強弓の引き方 | 整体師の独白

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古事記の解説で知る人ぞ知る存在のN氏が、中学生1年生のとき、当時満州鉄道に勤務していた姉からのプレゼントとして、今は亡き名人が使っていた強弓を譲り受けました。

N氏は弓道部の先生にこの強弓を見せたのです。すると先生は、亡くなった名人を良く知る人を招いて、この強弓について教えを請うことにしたそうです。大の大人がいくら力を入れて引いても、びくともしない弓だったので。


招かれた人は「大人でも引けないように思える強弓も、臍下丹田に力を込め、自分の気持ちを背骨の後ろに置いて、礼法通りに引けば、子供でも引けるものです。弓は力で引くものではありません」と語ったといいます。


N氏はこの言葉を実践し、しばらくしてこの強弓を引けるようになるのですが、話を聴き、ここにヒーリングのコツがあった!と指を鳴らしたものです。

そして人生のあらゆる局面に通用する極意でもあり、日々こうした気持ちで生活すれば、ストレスも生じず、どのようなことがあっても、発見がある創造的な毎日を過ごせるのではないか、と思いました。


私は、整体で今まで施術した経験が無いような、重篤なクライアントを前にしたとき、長く使っているもっとも基本的な方法を用いて、なにより慌てず、そして丁寧に施術をすれば、改善できるという事実を知っています。

どんな仕事をされている方も、同じような体験がおありなのではないでしょうか。


人の体、ひいていは健康を扱うヒーラーにとって、自分なりの工夫よりも、そのヒーリング体系の原則にどれだけ精通しているか?こそが、ヒーラーとして本物かどうか?に関わる重要なポイントです。


整体でもホメオパシーでもここが肝心ですから、初心者の方は難しいことよりも、まず基本をしっかり覚えて欲しいと思いますし、私自身もこうしたことを、おろそかにはできないと思うのです。