◎Pファンクのライヴも完全に事前のセットリストなし | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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◎Pファンクのライヴも完全に事前のセットリストなし

 

【Always No Setlist On The Funkateer Show】

 

セットリスト。

 

ところで、このジョージ・クリントンのライヴも事前に決められたセットリストがない。すべてその場で、そのときのノリで曲が決まっていく。今回もセットリストを作るのに、ミスター&ミセス・ブラックバード・マクナイトの協力を得た。大感謝。

 

そのあたり、ショーの進行についてブラックバードに訊いた。「僕も次の曲はわからないよ。ときにはG(みんなジョージのことをGと呼ぶ)が僕に、そっと『フラッシュ・ライト』って曲名をささやくこともあるけど、指示がないときもある。(初日ファーストの)『スーパードッグ』は僕がそのギターリフを弾きだして始まり、みんながついてきてくれた。ドラムスから始まる曲もある。ときどき、誰かが間違えるときもあるよ」

 

 

では、曲の最後はどうやって終わるのか。「さあ、そのときのみんなの表情とか、ノリで決まるんだろう」とブラックバード。

 

「次にやる曲は、ほんとに僕も知らないんだよ。でもなんとかなる。なんとかなってると願ってる(笑)」

 

ジェームス・ブラウンのライヴも事前のセットリストがなく、しかし、ジェームス・ブラウンのキューで次の曲が始まった。そのキューは様々だ。指で指示を出すこともあれば、歌いだしがミスター・ブラウンの声であれば、それでその曲がわかる。

 

しかし、パーラメント/ファンカデリックのほうはそうしたきっちりとしたキューがないようだ。ブラウンほど、タイトではなく、ゆるく進行している感じだ。確かに曲が終わり、しばらく間があくことがあるが、あのときに次の曲が決まり、それに行くのだろう。しかも、ミュージシャン自身もやった曲を覚えていないことも多いので、終演直後にセットリストを確認するなりしないと、そのときのセットリストは永遠の謎になる。(笑)

 

ジャズ・ミュージシャンの場合はミュージシャン同士のアイコンタクトで曲の始まりや、終わりがわかるが、このPファンクのステージ進行のゆるさは、演奏者も多いだけに、改めて考えてみるとすごい。ちゃんと、なんとなく始まり、なんとなく終わるのだ。

 

同じセットリストなしのステージでも、ジェームス・ブラウンとパーラメント/ファンカデリックのものではかなり違うようだ。

 

「Pファンクには間違えると罰金制度はあるのか」を聞き忘れたので、聞いておこう。

 

年内20本くらいあとライヴが入っているようだが、その後は未定だという。本当に今年でクリントンのツアーは終わるのか。

 

彼らにもわからない。ジョージ・クリントンはステージにあがらずも、舞台袖で指示をしてファンカティアーたちがファンクを奏でる方式も選択肢としてあるのかもしれない。

 

ひとつだけいえることは、ミスター・クリントンがいなくても、ワン・ネーション・アンダー・ア・グルーヴのファンク共和国は決してなくならないということだ。

 

クリントンは、ライヴ後も東京に残り前座を務めたグループ、ミス・ヴェルヴェット・アンド・ザ・ブルー・ウルフ のプロモーション用ビデオ撮影につきあったそうだ。おそらくそのビデオにちょい出するものとみられる。

 

■過去関連記事

 

ジョージ・クリントンラスト・ツアー(と言われる)ライヴ・レポート
2019年05月01日(水) 

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12458040633.html

 

ジョージ・クリントン2年ぶりに来日~心身ともに絶好調のクリントン (パート1)

2015年04月17日(金)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12015059749.html

 

ジョージ・クリントン・ライヴ~ファンクの宗教、そしてその教祖

2011年01月29日(土)

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10781042080.html

 

2009年09月08日(火)

ジョージ・クリントン&パーラメント、ファンカデリック・ライヴ

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10337875691.html

(東京ジャズ来日時)

 

2010年06月18日(金)

ゲイリー・シャイダー(Pファンク)56歳で死去

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10566244347.html

ここに簡単なマザーシップ・ウォーズについての解説があります

 

2010年08月14日(土)

キャットフィッシュ・コリンズ死去~JBズ、Pファンク軍団でギター

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10618316816.html

 

ブラックバードさんのソロ・イヴェント

 

December 19, 2006

Blackbyrd McKnight's Social Gathering; Played To Death

http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200612/2006_12_19.html

 

■セットリスト Setlist : George Clinton @ Billboard Live Tokyo, April 29, 2019

 

Show started 16:36

01.         Intro – a riff of Get Off Your Ass And Jam

02.         Dog Star (Fly On)

03.         Super Stupid [From Maggot Brain]

04.         Pole Power

05.         Meow Meow (girls sing) [From Funkadelic’s “Shake The Gate”] – Get Low

06.         Yo, Like George

07.         Ain’t That Funkin’ Kinda Hard On You?

08.         Flash Light

09.         (Not Just) Knee Deep

10.         Psychotropic * [From Parliament’s “Medicaid Fraud Dogg”]

11.         Backwoods  [From Parliament’s “Medicaid Fraud Dogg”]

12.         Mama Told Me *  [From Parliament’s “Medicaid Fraud Dogg”]

13.         Give Up The Funk (Tear The Roof Off The Sucker)

14.         Atomic Dog

15.         Hard Core Jollies

Show ended 17:59

 

* from Medicaid Fraud Dog

 

Very special thanks to Mr. & Mrs. Blackbyrd McKnight to making setlist.

Also thanks to kyohei

 

If you’d find song(s) not listed here, let me know.  I’ll make correction.

 

Members

ジョージ・クリントン / George Clinton (Musical Director, Vocals)

スティーブ・ボイド / Steve Boyd         (Vocals)

ゲイリー・"マッドボーン"・クーパー / Gary"Mudbone"Cooper (Vocals)

マイケル“クリップ”ペイン / Michael“Clip”Payne (Vocals)

ブランディ・スコット / Brandi Scott (Vocals)

トニーシャ・ネルソン / Tonysha Nelson (Vocals)

パタヴィアン・ルイス / Patavian Lewis (Vocals)

テイリ―・パークス / Tairee Parks (Vocals)

トレイシー・ルイス・クリントン / Tracey Lewis Clinton (Vocals, Rap)

ボウヴィエ・リチャードソン / Bouvier Richardson     (Rap)

ルショーン・クリントン ジュニア / LuShawn Clinton Jr. (Rap)

カルロス"サー・ノーズ" マックマレイ / Carlos"Sir Nose"McMurray (Dancer)

ダニエル・ベッドロジアン / Daniel Bedrosian (Keyboards)

トラファエル・ルイス / Trafael Lewis (Guitar, Stage Manager)

ドウェイン・"ブラックバード"・マックナイト / Dewayne “Blackbyrd” Mcknight (Guitar)

ギャレット・シャイダー / Garrett Shider         (Guitar, Vocals)

ライジ・カリー / Lige Curry (Bass)

ベニー・コワン / Bennie Cowan (Trumpet)

グレッグ・トーマス / Greg Thomas (Saxophone)

ベンジャミン・"ベンゼル"・コワン / Benjamin"Benzel"Cowan (Drums)

 

Opening Act:ミス・ヴェルヴェット・アンド・ザ・ブルー・ウルフ / Miss Velvet & The Blue Wolf

 

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First Ya Gotta Shake the Gate

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Funkadelic

The C Kunspyruhzy (2014-12-16)

https://bit.ly/2V7faJd

 

 

メディケイド・フロード・ドッグ

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パーラメント

Pヴァイン・レコード (2018-09-12)

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Greatest Funkin Hits

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George Clinton

Capitol (1996-10-07)

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ENT>MUSIC>LIVE>Clinton, George / Parliament / Funkadelic / P-Funk

 

 

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