冬時間 2019 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

今日久々、日本人学校で行われている空手の稽古に出席した。

 

茶帯•黒帯は11時から始まるが、時計をみると10時になっていた。えっ?なんで???と思ったら、明朝かわる冬時間の時計を既に遅らせていたのだ。そっかー!

 

 

27日の夜中3時に、時計の針を2時に戻しましょう、というのだが、我が家は寝る前に変えるが、さすがに学校は金曜日には変えていたのか。

 

サマータイムに関する歴史はこちら:   http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/031100087/

 

イタリアに関しては、試行錯誤の結果、1966年に法律として制定され、ヨーロッパとしてはその30年後の1996年にやっと法律化された。しかし昨年、フィンランドでサマータイムを廃止を求める署名が7万人集まり、またEU欧州委員会に廃止を求める提案がされた。

 

とりあえず今回が最後の冬時間と言われている。

 

それにしても、「たかが1時間。されど1時間」である。微妙なだるさが数日残る。しっかりとした「睡眠」は取らないと、疲れが取れづらい。

 

研究によると、冬時間•夏時間開始直後の1週間(特に月曜日)は心臓発作が急増しやすいという。ちなみにアメリカの研究チームが4年間継続した病院のデータを調査したところ、心臓発作の発生件数は、夏時間開始前の月曜日では平均93件だったのに対し、開始直後の月曜日は125件、と34%も増加していると発表されている。

 

私達人間の体は、睡眠時間1時間の減少とはいえ、非常に敏感に反応するというわけだ。

 

サマータイムの目的が、ある時は省エネあったり、ある時はゆとりある生活であったり、またある時は経済活性化であったりしても、体を壊してしまったらどうしようもない。

 

とりあえず、明日は一日長くなった気がしてしまうことだろう。何をしようか?目先のことだけでウキウキしてしまう。苦笑