絶対(不)自由

絶対(不)自由

悠久の風に吹かれながら・・・
アジア横断・北南米大陸縦断を終えて、オーストラリアで働いて、
南太平洋のアイランドホッピングも終えて、オーストラリアも一周して、
今度は行ってない東南アジアを行こうと思った。

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実家に戻ったら案の定日記を放置してしまった(笑)
区切りも悪かったんで、とりあえず日本に帰ってくるまでの日記を書いときます。

7月4日
朝7時ごろしっかり目覚める。よし、二日酔いじゃない!
船の出港は昼で、二時間前にターミナルへ来るように言われていた。つまり10時ぐらいまでにターミナルへつけば良い計算だ。いつもどおりのことで、余裕である。
身支度を済ませベッドシーツをはぎ取り、9時ぐらいにチェックアウト。途中、いつもの定食屋で朝飯を食って、余りそうな小銭を消費する。こんな時に新発見でご飯のお代わりがタダだった。
渡し舟でえらい遠回りになったので、しっかり地鉄を使って「国际客运中心」で下車して迷うことなくターミナルに到着。車道のスロープを下りて、高級スーパーを通り過ぎてさらにスロープを下るとフェリーの待合室に行ける。
金属探知機のゲートをくぐって、ここで案内がされるまで待つ。
待ちぼうけも暇だったし、少し小銭も残ってしまったので、上の高級スーパーで消化できないか見に行ってみる。物価が日本並みであった。4元ぐらいじゃ何も変えない。高ぇよ・・・
戻ってしばらくするとカウンターのほうへ呼ばれた。どうやらチェックインのようだ。チェックインの列に並んでいると、日本のパスポートと日本語がちらほらしていた。どうやら日本人の乗客もそれなりにいるようだ。
全員のチェックインが住んだところで奥へと進んで出国審査。建物がけっこう大きく、そこそこ歩いた。
無事に出国を済ませたら、お待ちかねの免税品の買い物である。実は兄貴にタバコを買ってくるように言われていたのだ。しかし、免税店は簡素で、中国のタバコかラッキーストライクぐらいしか置いていなかった。銘柄は指定されてたし、これで買えないのは仕方ないよね!
続いて待ち受けていたバスに乗り込んで、新鑑真号へ。
やっぱりインドネシアのペルニとは大違いだ!船内も綺麗で、シャワーはお湯が出るし洗濯機も無料で使える!サイコー!
そんなわけで、出航時間の12時半きっかりに新鑑真号は動き出した。
上海の摩天楼を両手に見ながら、ゆっくりと、けれどすぐに景色は背後へと流れていった。さよなら、中国。

船旅は快適そのもの。というより暇だ。
見た目が良い具合に汚れている日本人の青年に話しかけてみた。彼はロシアに二年留学して、日本に帰国するがてらモンゴルと中国を経由してきたのだそうだ。そういうのができるから留学とかワーホリって良いんだよねぇ。
船内ではもちろん両替もできる。レートは少し悪いが、1元玉も両替できたのは良かった。ただ売店は残念なものだった。免税店しか売店が無く、しかも開いてる時間が限られていた。
最後の最後でこんなゆるい船旅になるとは。まぁ旅に疲れてきてたんで、これで丁度良いか。



大阪・神戸-上海を結ぶ新鑑真号が停泊する「国际客运中心(国際客運センター)」


新鑑真号


舳先からの上海の眺め


さらば上海。さよなら中国。


7月5日
一日中ずっと船に缶詰である。ただ船の揺れがほとんどないので快適といえば快適である。今まで揺れる船に乗りすぎてた気もするが(笑)
無料の朝食はシンプルな中国の朝ごはん。白粥にパンのような包子、そしてザーサイだ。飲み物は一杯まで無料。贅沢を言うつもりはないが、もうちょっと頑張って欲しい。
カップラーメンは事前に買い溜めしておいて正解だ。日本のカップヌードルも自販機で売ってるんだが、一つ300円とやっぱり高かった。中国のカップ麺は安い売店で買えば一つ5元(約100円)もしないし基本的な量も多いので非常に経済的なのだ。
船内のスケジュール表によれば、今日の夕方に関門海峡に差し掛かるようだ。今は周りが大海原なので、関門橋をくぐるところは一大イベントになる。
なのにシャワーを浴びていたらくぐってしまっていた。
せっかく良い写真が撮れると思ってたのに・・・、畜生!
ってかもう日本なんだな・・・


7月6日
いつもどおり7時ぐらいに起床。もうすぐ日本到着である。
無料の朝食を頂き、パッキングを済ませ、デッキから左手に見える陸地をずっと眺めていた。
だんだんと近代的な建物が両手に迫ってくる。港が近い。
午前9時半ほぼきっかりにフェリーは大阪港に着いた。
すぐ降りれるかと思いきや、出口のあるホールで中国人と日本人(厳密に言うと中国人以外)に分けられ、しばらく待たされる。たぶんセキュリティの関係だろう、多分。
日本人が先に通され、入国審査は日本人名だけにさっくり通過、続いて手荷物検査が待ち受けている。
係員の人はすごく感じが良かったが、なんだかんだで荷物を全部出すように言ってきた。これだから日本人は怖い・・・(笑)
まぁそんなこんなで、無事に日本に帰ってきましたとさ!



見えてきた大阪港。とうとう日本上陸!


大阪税関の熱意を感じた


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半年以上も経つと思い出すのがさすがにしんどかった。
ちなみに今までだが、帰ってきてから半年間は特に何もせずゆっくりしていた。見たかった漫画や映画やドラマが山積していたんでね(笑)
ぶっちゃけマレーシアあたりから旅に飽きてたんで、しばらく旅はするつもりはありません。
日本の企業もこれだけ仕事をしていない期間があるとあんまり雇ってはくれなくなるので、海外就職を目論んでたりします。寒いところより暖かいところが好みなのでカナダよりオーストラリアが良いんだけど、オーストラリアはワーホリから就労ビザにつなげるのが一番近道だってのが最近わかって、オーストラリアへの再就職はほぼ無理。
ってなったら、物価が高いけど給料の良いシンガポールか、俺の大好きなメキシコ(ユカタン半島)かなぁ・・・
まぁできたらだけど。
現在地は日本。帰ってきちゃいました。
間延びしてると日記を書くのがだるくなるので、とりあえずさっさと書いちゃおうと思います。

7月1日
フルリクライニングシートはなかなか寝やすかった。ただ単に疲れてただけかも知れないが(笑)
午前10時半ごろ、バスは上海のどこかに到着した。バスから降りるとなかなか涼しい。今まで30℃を下回らないところだったんでこれは助かる。
ここが上海のどこかさっぱり分からないが、上海地鉄の看板がさっき見えたんでそれに従って駅へ向かう。狙い通り地鉄の駅はすぐそこにあった。
目星の宿は「上海福州路外灘老船長青年旅舎」というユースホステル。外灘にも地鉄にも近いんで良さそうだったが、あいにくいっぱいだと門前払いを食らった。なんか片手間に言われたんで本当なのかは微妙だが。まぁ仕方ないんで第二候補へ移動。
さらに地鉄に乗って、次の宿は「大隠青年旅舎」というここもユースホステル。大通りから外れた、上海の中でも中国らしい雰囲気が残ってるところにある。こちらはどうにかチェックインできた。いや、ホッとした(笑)この大都会上海で宿が見つからなかったらどうしようかと思った。前もって予約しときたかったが、福州で一泊する予定だったんでそうもできなかったのだ。
昼寝をしてしまったら夕方になっていた。日本までのフェリーチケットを予約しようと国際フェリーターミナルまで行ってみる。上海のフェリーターミナルは外灘のすぐ北側にあるのだ。
地鉄の駅周辺の地図に見事だまされて道に迷ったが、地鉄站「国際客運中心」の3番出口から歩いて3分くらいのところにあった。しかし、ここではチケットは売っていなかった。スーパーに隣接している案内所で聞くと、このターミナルと同じ東大名路の908号にある金岸大厦というビルに総合オフィスがありそこで買えるらしい。ちなみにターミナルは500号。400号も違うってことは4ブロックぐらいか、なかなか遠い・・・
近代的なビルが続く道を歩いて、教えてもらった住所にたどり着いた。そしてオフィスのある18階に着くと、オフィスは閉まっていた。ただいまの時刻午後5時20分。普通5時までですもんね、そりゃ閉まってますよね・・・(笑)
残念な気持ちを押さえながら、歩いて行けそうな距離だったんで、前回見れなかった夜景でも見に外灘へ向かって歩き出す。
途中なかなか人が入ってて旨そうな食堂を見つけた。9元の蛋炒飯と6元の小籠包を注文。蛋炒飯が昔のボリュームで来た。そうだよ、これが中国の量だよ!久々の小籠包も上手いZe☆
外灘の夜景も綺麗だった。前回は上海万博の準備中で全く見れたものじゃなかったが。6年越しに本来の姿を見れた感じだ。
上海のハイライトが食い物以外で終わってしまった(笑)



蛋炒飯と小籠包


外灘からの摩天楼の夜景


外灘の遊歩道の夜景


ヨーロッパっぽいですが中国です


上海一の繁華街「南京東路」


7月2日
今日こそチケットを買いに行く。
宿の近くになかなか小ぎれいで衛生的(に見える)定食屋を開拓した。料金は9~14元と、物価の上がった中国ではかなりリーズナブル。炊き込みご飯もお替り自由であった。
行き方を変えて地鉄を使わないで行こうとするが、渡し船で最低2元かかるんで地鉄と変わらないと思って止める。しかし地鉄は3元だった。どうせ最寄駅から10分ほど歩くんだから1元ケチって散歩でもすればよかったかな(笑)
オフィスに行く途中コンビニのローソンを発見!しかしロゴの入った看板が見当たらない。こんな辺鄙なところでフランチャイズではないローソンが営業しているのか・・・?
今日は無事にしっかりチケットが買えた。一応ここのオフィスだけ日本円払いも可能なのだが、人民元払いと日本円払いとでは値段がえらく違う。1300元+150元の1450元(約3万円)なのに、日本円だと2万2000円なのだ。しかもクレジットカードでは人民元払いのみ。日本円の現金なんか持ってなかったけど、ATMで人民元を引出して日本円に両替して払ったほうがだいぶ安かった。
帰りこそは地鉄を使わずに散歩して帰る。2元の渡し船はなかなか眺めが良い。外灘と摩天楼の両方が見渡せる。しかし一つ手前の方に乗ってしまって、全く知らない場所に降ろされる。まぁ、とは言っても、位置と方向が分かってるんで余裕で戻れるんだけど(笑)
上海といえば焼き小籠包の「生煎」が有名だが、宿の一ブロック手前にそれと似た焼き餃子を売る店がある。四つで5元と値段は悪くない。それとビールで晩酌するんだが、如何せん餃子が作り置きなのだ。
焼きたて食えねぇかなぁ・・・



このローソンは本物なのか・・・?


上海-大阪(神戸)を結ぶ新鑑真号のチケット


7月3日
たまりにたまった日記を書いていた。
宿のWiFiが不安定で且つそんなに早くないのでアップロードは無理だろう。しかし書かずにいると思い出すのもしんどいし、何より書かなくなるので書き溜めておくのだ。
まぁそんなこともあり、ほとんどどこにも行かなかった。まぁ中国の古い建物とかって文革の時にほとんど壊されてるし、中国人が古い物に全然執着ないから、ぶっちゃけ全然古くないしね(笑)人民好みのテーマパークにされた古城なぞ面白くもなんともないのだ。
夜は念願かなって焼き餃子の焼きたてに遭遇。3.2元のビールを二本買って宿で晩酌。
すると、昨晩あたりから聞こえていた、英語で会話している集団がいたんで交ざってみることにした。主に英語で話していたのは南アフリカ出身のアレックスだった。何人か英語の話せる人民と一緒に駄弁っていたのだ。
中国では珍しいイケメン人民が流暢に英語を話す。そして集まっていた普通の田舎くさい顔の人民たちが酒をおごってくれた。若いんで飲ませるのが好きなのか、俺にアルコール度52%の白酒をグラスに半分ほど注いできやがった。余計なことすんじゃねーよ。
仲良く酒を飲みながら英語で話していると、隣に座ってきたやつが尖閣諸島の話を引っ張り出してきた。俺と論争したいのか?と思ったら「あの島は小さいし何もないから共有したほうが良いよ~」と言ってきた。まともな考えを持った人民もいるもんだと感心した!尖閣も竹島(独島)もそうしたほうが良いと思う。あんなどうでもいいような島のために政情不安定を長引かせるのは、両国にとって百害あっても一理なしだと思う。
最後の最後で、良い人民との良い出会いがあった。



夕食に食った中国の紅焼牛肉面(三両盛り)、17元


焼きたての焼き餃子



やっぱり日本は良いね(笑)円安で泣かされてただけに、あまり物価が高く感じないし。
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宿情報
・大隠青年旅舎 Hidden Garden International Youth Hostel
ドミ一泊65元~。YH会員証で5元の割引有り。WiFi無料、だがよく切れる。

上海には無数にホステルがあるのですが、中国の一大観光地というだけあって飛び込みだと空いてないときがあり、また町がかなり広いので極力予約して行きましょう。
台湾編からの続きです。

6月30日(の続き)
ボートは二時間ほどで福州の馬尾港に到着した。午後4時である。港近くから中国の簡体字でデカデカと「和平統一、一国両制」とか書いてあって、雰囲気がガラッと変わるんだから面白い。それにしても、中国の目標はあくまで統一らしい。



ボートより「和平統一、一国両制」の文字

着いたら荷物を受け取り、すぐにイミグレへ急ぐ。出国はともかく、入国は早い者勝ちなのである。入国審査は何の問題もなくすんなりぬけられた。
しかしこの時間では上海行の列車にはもう乗れない。バスの料金を調べてみて、列車の硬座より100元以上高かったら一泊することにしよう。



福州の馬尾港


内部の入境歓迎の看板。中国と書いてないところがポイント。

ターミナルから市バスで福州市街地へ行けるらしいが、バス乗り場がいまいち分からずうろついて探してしまった。バス停はどうやら周りにはないらしい。
バイタクがからんできたんで値段を聞いてみたら、五一広場まで10元と言ってきた。バスは1元なので使う気にはなれない。ターミナルに戻ってみると、もうしばらく待てばバスが来るらしい。

ベンチに座って待っていると、乗客の何人かが日本語や英語で話しかけてきて手助けしようと来てしまった。やばい、みんな親切だ、大丈夫なのに助けてくれてしまう(笑)
すこし困っていたらちょうど市バス73路が来た。鉄道駅にはいかないが、これで市内まで行ける。


中国版グーグルの百度(バイドゥ)で調べた限りでは、五一広場とその周辺の大通りで安宿を三軒ほど見つけた。73路バスは五一広場を通るんで打ってつけなのだ。一時間ほどで五一広場に着いた。



五一広場の前にあった久々の毛沢東象

しかし安宿は見つからなかった。三軒とも見つからなかった。さすが中国のサイトである。信用ならねぇ。
夕飯も兼ねてネットを使おうと近くのバーガーキングに入る。21元のバーガーセットを頼んでネットのパスワードを聞くとネットは無料だと言われた。なんか腑に落ちないまま接続を試みるが、しかし中国の携帯電話の番号が必要だった。ニュージーランドと同じシステムかよ、使えねぇ・・・。

宿の住所や電話の番号を調べ直すこともできないので、仕方なくバスに乗って鉄道駅に向かうことにした。鉄道駅周辺なら安宿ぐらいあるだろう。
前回は駅から出てないので、福州は今回がほぼ初めてになる。

やはり中国、主要都市の鉄道駅は無意味にでかいんで分かりやすい。さっそく宿探しに乗り出す。

しかし、宿は見つからなかった。二時間ほど探し回ったが、安宿はどこも外国人お断りだったのだ。六年前も確かにあったし、建前上外国人旅行者は泊まるホテルのグレードが決まっているのだが、昔はそんなのお構いなしで止めるところが多かった。そんな中一つだけ一泊60元の住宿を見つけたが、農民工御用達の寝るためだけの宿で、これに60元はあり得ない。値段交渉してみたが50元から下がらなかった。こんな宿は20元が良いところだ。

困った、マジで困った。泊まるところが本当にない。

バスの値段を調べたら、上海まで350元と言うではないか。列車の硬座は128元、寝台でも230元だ。しかし泊まるところがないので迷っていたら、バスの客引きが猛烈にアタックしてくる。どうやら時間がないらしい。ターミナルからのバスはもうなくタクシーで乗り場に向かうのだが、タクシー代がかかるような感じだったんで渋っていると、俺だけタクシー代を払わなくてよくなった(笑)
三人掛けのシートに四人乗せてタクシーは走り出す。なんだかとても遠くまで走っている。乗ってる客もどこに行くのか知らないようだ。

タクシーはどこか高速の出口で停まった。どうやらここが乗り場のようだ。

しばらく待っていると上海行のバスが来た。寝台バスだと思ったらVIP座席だった。これで350元は高くねぇか?
そんなことはお構いなく、バスは上海へ向けて走り出した。




上海から大阪へのフェリーは火曜日と土曜日の週二便。一番近い土曜日の新鑑真号で大阪に向かうことに決めた。
いちおう一時帰国なんだけど、旅続行か日本滞在かは気分次第(笑)
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