こんにちは。
前にも書きましたが、<SENSE>というファッション誌をよく購読しています。
<ストリート魂を忘れない男たちへ>…そんなコンセプトで毎号セレクトされた
ロックで男っぽいアイテムが、かなり私的にドンズバのモノが多いんですね~
それにしても、表紙のモデルが着けているダガーのペンダント、デカいっすね(@_@)
掲載されたアイテムやコーディネイトをカタログ的に眺めるのはもちろん良いのですが、
なにより楽しみにしているのは、巻末にあるRin Tanaka氏による連載コラム。
毎回、レアなビンテージのレザー・アイテムや、それにまつわる人物がピックアップされています。
今回は、あの奇才Henry Duarte氏が特集されていました。
Henry Duarte氏は1980年代後半自身のブランドを立ち上げ、
レザーとデニムを中心にしたロックでゴシックなアイテムで
1990~2000年代のハリウッドを席巻したカリスマ・デザイナーですね。
ロック・スターたちの衣装のオーダーも数多く手掛けていました。
<SENSE>曰く、「ハリウッドを舐めつくしたデザイナー」だそうです ( ゚ ▽ ゚ ;)
彼は、あのガボール・ナギー氏とも親密な関係にあったのですね。
本文によると、1990年まだガボール氏がビジネスをスタートさせた草創期に出会い、
1992年にレニー・クラヴィッツのツアー衣装をコラボすることになってより親しくなったそうです。
レニーのツアーでガボール氏が製作したアイテムといえば、
以前にご紹介したこのスカルプテッド・オーバルのブレス(以前の記事は、コチラ)。
Duarte氏は92年と言ってますが、コチラには93年の刻印がありますね…
まぁ、ツアーってのは、足掛け1年間くらい続くもんなのでしょうか?
Henry Duarteブランドの代表的アイテムと言えば、やはりこの手のデニムですかね。
非常に手の込んだ仕立てで、当時としては極細のフラワー・ライン。
ロック×ゴシック×ヒッピーってな雰囲気で、
1970年代の<イースト・ウエスト>の作品を彷彿とさせるアイテムでした。
私も10年以上前、このデニムとほぼ同型のモノを所有していましたね。
当時は今より太っていたので、このタイトなサイジングはきつくて履きこなせませんでしたが (x_x;)
レザー・アイテムもカッコ良かったですね~ (°∀°)b
このロング・コートなんかは着こなしの難易度かなり高過ぎですが、
肩の部分の特徴的なレザー・ワークが同様に施されたレザー・シャツやライダースなんかがあって
買おうかどうかずいぶん悩んだのを覚えています。
誌面には、ウェア以外にも気になるアイテムがチラホラ掲載されています。
ブロンズ製の留具がついた、この味のあるレザーのポートフォリオなんていいですネ。
犬のような、あるいは古い電話機のような魔訶不思議な形をしたレザーのショルダー・ポーチ。
ちょっと見たこともない造型ですね…欲しいなぁ、コレ
キャプションにあるように、Duarte氏は若い頃にガボール御大から、
直々にジュエリー製作の手ほどきをうけたそうです。
彼の場合、シルバーではなく、あえてのブロンズというのがミソですね。
この写真を見て思い出しましたが、10年ほど前、eBayでDuarte氏製作の
このアイテムのようなアクセサリーがまとめて出品されていたのを見かけたことがあります。
どれもブロンズ製、ガボラトリーのスカル・ダガーのようなペンダントや
右端のアイテムによく似た、古代の出土品のようなアクセサリーがありましたね。
けっこうなプライスだったので落札しませんでしたが、アレ、買っときゃあ良かったにゃあ…(/_;)/~~
そして特集の最後を飾る、こちらのいかにもLAのバイカー然とした御仁。
あ、私、この人知ってる!
ガボールの古い友人ということで紹介されていますが、おそらくFrankie Rodriguezさんという人で、
かつてガボール氏のバイクを造った元バイク・ビルダーでもあり、
現在はLAでアパレル&アクセサリー・ブランドを展開されている方だと思います。
だいぶ以前ですが、縁あってFrankieさんや彼の近親者から、
古いガボール氏の作品をずいぶん譲ってもらいました。
今ではコンタクトはありませんが、当時在りし日のガボール氏の話を聞けたのが興味深かったですね。
右手には、スカル・ワイヤー・バングル。
両手首には、ガボラトリーのアトリエ・マークのタトゥー。
「いつも心にガボールを」てな感がありますね (^~^)
機会があれば、またガボール・ナギー氏の昔話を聞いてみたいものです。
それではまた次回。
SENSE(センス) 2017年 06 月号 [雑誌]
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