タータ日記 〜 その20  | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

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気がつくと、ツインズ達は生後16ヶ月を迎えていた。

 

毎朝私が家に着くと駆け寄ってきてから私のバッグの中をチェックする。私の手編みの帽子やマフラーを自分たちも身に着け鏡を見に行くのだ。朝から微笑ましい。

 

ところで、彼らの家の居間には、ダイニングテーブルが置いてある。身長がテーブルの高さにそろそろ届くな...と思っていたら、すでに超えており、テーブルの下に入ると頭をぶつけるからダメよ、といっても入るので、その度に頭をぶつけては大泣きをする。

 

彼らのアパートは築100年を超えており、外壁工事や内装は施されているものの、地下の倉庫に行く階段などはかなり古い建物を物語っており、カビ臭く気持ちが悪い。

 

家は玄関に入ると、すぐに居間があるのだが、変なところに大きな柱があり(何のためか不明)、子供達は前を見ずにいきなり走り出すものだから、意外によくその柱にぶつかるのだ。そのためあざが絶えず、子供同士の喧嘩でもすぐに噛みつき合うので、歯の跡も多い。(!)

 

成長の面では、最近弟の方が、意思表示をするようになり、「イエス」にあたるイタリア語の“si”はまだ言えないが、何か聞くと「うん」と頷くが、「ノー」の場合は明らかに「ニョニョ」と答えるようになってきた。

 

食事の好き嫌いなのか?、食べたくないものは「ニョニョ」と言って絶対口にしない。基本いまだに形がなくなるような潰し方で、プリモ、セコンドを混ぜてしまう食事だから嫌なのか?その割に両親が食べる食事や私のお弁当に興味を持つ。私は自分の子供達は1歳過ぎたら、味は薄めにしても大人と同じもの(ほぼ日本食だが)を食べさせていた気がするな...ママさんには言わないけれど。

 

それにしても、いまだ危ない、危ないと言ってソファに乗ると両親は大騒ぎして、抱いて降ろしてしまうが、彼らは本当は乗り降りは上手。笑 

 

ソファに乗ってその横にあるボックスに跨いで入ることもある。しかし、そんなところママさんが見たら阿鼻叫喚だろう。子供のいたずら心や冒険心は怪我をさせない程度に見守らないといけない。

 

この数日に、各部屋の扉の取っ手に手が届き引く子ができるようになってきたので、部屋によって扉を引くか押すかの問題はあるものの、出入り自由になるのも時間の問題だろうと見ていたら、ついに二人とも扉を開けることができるようになった。一番入ってはダメと言っているキッチンにやたら入りたがる。ダメと言えば余計にしたがるものだろう。

 

両親は扉の鍵をどこに隠したか?慌てて探していたが、鍵をかければ壊される日も来るかもしれない。逆に鍵を閉めて誰かを閉じ込めてしまう可能性もある。

 

ツインズ達との知恵比べは続く...