コンプリメント(認める・ほめる)はなぜ難しいか | 社員と顧客と経営者の幸福

コンプリメント(認める・ほめる)はなぜ難しいか

こんにちは。 心のソムリエ 橋本文隆です。

8月19日の記事「親密な関係ではないときの対話」で、ソリューション・フォーカス・アプローチでは、傾聴とコンプリメント(認める・ほめる)が大切であると書きました。

傾聴は、あらゆる心理療法に共通して重視されていますが、ソリューション・フォーカス・アプローチでは、それに加えて、コンプリメントを、ものすごく重視します。

コンプリメントが上手くできるかどうかが、ソリューション・フォーカス・アプローチのポイントになってきます。

しかし、コンプリメントを苦手とする人は、たくさんいます。

コンプリメントが難しいのは、

1.人によってタイプが違う
 ほめられると木に登るタイプと登らないタイプがあります。
 登らないタイプをドンドンほめていると、地中に潜ったり、どこかに去ってしまったりします。

2.関係によってほめ方が違う
 警戒心を持たれているときに下手にほめると逆効果です。
 嫌いな上司にほめられても、あまりうれしくないものです。

3.うれしいツボが違う
 ほめられたい所は、人によって違います。
 ツボを外してほめても、分かっていない人だと思われます。

4.謙譲の文化
 アメリカ人はほめられれば、"Thank you" というのが一般的でしょう。
 日本人は、「そんなことないです」と謙遜する人が多いのです。


などなど、コンプリメントが入らない原因はいろいろあります。

また、やみくもに人をほめていると、人の成長にマイナスに働くことがあります。

そこで次回から、効果的に人を成長させるコンプリメントを取り上げていきます。

続く...


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【参考記事】
傾聴というあり方  08月21日
傾聴と仏教     08月20日
親密な関係ではないときの対話 08月19日
カスタマー・タイプ  08月18日
関係の査定(アセスメント)  08月17日
SFAのステップ  08月16日