◎ジョージ・クリントンラスト・ツアー(と言われる)ライヴ・レポート | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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◎ジョージ・クリントン・ラスト・ツアー(と言われる)ライヴ・レポート

 @george_clinton

 

【George Clinton’s (Said To Be) Farewell Tour : Explosion Of Funk ‘N Roll As Always】

 

ファンクンロール。

 

ファンクの総帥、ジョージ・クリントンの引退が発表され最後と言われる来日ツアー、ビルボードライブ東京で初日(2019年4月29日)ファーストを見た。

 

ジョージ・クリントンの来日は、最近では2015年4月、2016年11月、2018年8月(サマーソニック)以来8か月ぶり。昨年、今年いっぱいでの引退が発表され、今回の来日が最後になるものとみられる。

 

ジョージ・クリントン/パーラメント/ファンカデリック/Pファンク…、ちょっとした名称は変われど、そのグルーヴとファンクとロックの精神、本質は四半世紀以上変わらない。

 

この日は前座が終わったあと、「みんな写真、動画OKだよ。あとでSNSにハッシュタグ #georgeclinton をつけてどんどんアップしてくれ」といい、多くの写真がSNS上にあふれている。ツイッター、インスタ、フェイスブックなどで #georgeclinton で探してみるといい。

 

2階というか、上の階から階段を下りながらステージに進むメンバー

 

一言で言って、「今回が最後」というのは、よく音楽業界である「最後最後詐欺」ではないかと思ったほどだ。(笑) それほど、元気いっぱいのライヴだ。ただし、クリントン御大は、ほぼ座っていて、ときどき立って歌ったり、指示をしていただけなのだが。まあの存在感さえあれば、まさにアレステッド・デヴェロップメントの精神的支柱ババ・オジェーイのような存在でもある。いや、アースのモーリス・ホワイト的存在か。

 

クリントンの、Pファンクのライヴは。何度も同じことばかり書いて恐縮だが、ファンク祭り、ファンクという宗教の儀式が強い。同じコード、リズムを延々と続け、どんどんと観客を陶酔の極致に誘い込む。

 

確かに、このステージがもう体力的にきついのかもしれない。なにせ、77歳、ことしの誕生日で78歳だ。もしジョージ・クリントンなしでのパーラメント/ファンカデリックのライヴだとどうなるのだろう。お客さんは来るのだろうか。モーリス・ホワイトのいないアース・ウィンド&ファイアーが日本では観客動員がきちんとできるのと同じように、ジョージのいないPファンクも大丈夫なのか。よくわからない。

 

Pファンクは終始お祭り

 

そして、事前のセットリストがないのがPファンク流。ではどうやってあれだけ大人数のメンバーは、次にプレイする曲を知るのか。その秘密を明日以降に。

 

(この項、続く)

 

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■過去関連記事

 

ジョージ・クリントン2年ぶりに来日~心身ともに絶好調のクリントン (パート1)

2015年04月17日(金)

https://ameblo.jp/soulsearchin/entry-12015059749.html

(ここに過去関連記事一覧)

 

■セットリスト Setlist : George Clinton @ Billboard Live Tokyo, April 29, 2019

 

Show started 16:36

01.  Intro -a riff of  Get Off Your Ass And Jam

02.  Dog Star (Fly On)

03.  Super Stupid [From Maggot Brain]

04.  Pole Power

05.  Meow Meow (girls sing) [From Funkadelic’s “Shake The Gate”] - Get Low 

06.  Yo, Like George

07.  Ain’t That Funkin’ Kinda Hard On You?

08.  Flash Light

09.  (Not Just) Knee Deep

10.  Psychotropic * [From Parliament’s “Medicaid Fraud Dogg”]

11.  Backwoods  [From Parliament’s “Medicaid Fraud Dogg”]

12.  Mama Told Me *  [From Parliament’s “Medicaid Fraud Dogg”]

13.  A riff of Bop Gun - Give Up The Funk (Tear The Roof Off The Sucker)

14.  Atomic Dog

15.  Hard Core Jollies

Show ended 17:59

 

* from Medicaid Fraud Dog

 

Very special thanks to Mr. & Mrs. Blackbyrd McKnight to making setlist.

 

If you’d find song(s) not listed here, let me know.  I’ll make correction.

 

Members

ジョージ・クリントン / George Clinton (Musical Director, Vocals)

スティーブ・ボイド / Steve Boyd         (Vocals)

ゲイリー・"マッドボーン"・クーパー / Gary"Mudbone"Cooper (Vocals)

マイケル“クリップ”ペイン / Michael“Clip”Payne (Vocals)

ブランディ・スコット / Brandi Scott (Vocals)

トニーシャ・ネルソン / Tonysha Nelson (Vocals)

パタヴィアン・ルイス / Patavian Lewis (Vocals)

テイリ―・パークス / Tairee Parks (Vocals)

トレイシー・ルイス・クリントン / Tracey Lewis Clinton (Vocals, Rap)

ボウヴィエ・リチャードソン / Bouvier Richardson     (Rap)

ルショーン・クリントン ジュニア / LuShawn Clinton Jr. (Rap)

カルロス"サー・ノーズ" マックマレイ / Carlos"Sir Nose"McMurray (Dancer)

ダニエル・ベッドロジアン / Daniel Bedrosian (Keyboards)

トラファエル・ルイス / Trafael Lewis (Guitar, Stage Manager)

ドウェイン・"ブラックバード"・マックナイト / Dewayne “Blackbyrd” Mcknight (Guitar)

ギャレット・シャイダー / Garrett Shider         (Guitar, Vocals)

ライジ・カリー / Lige Curry (Bass)

ベニー・コワン / Bennie Cowan (Trumpet)

グレッグ・トーマス / Greg Thomas (Saxophone)

ベンジャミン・"ベンゼル"・コワン / Benjamin"Benzel"Cowan (Drums)

 

Opening Act:ミス・ヴェルヴェット・アンド・ザ・ブルー・ウルフ / Miss Velvet & The Blue Wolf

 

ENT>MUSIC>LIVE>Clinton, George / Parliament / Funkadelic / P-Funk

 

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