花に癒されて 〜 アイリス | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

先日「ザワザワ」というのを書いたが、どうも心が落ち着かない日が続いていた。

 

また数日後、母が蕁麻疹で病院へ行ってきたという。原因は疲れとストレスと寝不足。父の短期ではあったが入院の疲れが出たのだろう、と思う。また普段の通院も巡回バスが出ているとはいえ、バスの乗り降りのちょっとした段差、病院内でも車椅子に乗せるが、それをパッと取りにいって乗せる一つ一つの作業は、若ければ問題ないが、かなり神経を使うもの。そういうものがたまりたまっているのだろうと想像する。

 

また検診日の一週間前に、様子が変だといって病院へ行ったらそのまま入院してしまったけれど、本来の予約日もそのまま生きていたので、病院へ行くと待っている間に、再び(といってももう何度目かわからない)父が心筋梗塞を起こしてしまったという。胸が苦しいといってニトログリセリンを飲んでいたが、切れた途端の出来事だったという。一気に血圧が下がり始め、唇が紫になり看護師を呼び、そのまま救急へ運ばれたそうだ。

 

すぐに手術を受け、血栓が取り除かれたら目にも輝きが出てきたという。母はぽつりと「死ぬってあっという間の出来事なんだとわかったわ。」と言っていた。日本だと電話で通報してから救急車が現場に到着するまでの平均時間は約8分。通報から医療機関に収容するまでの平均時間は36分と言う。いやいや、病院内で起きたことは不幸中の幸いである。あれが、イタリアだったら...と思うと恐ろしい。実際夜中にご主人が心臓発作を起こし、もと看護師の友人が心臓マッサージをしたにもかかわらず、家族の前で逝ってしまったというケースが数年前あった。

 

集中治療室に入っていたが、すぐに一般病棟へ移り、もう家へ帰る!と言っているようだが、今回はしばらく心臓のリハビリが必要だという。あいにく現在夫が出張中なので、子供たちだけを置いて帰国ができない旨母に伝えると、病院にいる分には問題ないので、帰国してこなくてもいいと言われた。何が問題って父よりも母が疲れで倒れないかそれが問題なのだ。いずれにしても様子見で夫が戻ってきたら考えようと思う。

 

そんなこんなでどうも心が晴れず、またミラノの空も今日はどんより。ぽつぽつ雨も降ったり止んだり。

 

今朝メルカートに出かけた。そうだ、お花を買おうと思い、お花屋さんに出かけた。家のバルコニーには今、パンジーが咲いているが、球根も芽が出始めてきた。違う球根にしてみるか?アイリスを購入してみた。アイリスとは、アヤメ、ハナショウブ、カキツバタ、という名前で親しまれているアヤメ科の植物の総称。

 

 アイリスの花言葉は、『希望』『信じる心』『メッセージ(恋のメッセージ)』『吉報』『良き便り』『知恵』。(右側はヒヤシンス)

 

 こちらはなんだったっけ?クロッカスだったのかフリージアだったのか、思い出せず。開花のお楽しみか?!爆

 

アイリスに関していうと、日本原産の品種も多いことから、暑さや寒さ、乾燥に強い丈夫な植物だという。また、多年草で、一度植え付ければ何年も続けて楽しむことができるのだそうだ。

 

静かに寒い冬を耐え抜き春に開花する花たちに毎年エネルギーをもらう。生きる力って素晴らしい。

 

 

 

https://ameblo.jp/sofiamilano/entry-12346447804.html