期間限定!メロキュン・リターンズ☆蓮誕&VDお祭り会場で開催中の
メロキュンプレゼンツ!!
お題《ハッピー♡プレゼント!!》
に、魔人めも参戦。
続き募集のコラボリク罠のひとつをリク罠リストから削除して、
書いていくことにしました!
(蓮誕あ~んど、VDあ~んど、魔人ブログ開設2ヶ月で作った古いモノ)
まずは、既にアップ済みのプロローグと第1話を先に再アップです。
参加者の先頭に立って、非常口に向かって猛ダッシュしまーす!!←
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
消えないモノ プロローグ / 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / 11
消えないモノー12ー
「行かないで!誤解だ!俺の好きなのは本当に君なんだ!俺は君、最上キョーコが好きなんだ!!」
部屋を出て行こうとしたキョーコの背を追うようにして響く、蓮の叫び声。
───誤解?でも……信じられないわ。敦賀さんがキョーコちゃんのことを坊に打ち明けたとき、私はあの人にとって少し前まで毛嫌いしてたのが漸く好きでも嫌いでもない存在になれたぐらいだったじゃない。あのキョーコちゃんっていう寝言のときはもっと酷かった筈だもの!!でも……でも……!
信じたいと思う気持ちがキョーコの足をその場に縫い付ける。
だけど、振り返ることは出来ない。
今日の話だけしか聞いていなければ、きっと信じられた。
でも、違う。
おかしい。そうじゃない。
キョーコの持つ過去の記憶が、辻褄が合わない告白を受け入れることを拒否している。
───敦賀さんは、ずっと何年も同じ人を思い続けていたもの。それで明日告白するんだって言ってたもの!
片思いに疲れた蓮が、いつのまにかキョーコを好きになったというのなら、どんなによかっただろうか。それでも辻褄は合わないこともあるが、誤解かもと思えただろう。
その場から去ることも、蓮を受け入れることも出来ずに、立ち尽すキョーコ。
「最上さん!!」
蓮の方も必死に叫びはしても、その身体はキョーコを追うことは出来ずにいた。
大事な人を失う恐怖に飲まれかけた彼の足は、ズブズブとその場に沈みこむばかりで、どうしても動かすことが出来ないのだ。
しかし、幸いにもここは彼等二人だけしかいない空間ではなかった。
「京子ちゃん、どうして素直に彼を受け入れないの?」
「好きなんでしょ?信じてみたら?」
「信じられなくても、嫌いじゃないんでしょ?好きなんだよね?じゃあ、納得できないことはちゃんと全部本人に聞いて、それでもオカシイと思うなら、振っちゃえばいいよ!」
いつのまにか、キョーコの両手や肩、背中に沢山の手が絡み付いていた。
全員仲良く復活した笑死体の皆様が総出でキョーコを引き止め、説得しているのだ。
───多少おかしくても、振るのはやめてください!
一人、集団から離れ、声にならないツッコミをしている男だけがそれに参加できずにいた。
またしても部屋の奥でただ成り行きを見守るというなんとも情けない状態に陥っている蓮は、今自分が動くと状況が悪化するのではないかとすら思いだしていた。
───最上さん、どうか信じて!
祈る様に、目の前で行われている説得劇の行方を見守っている蓮。
まさに、他力本願、ヘタレの極致。
そんな蓮だったが、奇跡的に彼は見放されずに済んだ。
何とも頼もしい元笑死体ズ。
彼等は、キョーコの背中を押してくれた。
「よし!京子ちゃん女は度胸だ!さあ、誤解を解いといで!!」
会話しながら少しづつ部屋の中央にまで運ばれていたその身体は、最後に大勢の手によりポーンと押し出され、蓮の腕の中へと転がりこんできた。
それを蓮は離すまいと強く抱きしめる。
「俺達は細かい事情は知らないけど、断言できるよ。敦賀君は死ぬ程京子のことを好きなんだってことはね!」
「彼の告白も聞いたし、俺たちを証人だと思ってくれていい」
「万が一、彼の言葉が嘘だったら、全員で京子ちゃんと彼を引き離して上げるから安心して?勿論そのときには俺たちに嘘の片棒を担がせた彼にはそれなりの対応をさせてもらうよ!」
「京子ちゃん、想像で答えを出しちゃ駄目。質問攻めでもなんでもいいから、気になることはちゃんと聞いて、それから判断するの!」
先程まで、蓮で遊びまくった末に笑い過ぎて屍と化していた失礼な者達。
しかし彼等は悪魔ではなかった。
輝く笑顔で、愛を届けてくれるモノ。
今の蓮にはそう思えた。
余計な遊び心を燃やしつくす勢いで笑いこけて笑死体となったとき、彼等の中で何かが変わったのかもしれない。それとも最初から天使だったのか。
どちらにしろ、蓮は最大の危機をその天使達の働きによって、乗り越えることが出来た。
「お似合いだよ、君達」
抱き合うカタチとなった蓮とキョーコに降り注ぐのは白い羽をもった慈愛に満ち溢れた存在からの祝福の言葉。
「両想いだからね!先におめでとうって言っておくよ!」
「私達はもう行くけど、幸せになってね!」
「京子ちゃん来週の撮影の時に、良い報告聞かせてね!じゃあね!」
そうして、彼等は去っていった。
蓮の中に宝物を届けて。
キョーコの心に勇気を授けて。
「ねぇ、最上さん。俺は君が好きだ。愛してるんだ。信じて?」
腕の中の大切な存在をぎゅっと抱きしめ、頭にキスを落としながら囁く。
それでも、蓮の胸から顔を上げたキョーコの瞳はまだ不安げに揺れている。
「ねぇ、最上さん。俺の秘密の……告白も聞いてくれる?」
「ひ、秘密ですか?」
「うん、君の坊より、もっと大きな秘密があるんだ」
「え?」
「聞いたらきっと……君の謎も少しは解けると思うんだ」
「ほ、ほんとですか?」
「うん……君は怒っちゃうかもしれないし、俺に呆れちゃうかもしれないけど……でもお願いだ、嫌いにだけはならないって、先に誓ってくれないか?」
「……嫌いになんて……なりたくてもっ、なれるわけがっ……」
「うん、有難う。最上さん、愛してる……死ぬ程好きなんだ、ずっとずっと……敦賀蓮になるずっと前から。君が俺のことを妖精さん?って呼んでくれたときから、ずっとね?」
そうして始めた長い長い、告白。
幼い頃の出会いのこと。
自分の国籍や本名のこと。
家族のこと。
仕事のこと。
親友のこと。
すべて話終えるまでに、場所を自宅マンションに移したり、食事したり。
そうして過ごした2月9日。
日付が変わる頃、蓮は宝物を手に入れた。
2月10日0時0分。
最高にハッピーなプレゼントを抱きしめながら、その瞬間を迎えた。
決して消えないモノを。
決して消さないモノを。
───俺の永遠の愛は君だけに捧げるから。
───君の愛も俺だけに頂戴ね?
ずっと、ずっと。
永遠に。
消えないで?
fin
Laylaさんが振る旗が見えました!!
魔人無事に、非常脱出口(ゴール)を通過できましたー
Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!! ←走ってない
蓮さんはまさかの他力本願ゴール!
め、メロキュンできたかどうかは不明ですが、なんとか終われたからとりあえずヨカッタ!
笑死体ではなく、行き倒れ死体になっている魔人に、心安らかに眠れるコメントをギムミー。
( ̄ロ ̄*)ノシ( ̄ロ:;.:…( ̄:;.….;::..;.
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消えないモノー12ー
「行かないで!誤解だ!俺の好きなのは本当に君なんだ!俺は君、最上キョーコが好きなんだ!!」
部屋を出て行こうとしたキョーコの背を追うようにして響く、蓮の叫び声。
───誤解?でも……信じられないわ。敦賀さんがキョーコちゃんのことを坊に打ち明けたとき、私はあの人にとって少し前まで毛嫌いしてたのが漸く好きでも嫌いでもない存在になれたぐらいだったじゃない。あのキョーコちゃんっていう寝言のときはもっと酷かった筈だもの!!でも……でも……!
信じたいと思う気持ちがキョーコの足をその場に縫い付ける。
だけど、振り返ることは出来ない。
今日の話だけしか聞いていなければ、きっと信じられた。
でも、違う。
おかしい。そうじゃない。
キョーコの持つ過去の記憶が、辻褄が合わない告白を受け入れることを拒否している。
───敦賀さんは、ずっと何年も同じ人を思い続けていたもの。それで明日告白するんだって言ってたもの!
片思いに疲れた蓮が、いつのまにかキョーコを好きになったというのなら、どんなによかっただろうか。それでも辻褄は合わないこともあるが、誤解かもと思えただろう。
その場から去ることも、蓮を受け入れることも出来ずに、立ち尽すキョーコ。
「最上さん!!」
蓮の方も必死に叫びはしても、その身体はキョーコを追うことは出来ずにいた。
大事な人を失う恐怖に飲まれかけた彼の足は、ズブズブとその場に沈みこむばかりで、どうしても動かすことが出来ないのだ。
しかし、幸いにもここは彼等二人だけしかいない空間ではなかった。
「京子ちゃん、どうして素直に彼を受け入れないの?」
「好きなんでしょ?信じてみたら?」
「信じられなくても、嫌いじゃないんでしょ?好きなんだよね?じゃあ、納得できないことはちゃんと全部本人に聞いて、それでもオカシイと思うなら、振っちゃえばいいよ!」
いつのまにか、キョーコの両手や肩、背中に沢山の手が絡み付いていた。
全員仲良く復活した笑死体の皆様が総出でキョーコを引き止め、説得しているのだ。
───多少おかしくても、振るのはやめてください!
一人、集団から離れ、声にならないツッコミをしている男だけがそれに参加できずにいた。
またしても部屋の奥でただ成り行きを見守るというなんとも情けない状態に陥っている蓮は、今自分が動くと状況が悪化するのではないかとすら思いだしていた。
───最上さん、どうか信じて!
祈る様に、目の前で行われている説得劇の行方を見守っている蓮。
まさに、他力本願、ヘタレの極致。
そんな蓮だったが、奇跡的に彼は見放されずに済んだ。
何とも頼もしい元笑死体ズ。
彼等は、キョーコの背中を押してくれた。
「よし!京子ちゃん女は度胸だ!さあ、誤解を解いといで!!」
会話しながら少しづつ部屋の中央にまで運ばれていたその身体は、最後に大勢の手によりポーンと押し出され、蓮の腕の中へと転がりこんできた。
それを蓮は離すまいと強く抱きしめる。
「俺達は細かい事情は知らないけど、断言できるよ。敦賀君は死ぬ程京子のことを好きなんだってことはね!」
「彼の告白も聞いたし、俺たちを証人だと思ってくれていい」
「万が一、彼の言葉が嘘だったら、全員で京子ちゃんと彼を引き離して上げるから安心して?勿論そのときには俺たちに嘘の片棒を担がせた彼にはそれなりの対応をさせてもらうよ!」
「京子ちゃん、想像で答えを出しちゃ駄目。質問攻めでもなんでもいいから、気になることはちゃんと聞いて、それから判断するの!」
先程まで、蓮で遊びまくった末に笑い過ぎて屍と化していた失礼な者達。
しかし彼等は悪魔ではなかった。
輝く笑顔で、愛を届けてくれるモノ。
今の蓮にはそう思えた。
余計な遊び心を燃やしつくす勢いで笑いこけて笑死体となったとき、彼等の中で何かが変わったのかもしれない。それとも最初から天使だったのか。
どちらにしろ、蓮は最大の危機をその天使達の働きによって、乗り越えることが出来た。
「お似合いだよ、君達」
抱き合うカタチとなった蓮とキョーコに降り注ぐのは白い羽をもった慈愛に満ち溢れた存在からの祝福の言葉。
「両想いだからね!先におめでとうって言っておくよ!」
「私達はもう行くけど、幸せになってね!」
「京子ちゃん来週の撮影の時に、良い報告聞かせてね!じゃあね!」
そうして、彼等は去っていった。
蓮の中に宝物を届けて。
キョーコの心に勇気を授けて。
「ねぇ、最上さん。俺は君が好きだ。愛してるんだ。信じて?」
腕の中の大切な存在をぎゅっと抱きしめ、頭にキスを落としながら囁く。
それでも、蓮の胸から顔を上げたキョーコの瞳はまだ不安げに揺れている。
「ねぇ、最上さん。俺の秘密の……告白も聞いてくれる?」
「ひ、秘密ですか?」
「うん、君の坊より、もっと大きな秘密があるんだ」
「え?」
「聞いたらきっと……君の謎も少しは解けると思うんだ」
「ほ、ほんとですか?」
「うん……君は怒っちゃうかもしれないし、俺に呆れちゃうかもしれないけど……でもお願いだ、嫌いにだけはならないって、先に誓ってくれないか?」
「……嫌いになんて……なりたくてもっ、なれるわけがっ……」
「うん、有難う。最上さん、愛してる……死ぬ程好きなんだ、ずっとずっと……敦賀蓮になるずっと前から。君が俺のことを妖精さん?って呼んでくれたときから、ずっとね?」
そうして始めた長い長い、告白。
幼い頃の出会いのこと。
自分の国籍や本名のこと。
家族のこと。
仕事のこと。
親友のこと。
すべて話終えるまでに、場所を自宅マンションに移したり、食事したり。
そうして過ごした2月9日。
日付が変わる頃、蓮は宝物を手に入れた。
2月10日0時0分。
最高にハッピーなプレゼントを抱きしめながら、その瞬間を迎えた。
決して消えないモノを。
決して消さないモノを。
───俺の永遠の愛は君だけに捧げるから。
───君の愛も俺だけに頂戴ね?
ずっと、ずっと。
永遠に。
消えないで?
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Laylaさんが振る旗が見えました!!
魔人無事に、非常脱出口(ゴール)を通過できましたー
Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!! ←走ってない
蓮さんはまさかの他力本願ゴール!
め、メロキュンできたかどうかは不明ですが、なんとか終われたからとりあえずヨカッタ!
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