業務ソフトウェア発注のポイント(第2回) | 株式会社ネーブルス代表取締役福田一成の公式ブログ

業務ソフトウェア発注のポイント(第2回)

オーダーメイドのスーツを注文する時にどう頼みますか?


お客様は、当然、注文する時に自分が欲しいスーツの

イメージを持っているはずです。


お客:「スーツ作っていただきたいんですけど」
店員:「どのようなスーツお作りしますか?」
お客:「黒いけど若干紺色っぽくて、細い縦のラインが

    入っていてダブルで、えりは大きくして下さい。

    それから自分が小柄だから大きく見えるように・・・。」


など。自分の欲しいスーツを頭の中でイメージしながら

ワクワクして話してしいるのが良くわかりますよね。


もし、それが、こんな事になったなら。


お客:「スーツ作ってよ」
店員:「どのようなスーツお作りしますか?」
お客:「こっちは素人なんだから適当に作ってよ。」
店員:「そう言われましても。・・・。」
お客:「時間が無いんだから、いいから早く作って。」

 ・

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数日後

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店員:「完成いたしました。いかがでしょう?」
お客:「何だこれ、変な色だな。もう少し淡い色にしてよ。

    このえり、もう少し小さくして。」
店員:「すみません。修正の代金が必要になります。」
お客:「何だよ。金かかるのかよ。払うから、ちゃんと作ってよ。」

 ・

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数日後

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店員:「これでいかがでしょうか?」
お客:「このポケット気に入らないよ。違うのつけてくれる。

    ボタンが安っぽいよ。もう少し高級感のあるものに変えてよ」
店員:「あの、申し訳ありませんが~。お金・・・。」
お客:「まったく今日使いたかったのに間に

    合わなかったじゃないか、お金返してよ。」



この会話、どちらがいけないか微妙なところです。


店員はちゃんとお客様の要望も聞かずにスーツを

作ってしまいました。


お客様は、自分の欲しいスーツについて

店員に伝えもせずに店員に作らせてしまいました。

あげくに気に入らない部分を修正させています。その分、

余計なお金がかかてしまいました。


まあ、何れにしろ店員もお客様も得をしていません。

むしろ損をしています。

そして、このお客様は、本当にスーツが欲しかったの?と

言う疑問も出てきます。


この様な事、世の中であるわけが無い、あくまでフィクションだと

思っている方がほとんどだと思います。


しかし、業務ソフトウェア業界では、未だに、この様な事例を耳にします。


原因の一つは、会社で今度、業務ソフトウェアを導入するので

業務ソフトウェア導入責任者になりなさいと任命された

担当者は責任だけ押し付けられており、いやいややっている

可能性があります。


その様な人が欲しいスーツ(業務ソフトウェア)のイメージを正確に

伝えることは、おろか、自分が欲しいスーツ(業務ソフトウェア)を

イメージすることすら出来ません。


では、どうすればよいでしょう。


-- つづく --



前回分を読む:業務ソフトウェア発注のポイント(第1回)



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