
ヴァイオリン協奏曲第2番(Violinkonzert Nr.2)1950
コルホーズ組曲(小管弦楽)(Kleines Sinfonieorchester Kolchos-Suite)1941
ロシアの主題による幻想曲(民族楽器オーケストラ)
(Russisches Volksinstrumentenorchester eine Fantasie über russische Themen)1940
Anatoli Sergejewitsch Komarowski - Wikipedia, Deutch
たまたまYouTubeでその存在を知ったマイナー作曲家。
本当に、”超”が付く位マイナーと思います。
Wikopediaにはドイツ語による紹介文しかありません(2010.2.19現在)。
CDは出ていないようです。
YouTubeには、ヴァイオリン協奏曲第1番と第2番の
ピアノ伴奏版と思しき演奏が出ています。
『di-arezzo』という楽譜販売サイトでは、
そのピアノ伴奏版の楽譜が販売されております。
楽譜 Anatoli Komarowski (作曲家、アーティスト) - di-arezzo(ディアレッツォ)
ネット上に於ける日本語によるコマロフスキーの紹介は、
取り敢えずこれしか見つけられませんでした。
生没年からして、20世紀前半から20世紀半ばまでの活動ですけど、
作風は思いっきり19世紀ロマン派的。
まあ、ソビエト時代のロシアは、社会主義リアリズムに則った芸術が
奨励されていましたから。
前衛的手法を用いた作曲家は批判を受け、
名誉を回復しないと命が危なかったという。
芸術するのも、本当の意味で命がけだったわけです。
『分かりやすい』作風が奨励されていたわけです。
でも、コマロフスキーについてはよく分からないので
勝手な事は言えませんが、『分かりやすい』作風は、
悪く言えば『凡庸』であり、従って、歴史に埋もれてしまいやすい。
恐らくコマロフスキーも、そういった作曲家の1人なのかも知れません。
しかし、ここに紹介するVコンピアノ伴奏版は、
非常に詩情溢れる印象的な美しい
メロディで、とても良いと思うんですが。
それと、やたらと子供による演奏の映像がYouTubeに出ています。
そんなに技巧的では無いので、
恐らくピアノで言う所のバイエルみたいな感じ?
ヴァイオリン小協奏曲ト長調が、
ちょっと『ぶんぶんぶん、蜂が飛ぶ』に似てます(笑)。
ヴァイオリン協奏曲第1番ホ短調第1楽章(ピアノ伴奏)
Konzert Nr. 1, e-moll, 1. Satz
http://www.youtube.com/watch?v=iMAxP1GfhFs
ヴァイオリン協奏曲第1番ホ短調第3楽章(ピアノ伴奏)
Konzert Nr. 1, e-moll, 3. Satz
http://www.youtube.com/watch?v=AV8BVN-rIGc
ヴァイオリン協奏曲第2番イ長調第1楽章(ピアノ伴奏)
Konzert Nr. 2, A-Dur, 1. Satz
http://www.youtube.com/watch?v=DUkaN3iZ_OQ
ヴァイオリン協奏曲第2番イ長調第3楽章(ピアノ伴奏)
Konzert Nr. 2, A-Dur, 3. Satz
http://www.youtube.com/watch?v=iCTxyK0KsZo
ヴァイオリン小協奏曲ト長調(ピアノ伴奏)
Kleine Konzert, G-Dur
http://www.youtube.com/watch?v=eo1TW9XONIQ