「くりすます」の絵本 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ミラノの補習校は日本人学校の校舎を借りているため、図書館(日本語図書)も充実しており、そこの「補習校コーナー」から本を毎週借りることができる。長女・長男は本を借りて来ないが、今のところ次男だけは、毎週本を2冊借りてくるものの、漫画や図鑑がほとんど。「ウォーリーを探せ」は1,2ヶ月に1回は借りてくる。それってさ・・・読書じゃないんじゃない? 

保護者も借りることが出来るので、自分と次男用に借りてくる。彼には、ほとんどがひらがなで薄い、絵本がほとんど。そうでないと、読み終えない。笑 

ちなみに、今でこそ、インターネットが普及し、また帰国もしょっちゅう出来るし、周りもそうだから、本や雑誌を頼んだり、お土産にも らったりすることもあるが、以前は貴重品だった。なので、古本市などあろうものなら、ガラガラ・カートや小さなスーツケースに本をいっぱい買い込んでいく人(もちろん日本人)が多かった。それだけに、日本語の活字渇望者が多いということだろう。パリに行けばBookoffもあるからうらやましい。 

毎週通う修道院にも、日本語のカトリック関係の図書が多く置かれており、借りている。ちなみに、神学関係は結局最後まで読みきれず。笑 子供用もあるので、絵本をよく借りるが、今回「クリスマス」に関する絵本を数冊借りてみた。 

子供用のクリスマスに関する本、絵本は山ほど出版されているが、やはりカトリックの修道会関係の出版社から出ているものを薦めたい。 

くりすます ~ きりすとさまのおたんじょう え やの しげこ・ぶん わきたあきこ  



くりすます え すずきえつろう・ぶん わきたあきこ 



2冊とも「女子パウロ会」の出版物で、お二人ともシスター。鈴木氏は童画家。聖書にそった、イエスの誕生をやさしく語ってくれている。 

女子パウロ会のみことばの書かれたしおりは、ほとんどがシスター矢野が描かれたもの。私は絵については、まったくわからないが、シスターのタッチは、とても優しく、温かく、見ているだけで、心が和んでくる。 

福音とは、喜ばしい便りという意味。父なる神が救い主キリストを世に送ってくださったということは、すばらしい喜びの便りである。キリストは、厩に始まり十字架にいきつく徹底した無私無欲の愛の生涯によって 、神がどのようなお方かを知らせてくださった。つまり、神は、貧しい人、孤独な人、素朴で心の清い人、真実と正義に餓え渇く人々の、父でありもっとも親密な友である、ということを。 

キリストの福音は、この父を信じるようにとの招き。クリスマスを単に「ある祭り」としておわらせることなく、飼い葉おけに眠る幼子から神のメッセージを待ち望む謙虚な祝日にしたいもの。 

毎年、子供達に語り続け、また、彼らも学校や教会で学んできたけれど、思春期になると、科学やら進化論、哲学などが入ってくるから、神はいるのだろうか・・・いろいろな考えがよぎるもの。まっそれはそれで仕方がない。彼らが、何かを探し求める日も来るのだろうから。 

少なくとも、クリスマスには、皆祈りましょ。 

てんのかみさま 
おとうさま 
せかいのひとは みんなきょうだい。 
みんな かみさまのこどもです。 
せんそうを やめて 
けんかを やめて 
なかよく たすけあいますように。 

祈りによって、静かな、穏やかな、深みのある生活となりますように。