トーマツに続き、あずさ監査法人も希望退職を募集するとの記事を目にしました。
数年前に、公認会計士を現行の2倍にするとの方針を金融庁が打ち出し、その目標に向かって、合格者を増やしていきましたが、
内部統制監査で特需が発生し、合格者を増やしたはよいが、リーマンショックにより、上場会社の経営が逼迫。
それにより、上場廃止や倒産、また監査報酬の値下げが生じ、監査法人は人あまりの状況となってました。
たしか、去年に新日本監査法人が会計士を上場会社に100名程度出向させるとの記事が日経新聞に出ており、内部に会計士が余っているため、人件費を少しでも減らすために、上場会社に出向との見方でした。
以前から、人件費が経営を圧迫していると言う話を聞いておりましたが、ついにという感じです。ただ、あくまでも公認会計士を減らすのではなく、コンサル部門の人員を減らすとの方針だそうです。しかし、現実的には会計士試験に合格しても、就職浪人するような状況です。なので、大手監査法人冬の時代であり、公認会計士冬の時代でしょう。
監査の領域が広がれば、会計士があぶれることはないのですが、IFRSもストップしてますし、しばらくは会計士の冬の時代が続くでしょう。
過去の経緯からすると、大体5~10年周期で会計士市場の需要供給が変動してますので、あと5年くらいはこの状況が続くんでしょうね。
十川公認会計士事務所HPはこちらの画像をクリック!!