「最後の爆弾~あの人がいた!~」

数日後。メロキュン研究所記念館の1階にあるメロキュンカフェバーで3時のおやつとして、《Kレシピの苺ケーキ》を食べる風月&ピコの姿があった。

「ピコさん、メロキュンは不滅だぁぁぁ!!って、いい言葉でしたねぇ。」
「うん、閉館したのに、あの言葉言うと燃えますね、なんかw それにしても、このケーキ美味しいですね。」
「寂しいけど、消えちゃうわけじゃないって、感じがしますものね!おぉ!本当だ!!確かに美味しいです、このケーキ!幸せぇぇ~!」

『ふん!ケーキが美味しいのは当たり前だ。あの娘のレシピだからな!それに愛のメロキュンは永遠だ。消えるわけねーだろう!』 ←

「ん?」
「んん?ピコさん、何か言いました?」
「いいえ?」
「???」

バターーン!!

「「うわ、魔人さん!どぉしたんですかぁ」」

何かおかしいと、若干弱めの警戒心をオンにし、神経を張り巡らす風月とピコ。そこに、この日は来れないと言っていた筈の魔人が、凄い勢いで店内に走り込んで来たので、二人は驚く。

「ゼイゼイ、た、大変です、所長、副所長ぉおお!!」

その目は少し血走っていた。その目が怖いと怯える風月とピコ。

しかし、そんなことには構わず二人の前に1枚の紙を差し出す魔人。

「「え・・・何ですか??えーっと、最後の挨拶作品もろくに書けない企画者は、平以下に格下げ、メロキュン研究所記念館永久ボランティアとして館内掃除&警護任務・・・byメロキュン理事長・・・」」
「・・・・」

「へ??りじちょう?って…何?」

「理事長ぉ??そんなのいたっけ??え?もしかして魔人様?」

「違いますよ!!魔人はタダの平です!!なんかわかりませんが、今日ウチのポストに入ってました!」

「なんで魔人様のところに?」
「うーんと、悪戯?」
「お二人とも、知らないんですか?理事長・・・」
「え?メロキュンに理事長なんていないですよね?」
「えぇ、きっと何かのいたず…」

『悪戯じゃねぇぞ!俺のおかげでメロキュン研究所を立ち上げることができたのに忘れちまったのか?失礼な奴らだな』 ←

「「ぎゃーー!置物が喋ってる!!」」

置物が突然言葉を発したことに驚き抱き合う風月とピコ。

「あの、風月さん、ピコさん、・・・この、エジプト風の置物、確か本誌で・・・」

魔人は一人そろそろと近づき、置物を恐る恐る突つく。

「「・・・ま、まさか」」

『本誌だけじゃねーーぞ。1年前のメロキュン創設話のときにもいたぞ』←

「「ええーー?!」」
「え?お二人とも覚えてないんですか?」

『ちゃーんと、助言してやっただろ?』 ←

「う、うそ!」
「そうです、うそです!」

『往生際の悪い奴らだ。ほれ、これ見てみろ』 ←

音も無く歩み寄り、テーブルに録画映像が流れるパソコンを置くセバスチャン。

「「「・・・・」」」
「お二人の真ん中に・・・エジプト風の置物があり、いや、いますね」


***テロップ<証拠1>

「風月さーん!祝☆300人おめでとうございます!!」

「わぁ!ピコさんありがとうございます!!」

「実はピコも300人達成したんですよー!」

「おぉ!そうでしたか!!おめでとうございます!!」』

『おぉ!それはめでてーじゃねーか!!そりゃあ、何か面白いことしねぇとなぁ』 ←

「ありがとうございますー!風月さんは何かイベント考えてます?」

「いや、それが全然…。100人と200人はリクエスト募集したけど、まだリクエスト消化し切れてないし…新しく募集するのも…」

「300人って凄く迷いますよね~!」

「そうなんですよー!有難いことなので、皆さんに何かイベントで感謝の気持ちを表現したいですが中々…」

『だったら、二人でコラボすればいいじゃねーか』 ←

「だったら、風月さん!ピコとコラボしませんか?!」


***テロップ<証拠2>

「おぉ!!いいんですか?!そういうのも面白そうですね。」

「うん!やりましょ~!」

「いいですね~!!あ!!どうせやるなら、他にも何人か誘ってみませんか?」

「え?他にも…?例えば??」

「同じように300人達成って書いてる方いますよね?300人企画どうしようか迷ってる方、多いと思うんですよ!それに、同じくらいに達成された方なら多分始めた時期も近いんじゃないでしょうか?」

『ほほぅ!それも面白そうだな!よし!!そいつらとお前等で、蓮と最上くんが、メロメロキュンキュンする話を沢山書け!俺が全プロデュースしてやるから、安心しろ』 ←

「なるほど…それも面白そうですね。同期会みたいで…」

「よし!!そうと決まれば、早速風月、声掛けてきまーす!!」

『んじゃ、俺は書いたら面白そうなやつが風月に偶然会うように仕向けとくか!こういうのは下準備が大事だしな!楽しくなって来たぞ!』 ←


***テロップ<証拠3>

『おいおい、おめーら、コミュニティだけで伝達ちゃんと出来るのか?グルっぽぐらい作っておいた方がいいんじゃねーのか?』 ←

「よし!じゃあ!研究所のグルっぽを作ろう!!」
「そっか!グルっぽなら会話も残るし、いいですね!」

「通達も出来るし、皆で意見を共有するのはいいかも!!研究所で出た意見を皆で共有しましょう!」

『よーし、風月っつったか!お前所長、そっちのピコ!お前は副でいけ』←

「じゃあ、風月所長!お願いしますね!」

「へ?!しょ、所長?!」

「研究所だから、風月所長でしょ!」

「えぇ?!何で風月?!ピコさんは?!」

「ピコは影で支える副所長で!」


***証拠画像提出終了

「・・・・」
「「う、うそーーーー!!!」」
「操られてますね・・・、これ。誘導されてます、よ?」

「え?ってことは・・・(((゜д゜;)))」
「てことは??(((゜д゜;)))」

『俺が理事長だ。この研究所、今は記念館だが、このカフェのオーナーは俺だし、他の会議にも全部出てやってるぞ、ここの上手いケーキを土産に。毎回食べさせてやってただろう。最上君のレシピケーキを!それも確認するか?』 ←
「「「いえ、結構です!(毎回テーブルにあった絶品ケーキはキョコさんレシピで、尚且つ、この人の土産だったのかぁ!)」」」

『よし!コーヒーで乾杯するか?酒でもいいけどな』 ←
「いえ、結構です!(TωT)」
「遠慮しておきます!」


ぴんぽんぱんぽーーーん

ここでお知らせです。

4月某日に判明しました。
蓮キョ☆メロキュン推進!『ラブコラボ研究所』の理事長はローリィ氏だそうです。
彼に任命された風月所長と、ピコ副所長は、最後のご挨拶品を人任せにした罰で「平以下に格下げ、メロキュン研究所記念館永久ボランティアとして館内掃除&警護任務」を言い渡されました。
一緒にいて巻き込まれた平魔人も同罪です。

ぴんぽんぱんぽーーーん、ぴんぽんぱんぽ~ん


作(会話記録):謎の覆面仮面三人組 F月/Pコ/S魔人
メロキュンカフェバーへのレシピ提供:最上キョーコ
メロキュン総合プロデュース&カフェバーオーナー:ローリィ




★おまけのコント

*第1話:「コント やっぱりね」作:魔人
*第2話:「風月とピコ様の暴走記~メロキュンの始まりと…~」作:風月
*第3話:「最後の爆弾~あの人がいた!~」作:謎の覆面仮面三人組 F月/Pコ/S魔人

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