ジャニス | 吉岡正晴のソウル・サーチン

吉岡正晴のソウル・サーチン

ソウルを日々サーチンしている人のために~Daily since 2002

【迫力のベイエリア・ファンクロック・グループ、コールド・ブラッド】

ジャニストランペットDASH!

60年代後期から70年代にかけて、いわゆるサンフランシスコのベイエリアでタワー・オブ・パワーなどと並んで人気を集めたファンク・ロック・グループ、コールド・ブラッドが初来日。さっそく足を運んだ。

僕もアルバムをアナログで何枚かもっている程度で、それほど熱心に聞いて来たわけではなかったが、ライヴはかなりよくて楽しめた。なによりも、リズム隊、そして、トランペットとサックスのバンドと、ヴォーカルのリディアの歌がパンチがあってよかった。ただ、やはりタワーの迫力とドライヴ感と比べてしまうと、若干地味かな、という部分もある。あと、決定的な大ヒット、名刺代わりの1曲がないのが、タワーと比べると観客動員などでも大きな差がでてしまうのかもしれない。

全体的なサウンドは、やはりジェームス・ブラウン・ファンクなどを元にした白人のソウルバンドという位置付け。タワー・オブ・パワー、アヴェレージ・ホワイト・バンドなどと並ぶバンドだ。古いバンドだとチェース、ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズなどもこのジャンルにはいりそうだ。

この週は月曜日にジョス・ストーンを見たが、ジョスを見ていたときも、ふとジャニス・ジョプリンを思い浮かべたが、このコールド・ブラッドのリディアを聴いていても、またジャニスを思い浮かべた。今週は2回もジャニスの面影を見たということになる。

MCで「29年間、ずっと歌っているリディア!」と紹介していたが、彼女もう50は超えているのかな。身長は、とても小柄で145センチくらいではないだろうか。ハスキーないい声だった。

日本ではほとんど知名度もないはずなので、集客が心配だったが、半分以上ははいっていて、中には熱心なファンもいたようで、とりあえずは形になっていてよかった。一時期グループ活動を停止していたらしく、そういう意味では彼らももう一組の「ソウル・サヴァイヴァー」なのかもしれない。

■コールド・ブラッド

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000HDZ9EC/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■コットンクラブ

http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/schedule/ #
4月16日まで。

リディア・ペンス & コールド・ブラッド
Lydia Pense(vo), Rob Zuckerman(sax), Richard Armstrong(tp), Steve Salinas(key), Steve Dunne(g), Evan Palmerson(b), Pep Salinas(ds)

Setlist : Cold Blood @ Cotton Club, April 13, 2007
(transcribed by yoshioka.masaharu)
セットリスト コールド・ブラッド 

show started 21:34
01. Can’t Take It, I Don’t Give A Damn (Lavelle White)
02. Down To The Bone (1972)
03. (Got To Got To) Come Back To Yourself (?)
04. I’m A Good Woman (1969)
05. Guide Me Home (From latest CD "Transfusion")
06. Funky On My Back (1971)
07. Face The Music (From latest CD "Transfusion")
08. Wait For You (From latest CD "Transfusion")
09. I Just Want To Make Love To You (1969)
10. Back Here Again (1976)
11. You Got Me Hummin’ (1969)
Enc. You Make Me Sweat (From latest CD "Transfusion")
show ended 22:46

(2007年4月13日金曜、丸の内コットンクラブ=コールド・ブラッド&リディア・ペンス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Cold Blood
2007-43