霜が降りる | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今朝、冷え込んで、起きるのが辛い...と思っていたら案の定、霜が降りていた。

 

 よーく見ると、ペットボトルが捨ててある。嫌だなあ。

 

 
子供の頃、霜の上を歩くとサクサクいって好きだったが、イタリアの場合は、草原だと犬のフンがあるのでやたら歩けない。
 
ところで、霜は氷の結晶だが、決して氷点下でなるものではなく、「気温4℃」でできるのだそうだ。


その気温というのは、霜が出来る地面ではなく、地上1.5mの高さで計測されているそうで、その1.5m付近がおよそ4℃くらいになると、地面は氷点下になっていることがあるため、それゆえ、「気温が4℃以下」が条件なのだそうだ。そして、「風が弱い」「夜の天気が晴れ」「湿度が高い」などの条件が重なる事も必要らしい。

 

日本語では、「霜が降りる」と表現する。「降る」とも言っていたような気がしたが、それは雨と雪だけなのだそうだ。

 

葉や土が、氷の結晶をまとい、朝日を浴びてキラキラと輝く姿は非常に美しいが、霜の発生により作物は被害を受けてしまいがち。寒さに弱い植物もある。
 

こちらは、ミラノ郊外の友人が送ってきてくれた画像。

 

 


粉砂糖をまぶしているようだ。

 

明日で11月も終わってしまうが、11月の和名が「霜月」であったと改めて思い出した。なかなか風情のある響きだ。

 

葛の葉のおもてなりけり今朝の霜 by松尾芭蕉

 

冬の寒い朝は苦手だが、いざ外へ出ると、空気が澄んでおり、きりりと身が引き締まるような気がする。それでもコタツで丸くなっていたい。私は猫か?笑