終戦記念日 | ソラのおくりもの

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大切なのは「今を生きる」こと。
そらママが日頃感じていることや
楽しいできごとをつぶやきます。

今日は終戦の日。  70年を迎えた。


幼い時から8月15日は記憶の中に残っている。


父が少しだけ戦争の悲惨さを話してくれた。


いつだったか忘れたがある年、


母が言った言葉が私の心をいっぱいにした。


それ以来私は戦争の話はもちろん、


母の両親の話を聞くことはできなくなった。


その言葉は   


     「この世には神も仏もない!!」


この言葉とその時の母の顔を未だに忘れることができない。



母は東京で生まれ育った。母の父は気功師。


深川でお相撲さんの怪我や病気を治療していたので


裕福な家庭で四人兄弟の長女。


空襲が激しくなり親戚が居る福島へ子供だけで疎開。


3月10日の東京大空襲で両親が亡くなった。


ここから、母の人生が一転した。


両親が亡くなったことがわかると親戚の家から出された。


19歳の母、一番下の妹が2歳。


    どんな暮らしをしていたのか …… 母は一切語らなかった。


当時8歳だった妹を魚屋さんに預け、15歳の弟は一人東京へ。


下の妹二人と一緒に暮らしたが一人は栄養失調で亡くした。


    私が母から聞いたのはこれだけ。


    私が生まれた時も母の妹がいて姉妹のように育った。


終戦日より、東京大空襲で両親を亡くした日3月10日と、


太平洋戦争の開戦日12月8日。


この両日が私の両親の「祈り」「鎮魂」の日であった。


この両日が無かったら…こんな思いが強かったのではないだろうか。




母が亡くなってから父が教えてくれた母の青春。


魚屋へ奉公してた叔母から聞いた祖父、祖母の話。


父から聞いた戦後の話。


話より生々しく、深く残っている「神も仏もない!」と言う言葉。


そして…父と母が経験した感情が私の体内に残っている。


苦しみ、悲しみ、哀しみ、辛さ、痛み、羨望、妬み、怒り、絶望、


全てのマイナスエネルギーが、時々私の中で疼く。



今ある平和  今ある命 に感謝します。


生きとし生けるもの全てが平和でありますように…


祈ります。