新譜案内、若しくは時差ぼけ苦悶奮闘記 | 大ぼら一代番外地

新譜案内、若しくは時差ぼけ苦悶奮闘記

予てより私の初期作品あれこれを、限定アナログ盤にてリリースして下さりしイタリアのアナログ盤専門レーベルQbicoより、此の度「Omicron/Omega 10LP box」なる10枚組LPボックスセットがリリースされれば、その内の2枚が私の初期作品なり。因みに他の8枚には「1969-1972 / Kluster And Friends」なる2枚組を始め「Film music / Conrad Schnitzler」「Live at Barber Fuji / 豊住芳三郎 + 高木元輝」「Live at the Alterknit, NYC / Arthur Doyle + Wilber Morris + Rashid Bakr」等、歴々の秘蔵音源が並ぶ次第。

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私の初期作品とは、先ず1枚は「Live / Dark Revolution Collective」なる1979年のライヴ音源。Dark Revolution Collective即ち「暗黒革命共同体」こそ、私が初めて結成せしバンドにして、或る経緯にて譲渡入手叶いしRoland System100以外は、全て自作楽器たる編成、今聴けば電子音楽+お遍路さん的仏教サウンド(斯様な説明にて判って頂けるものか?)にして、理科準備室内暗室にて、友人僅か2名を招き行いしライヴ音源なり。

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もう1枚は「MURA」なる、1981年に高校の同級生達と結成せし、自作楽器に依る実験音楽ユニットにして、当時自主製作せし4本のカセットより、Qbico社長Emanueleが選曲編集せし1枚。自作楽器等の演奏を宅録せし音源に、エフェクト処理やらテープ操作やらあれこれを施せし代物、フランジャーの音色が、何とも時代を感じさせるかな。これら私の初期作品2枚のアートワークは、何とあのボビー・ボーソレイユに依るものなり。
因みにこのボックスセットは、僅か限定101セットのみなりければ、既にQbicoウェブサイトにては、ソールアウトなりけり。

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先日ダモさんと演奏せし際、愛機スタインバーガー Spiritに、己れの過失にて引導を渡せし経緯あれば、漸く新調叶いし次第。今回はフロントP.U.もハムバッカー仕様、以前に比べソフトケースも立派になれば、何とも嬉しき限り。晴れの初舞台は、12月13日(火)に行われるびろうどねこ+河端一@京都五条パーカーハウスロールの予定。

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引き続き録音作業に明け暮れれば、手軽に手早く焼そばを食らわんとす。今回はウスターソースを用いずして、トムヤムクンの素と自家製島唐辛子入りナンプラーを以て味付け、斯くしてインプロクッキング「タイ風焼そば」完成せり。Bangkokにて内橋さんに御案内頂きし「世界一美味い麺」インスパイア系に仕上げんと思えども、既に如何な味わいか忘却しつつありて、只々美味たりし記憶のみ留むるとは、全く以て我ながら不甲斐なき有様、凡そ異なる味わいと相成れども、これはこれ大いに美味にして、パクチーを添え得れば一層美味たらんとは云わずもがな。

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録音作業も完了、再び大阪アジトへ。最早完全に中毒患者の如しか、帰国後既に3食目なる「タコライス」を拵えん。Detroitのダイナー「The Fly Trap」特製ホットソース2種、勿論必須たる「タケシオイル」を施せば、嗚呼、激烈に美味なり。絶品「淡路島名物 玉葱スープ」も添えれば、これぞ最強のタッグたらん。

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然れば突如オキナワン・ブーム訪れしか、続けて食らいしは「ゴーヤチャンプルー+セロリ浅漬け+しじみの味噌汁+ごはん」にして、ゴーヤチャンプルーこれまた大いに美味なり。

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更にはゴーヤと椎茸を召喚、これらを以て極私的仮想沖縄カレーこと「ゴーヤと椎茸の炒めカレー」を拵えんとすれば、アメリカのインド食材店にて購入せしミックススパイスを封切り投入、これまた大いに美味なり。

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タコライスと並び、今年のマイブームの一端を担うは「人参しりしり」にして、然れば魚肉ハンバーグをSPAMポークの代わりに添え、斯くして献立は「人参しりしり+ポークならぬフィッシュ+セロリ浅漬け+ワカメ入り松茸スープ+ごはん」なり。人参しりしりは、先の欧州ツアーに於いても2度拵えれど、矢張り日本で拵える方が、どうにも美味に感ずる次第、人参の味が違えばこそか。激烈に美味なれば、人参(大)2本分を一気に完食せり。

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さて満喫堪能せし故か、漸くオキナワン・ブームもひと段落せし心持ち、然れば鶏肉抜き筑前煮、即ち「野菜の炊いたん」を拵えし。何せ欧州に於いては、そもそも根菜なんぞ見掛けぬも当然にして、漸く根菜を心行くまで食し得らんと、牛蒡、蓮根、里芋、人参、更には椎茸を、昆布出汁と干し椎茸の戻し汁にて炊き合わせし。

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ツアー中は大層御世話となりし電気湯沸かし器なれば、今や日本にても販売される次第、然れど「わくわくケトル」とは、何とも御洒落ならぬ駄洒落なネーミングかな。

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勿論日本に於いては、ツアー中の如くスパゲッティーを茹でんなんぞとは思う筈もなく、湯を沸かせば熱燗マシーンとして利用せん。これがまた手軽にして素晴らしき塩梅、何とも優れ物なるかな。

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そもそも自宅にて独り酒なんぞせぬ主義なれど、何せ時差ぼけ酷きばかりにして、然れば一杯引っ掛け、無理矢理にでも就寝せんとの目論み、斯くしてナイスなアテも拵えし。

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先程完成せし「野菜の炊いたん」些か薄めの味付けと相成れど、おでん宜しく辛子を添え食らえば、これは大いに美味にして、思わず酒も進むか。

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東君の好物たる「煮凝り」は、嘗て鰤大根なんぞ拵えし際、最後に煮汁を濾過し冷やし硬めし一品、山葵を添えて食らえば、これはまさしく鰤大根の濃縮エキスの如き味わい、大いに美味なれば、堪らなく酒が進むものなり。

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スーパー玉出にて、生あん肝1パック180円也なる安価にて売られておれば、思わず衝動買いせし。果たしてあん肝とは如何に調理するものやと、ネットなんぞにてレシピを見れば、成る程蒸し物たりしか、これは全く存ぜねば、せめて大好物たる代物の調理法なんぞ、常々興味を持ち知り置くべきと、確と肝に銘ぜし。蒸し器をタジン鍋にて代用、然れば短時間にて調理完了。程良く冷ませば、いざ切り分け盛り付けん。切り口を覗くや、こりゃええ感じやがな!大根おろしにハバネロソースを混ぜ合わせしインチキ紅葉卸しを添え、刻み葱も散らせポン酢を注し、いざひと口食らえば、これは絶品大いに美味、まさか1パック180円也なる代物とは思えぬ豊穣なる味わい、而して半分は明日の愉しみにと予め確保せし故、更に冷やされ固まりし異なる味わいを、これまた大いに満喫堪能し得らん。

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晩酌しつつ、江波杏子主演の女賭博師シリーズより第1作目たる田中重雄監督作品「女の賭場」第2作目たる弓削太郎監督作品「女賭博師」を、のんびり観賞せり。第3作目「女賭場荒し」にて初登場する御馴染み銀子こと「昇り竜のお銀」は、勿論未だ誕生しておらねば、所謂黎明期ならではの様式美が介さぬ意外さも楽しみ得るものならん。然れどそれは後追いにて観賞せし経緯あれば、斯くも長期シリーズたりし人気の牽引車、即ち「昇り竜のお銀」のキャラクターを既に存じ上げればこそか。
日本映画専門チャンネルにて、過ぐる8月末より、シリーズ全17作品完全放送中なれど、先の欧州ツアーにて5週間も留守にすれば、残念ながら2作品「女賭博師尼寺開帳」「女賭博師絶縁状」の録画叶わず、嗚呼、何とも残念至極。

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結局アテを摘みつつ、熱燗4合を呷れば、些か酔い心地となれど、睡魔の兆しさえ見えねば、次第に酔いも抜け始めるや、軽度の頭痛さえ引き起こせし始末、試しに布団へ観を沈めれど、眼光増々冴え渡る有様にして、結局は布団から這い出し、雑務あれこれ勤しむばかり。
然れば眠る事を諦めし故、朝飯なんぞ食らわんと、残り食材あれこれに、即席ビビンバの素なんぞを以てインプロクッキング「冷しゃぶ添え石焼ビビンバ風炒飯+ゴーヤの浅漬け+しじみの味噌汁」を拵えれば、全く無難に美味なり。

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最近愛聴するは、先日Londonのレコード屋にて、何を今更購入せしLP2枚組「Raising Sand/ Robert Plant & Alison Krauss」なり。既に発表され数年経過すれば、今や新譜とは呼べぬやも知れねど、果たして現在進行形たる録音作品、即ち完全なる新譜なんぞ購入せしは、果たしていつ以来か。久々に現在進行形の音楽に触れし刹那なり。

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カレージャンキーみつるちゃんのfacebookのウォールに投稿されし「カレー占い」なるに挑戦、然れば「河端一カレー」なるは斯くの如しにして「このカレーを食べた人の感想」とは
●シェフの腕に感服しました
●アメリカで流行りそう
●食べた後、体がしびれます
どんなやねんな!そもそも具材がサマーギフトって何やねん?

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