11月22日 クエッタ | 絶対(不)自由

絶対(不)自由

悠久の風に吹かれながら・・・
アジア横断・北南米大陸縦断を終えて、オーストラリアで働いて、
南太平洋のアイランドホッピングも終えて、オーストラリアも一周して、
今度は行ってない東南アジアを行こうと思った。

夜になるとすさまじく冷える。おかげでなかなか寝入れない。
7時ごろ目が覚めると、まだバスの中だった。
どうやら朝食のため長めに停車しているようだったが、眠いんで引き続き寝ることにした。
10時ごろだろうか、目が覚めると、車窓は砂礫と岩山が連なる砂漠地帯だった。
出発してより11時間、目安ではあと3時間程度で着くはずだが、これでは期待できないな。
12時ごろ、昼食で小さな町に停車。
ビーフ・キーマを頼んだのに、マトン・キーマが出てきやがった。
立ちションをしていて気づいたのだが、パキスタン人はしゃがんで小便をする。
バスに乗り込み昼寝を決め込む。
14時ごろクエッタに到着。
明日の午後5時発のクーイ・タフターン行きのバス(Rs850)を確保する。
リクシャーにRs60で乗って、目当てのムスリム・ホテルへ。
シングルはいっぱいらしく門前払いを食らう。
紹介されたブルーム・スター・ホテルへ。
シングル一泊Rs400で、ホットシャワーを使う場合はさらにRs100で使わせてくれるらしい。
ケチくせぇな、ったく・・・
一泊だけなんでもちろん払わず。
夜、バザールの観光も兼ねて夕飯にサッジー(子羊のモモ肉の串焼き)でも食いに行こうと出張る。
途中、焚き火を囲んでいる集団があったんで混ざって暖を取る。
すると英語のできるパキスターニがチャーエをおごってくれた。
ここら辺ではミルクティーではなく、砂糖の入った緑茶が一般的らしい。
身体が温まったところでお別れをし、バザールを目指す。
とある交差点で警察に呼び止められる。
「ゲスト」ということだが、身分証の確認とか入国期日とか、明らかに職務質問だ。
その場の職質で終わるかと思ったら、パトカー(って言うよりジープ)が出てきて警察署に連れて行かれる。
チェーエが出たりで対応は非常に紳士的だったんだが、同じ質問を何回もされてご機嫌斜めである。
しかも質問に使われる英単語が難しすぎて解らない。
英単語は難しくなるほど意味合いが限定的になるんでこういうときでしか使わない。
解らないと英語ができないと決め付けられるんで、さらにストレスが溜まる。
つうかサッジー食べたいんですけど?
話によると、今クエッタはテロリストやら麻薬組織やらと戦っている最中で危険だから一人で出歩くな、ということだった。
2時間の職質も終わり、ようやくサッジーが食えるかと思ったら、パトカーはホテルへ直行しやがった。
しかも外出する際には警察の護衛をつけることが義務付けされた。
仕方ないんでホテルの飯を食うことにしたんだが、これが冷えたのを出しやがって・・・
寝るときも、絶対に5℃を下回ってんのに用意されたブランケットは一枚のみ。
何なんだこのホテルは?客を馬鹿にしてんのか?
日本から用意してきた寝袋を初めて使う。
ぉ、なかなか寝心地いいじゃん♪フンザで使うんだったぜ!




そしてこの日記を書いている今も警察に護衛されています(笑)
政情が安定するまでパキスタン南西部は行かないほうが良いね。