1987年から1990年までの3年間をかけて、全5巻で描かれた物語。
天理教立宗150年を記念して刊行された作品だとのこと。
その全5巻のうち、中山みきさん存命時代の時代が描かれた3巻分を、1冊にまとめたのが上記の本とのこと。
全部で670ページくらいあります。大ボリューム版!!
電子書籍で配信されていたので、さっそく入手して読み始めました。
みきさんの嫁いだ中山家は裕福な庄屋で、子供も4人いたといいます。
それがある日、長男が突然、原因不明の足の痛みを訴え、これが医者でも治せない謎の症状を呈していたために、、修験者に頼んで祈祷してもらったのだという。
祈祷は複数回に及ぶも、長男の病気は治らず。それどころか、母であるみきさんは腰痛に襲われ、夫は目の痛みに苦しむありさまとなり …
修験者は、みきさんに加持台になってもらい、神がかりの祈禱をすることにするんですね。
この時に、みきさんに神がかり現象が起きる。
その神は、みきさんを神のやしろとしてもらいうけたい、と威厳ある言葉で語りかけるも、一同みな、そんなことを突然言われても困るといって、その神の要求を何度も断るのですが、神さまはきいてくれない。やしろとして、みきをもらいうけたいと言い続ける。
そうして、数日に及んだそのやりとりも、ついに村人が折れて、わかりました、みきをさしあげますと神に返答すると、みきさんは通常状態に戻り、長男の足の痛みもなくなり、夫の眼の痛みも消えうせ、我に返ったみきさんも、腰の痛みがなくなっていると驚きます。
みきさんは、今までの数日の神がかり状態のことを、まったく覚えていないという。
こうして始まった、中山みきさんを通して、天理教の神の教えが下ろされる有様が、つづいて描かれている劇画タッチのマンガ。
出版社は、天理教が抱えている出版社のようなので、中山みきさんへの限りない尊崇の思いを込めて描かれている、きちんとしたマンガのようです。
興味のある方は、手に取ってみたらいかがかと思い、記事で紹介してみました。