◎スガシカオ・ライヴ:グルーヴでシカオ・ジャンプ | 吉岡正晴のソウル・サーチン

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◎スガシカオ・ライヴ:グルーヴでシカオ・ジャンプ

【Suga Shikao Live: Funk Samurai Is Groovin On The Stage】

(あと一本、高知でのライヴが残っています。事前に内容を知りたくない方はご注意ください)

ファンク侍。

そうか、スガシカオは日本のファンク侍なんだ。

二時間余にわたるめくるめくグルーヴとファンクのオンパレード。

お台場に新しくできたダイヴァー・シティーという建物の中の新しいコンサート・ホール「ゼップ・ダイヴァー・シティー」。僕も初めて来た。スガ・ライヴ体験は恵比寿リキッド以来。

客層は7割か6割が女性だろうか。男女とも20代から40代、50代まで幅広いファン層を掴んでいるようだ。かつてどこかでスガさんが「ファンクは売れないんだよねえ」というようなことを言っていた記憶があるが、2日間こんなにホールいっぱいのお客さんが来ているんだから、そんなこともないんではないか、と強く思った。

一階アリーナはブロック分けされスタンディングで超ぎゅうづめ。まさに立錐の余地もなしというほど入っている。二階席を含め約2500人ほどがスガシカオ・ファンク侍を体験しにきている。この日はユーストリームで生中継もされた。

さて、メンバーひとりひとりが中央に建てられた9段ほどの階段状の台に登場、そこを下りて所定の位置についてファンクが始まる。

オープニングから会場が上下に揺れる揺れる。先日の日本シリーズで日本ハムの稲葉選手が登場したときの「稲葉ジャンプ」というのを初めて見たが、このダイヴァー・シティーで見たのは、まさしく「シカオ・ジャンプ」。僕は2階にいたのに、2階もほんと揺れた揺れた。最初、地震かと思ったほど。2階のスタンディングの人たちが揺れていたのだ。若干船酔いでもしそうなほど揺れた。

そしてアリーナでは観客の両腕がリズムに合わせて天を突き刺す。

大手事務所から独立し、すべてを一人でやりだした孤高のアーティストは、自分が信じる道をひたすらに進んできている。

本編内のMC(おしゃべり)も短く2度ほど。長くないのでつねにビートやリズムが流れている感じがするので、ファンク・ショーという体感だ。

いずれの楽曲もアップテンポのものは、ファンク・グルーヴを基調に、バラードもソウルフルに歌う。

スガシカオのサウンドに惚れる人、歌に惚れる人、声に惚れる人、歌詞に惚れる人。それぞれに好きな理由はあるのだろうが、そんなそれぞれの道筋でスガシカオに惚れた人たちが一箇所に集まるから、そのエネルギーの度合いははんぱではない。

この黒いグルーヴ感を作り出すドラムス(岸田)、ベース(坂本=バンマス)、キーボード(ぽち)、そしてギター(田中)、コーラス(大瀧)のコンビネーションは実に強固だ。日本人でここまでファンクをまとめられるバンドはそうそういない。

おそらくスガシカオは一般的にはわかりにくい黒人のファンクという音楽をわかりやすく日本人向けに紹介しているアーティストのひとりだと思う。そういう意味でもファンク伝道者としてのヴァリューはものすごく高い。

■ 過去スガシカオ関連記事

東京ジャズTokyo Jazz (Part 2) ~ルーファスとスガシカオとバカラックとの邂逅
2012年09月11日(火)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11351568677.html

■ スガシカオ・ブログ

2012年11月8日付け
Zepp Diver Cityと、スガシカオの今後。
http://ameblo.jp/shikao-blog/entry-11399040811.html

■ スガシカオ最新シングル Festival シングル・ダウンロードのみ
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■メンバー

坂本竜太(ベース)
岸田容男(ドラムス)
林田”pochi”裕一(キーボード)
田中義人(ギター)
大瀧裕子(コーラス)

■ セットリスト
スガシカオ@ゼップ・ダイヴァー・シティーお台場 2012年11月6日(火)

show started 19:00
01. 19才~FUNKAHOLIC
02. かわりになってよ
03. 正義の味方
04. 午後のパレード
05. 黄金の月
06. Re.you
07. はじまりの日
08. 奇跡
09. 13階のエレベーター
10. 傷口
11. 春夏秋冬
12. Festival
13. ドキドキしちゃう
14. SWEET BABY
15. したくてたまらない
16. ストーリー
17. 91時91分
18. 青空
Enc-1. あまい果実
Enc-2. コノユビトマレ
Enc-3. Progress
Show ended 21:06

(2012年11月6日火曜、ゼップ・ダイヴァー・シティー (Zepp Diver City)、スガシカオ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Suga, Shikao
2012-