プロが選んだSNS採用6選!!
採用活動にソーシャルメディアを使う流れが今年は"流行り"ですよね。ただの"流行り"だとばかにしている学生、採用担当者、仲介支援業者も多くいますが、新しい可能性、あるいはチャンスだと考えている人もいます。私は使いこなせる人と、使いこなせる企業だけ使えばいいと思っています。
では、もし私が採用担当者だったらソーシャルメディアをどのように使うかを考えてみましたので紹介したいと思います。今回はできるだけ一般的な企業に合わせ、10名-20名を一人で採用することを前提に考えてみました。
採用戦略
・ナビサイトで高学歴層との接触(早慶国公立)
・ソーシャルメディアで優秀層との接触(twitter,Facebook,Blog)
(優秀層とは学歴問わず、アウトプットのクオリティや、情報感度の高さ、オンラインコミュニケーション力が高い人のこと)
1,Twitterでターゲット学生を探す。
ターゲット学生を探すのであれば、確実にtwitterは使います。エゴサーチ、プロフィールサーチ、ハッシュタグなど様々な方法で見つけ、その学生たちの非公開リストを作成します。こちらからアプローチする際も採用アカウントではなく、個人アカウントで交流します。国内だけでなく、海外にいる留学生も絶対に対象にします。
2,事業内容についての専門的なブログを社員リレー形式に行う。
事業内容を伝える上で専門的なブログを活用します。SEO施策なども施し、学生がその分野のことを調べたいと思ったときに、ヒットして活用してもらうぐらいにまで育てます。ブログは採用ホームページやナビサイト上の企業ページのように、一年たったらまた新しいものを作るという必要がないため、情報がストックされていきます。その分野について勉強している優秀な学生に広告費を一切かけず、アプローチするメディアにします。
3,Facebookで事業紹介を人を通じて行い、分野の最新情報を評価・分析する。
Facebookで事業の魅力を社員紹介を通じて行い、リーチしてきた学生に魅力を伝え、志望度を向上させます。"コメントやtwitterなどでこの社員に会いたい"との要望が出たら必ずセッティングします。分野の最新情報やブログを掲載していくことで、その分野に興味がある人にとって学びのあるページにしていきます。
4,就職イベントはUSTREAM配信
就職イベントは可能な限り、USTREAM配信を行います。もちろん、実際に参加することもできますが、会議室の一室で30名-50名程度の説明会を数回行う程度にします。USTREAMで行えば、無料で日本中、海外にいる学生に見られる可能性があります。炎上が怖い場合はFacebook上のUSTREAM限定で行います。前日ソフトバンクさんが行っていたのは素晴らしい試みだと思いました。内容もできるだけ企業の説明ではなくて、その分野のセミナー形式にして、毎回同じ人が見ても学びにあるイベント設計をします。他社が開催しているカンファレンスやその分野の代表的イベントにも積極的に参加し、行動的な学生を探します。
ここまでが母集団形成ですね。いわゆる、採用活動における広報的な役割です。それと同時にナビサイトも運営していれば、自社にかなり興味のある母集団を1000名程度集めることができるのではないでしょうか。普通の就職イベントには基本的に参加はしません。何かエッジがたったイベントであれば検討し、自社のターゲットがいる可能性があれば、社長、エース社員のどちらかと一緒に参加します。
5,最低限の絞り込み
ターゲット人材を効果的に集めているので、大きく絞り込みをする必要はないと思います。最低限、ナビサイト経由では学歴orSPIで絞り込みをする程度にします。SNS経由での学生はソーシャルアセスメントを加点方式で行っていきます。ブログの質が高い、ソーシャルグラフがその分野に特化しているなどです。
6,面接はskypeで行います。
都内にいる学生は実際に会いますが、地方、海外にいる学生の1次、2次面接はできる限りskypeで行います。理由は簡単で、"地域"という距離の理由で、選考にすすまない学生はたくさんいます。ただの機会損失でしかないと考えるからです。最終面接などでは、もちろん直接会うことは欠かせませんので、海外であろうと、どんな遠くにいても会わないで内定などは出しません。ただ面接の時期はいつでも良いことを告げ、一次帰国した際などで会えるように調整します。
心がけることはオンラインでも、オフラインでも"出会いの場"と"学びの場"を提供することです。これだけITやソーシャルメディアが浸透している中で、使わないのはもったいないですよね。従来のナビサイトとSNSを組み合わせながら、徐々に自社メディアだけで採用できる力を持ちたいですね。採用する時期もこだわる必要も全くない、新卒も既卒も中途も同じようなオペレーションで行います。1,2年生でも受けることはかまわないと思っていて、入社の変わりにインターンシップなどをすることができます。
この採用がもし一般的になれば、自社メディアだけで行うので"通年採用"が可能になり、その分野について勉強していいるなど興味を持って、何かしらの行動をしている学生と合える仕組み、つまり"マッチング精度が高い"採用ができます。これからの採用が確実に多様的になります。いつまでも時期や距離などに依存することはぜずに、自社のコンテンツ×ソーシャルメディアを上手く組み合わせていきたいですね。
学生さんには興味のあることを勉強したり、一つのことを徹底的に研究し、その成果をインターネット上にあげれば、企業からハンティングが来て、仕事が来る時代を作りたいですね。