武蔵野音楽学院の講師であった
ジャズ・ピアノ奏者小山大宣さんの
「JAZZ理論講座 Jazz Theory Workshop(初級編)」は
日本人が書いたジャズ理論書としては
これ以上わかりやすい内容のものはないと思います。「倍音列」や「純正律と平均律」にはじまり
「記譜法」や「音程相互の関係(長と短、増と減)」など
専門の音楽教育を受けた人には常識なのでしょうが
一般向けのジャズ理論書ではあまり触れられることがない
基礎知識についても詳しく記されています。
なにより感心したことは音楽用語について
きちんと日本語と原語で併記してあることです。
カタカナだと人によって表記が異なったりして
自分が覚えていた用語と同じものであることに
気づかないこともまれにあります。
(たとえば“オルタード”と“アルタード”など)
原語の表記があると音節(たとえば"tri-""dia-"など)の構成から
おおよそ何を意味する用語かの見当がつくので
記憶もしやすくなります。
「JAZZ理論講座 Jazz Theory Workshop(中・上級者編)」
についても記事を書いています。
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