美麗立ち入り禁止柵(全美麗化大作戦)2007, 2008年 | 妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

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以前紹介した「美麗消火器」(装飾消火器)2007年の続編です。

本当は、大晦日頃に鉛筆による下描きが完成していたのですが、

唐草装飾模様を立体的に描くのがおっくうになり、

その侭半年以上もほったらかしてしまいました。

でも勿体無いので、何とか完成させました。

内容的にはすぐ完成出来そうに見えますが、

何分立体的に描こうとしたので、意外と掛かりました。


美麗立ち入り禁止看板 2007, 2008


美麗立ち入り禁止看板(柵) 

ケント紙・アクリル・B5・2007, 2008年

前回の「美麗消火器」とは色使いが同じなので、

次回はもっと違う色彩による美麗表現をやってみようと思う。

実は、美麗ショベルカー」も同時進行させていたのですが、

デザインがイマイチなため、現在制作が止まっています(ネタバレすいません)。

このシリーズは、以前は「この世のあらゆるものを強引に無理矢理美しくする

アート計画と名付けていたのですが、長ったらしいので、もっと名前を短くしようと思っていました。

現在は「全美麗化大作戦」というシリーズ名に変更してます。





○このシリーズを思いついたきっかけ

前回の「美麗消火器」を紹介した時、mixiの日記でも拙Blogでも、

何故だかはっきりと思いついたきっかけの説明をしていなかったので、

今更その説明をします。


きっかけの1つ目

2002年頃に、美輪明宏の人生指南書(『人生ノート』《PARCO出版》とか)を見た時、

「この世を美で彩れば、犯罪や争い事は無くなる」みたいな事が書いてあり、

本当かどうかはともかく、次に示すきっかけの2つ目と化学反応する事によって、

「美」の世界とはかけ離れているものを無理矢理美しくするアートのアイデアを

思いつく切っ掛けを与えてくれた。


きっかけの2つ目

私は子供の頃より周囲から「変人」と見なされていたのだけど、

自分ではそう思われるのが納得行かなかった。

逆に私の目には、所謂「一般人」の方が、同調圧力に負けて

自分を無理矢理周囲に合わせている所が、「変」に見えてしょうがなかった。

「工場で大量生産されるロボット」に見えたのだ。

そんなわけで、「普通」とか「常識」について、色々と思い巡らしていたのだけど、

はっきりとではなく、漠然と意識するだけだった。

20代などの若い頃は、論理的に考えるのがとても苦手だったので、

言葉で意識するといった事が上手く出来なかったのだ

(例えば、口頭で上手く説明する事が出来なかった)。

2004年に、遠藤一郎作「ふつう研究所」というちゃぶ台作品を見た時、

はっきりと言葉で「普通を研究する」というのを意識したのだった

しかも、作者本人は、芸術作品という意識すらしていなかったらしい)。

「ふつう研究所」という言葉との出会いのお蔭で、はっきりと「普通とは何ぞや?」

を意識する様になったのだった(その頃は、大分論理的に考える力が付いてきていた)。

そのコンセプトと、例の美輪明宏の本の内容を意識する事で、

全美麗化大作戦」のアイデアが閃いたのだった。





【関連記事】

ここ最近描いた絵

「美麗消火器」(装飾消火器)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10070547240.html