蓮キョ☆メロキュン推進!『ラブコラボ研究所』リレー企画の順番が回ってきました!

魔人に!!∑ヾ( ̄0 ̄;ノ

楽しくて仕方がないこの企画ですが、今更ながら魔人・・・・・・・書く側に入ってしまったことに後悔してしまいました!4話までプリントアウトして読んでみて・・・・・・・逃亡したくなりました!!

皆さん上手すぎーーー!。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。 えぐえぐ

てなことで!企画通り楽しく書いて、後は野となれ山となれ作戦(?)でいかせていただきます!γ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞ

この記事のあと、リレー報告の方の記事も続きでUPしますので、4話まではそちらでお読みくださいませ。(5話やそれ以降も勿論載せます)

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いつも俺の腕の中に  5


「京子ちゃん、お疲れ様」

バラエティ番組の収録を終え、楽屋へ戻る途中に背後から掛けられた声。

「ああ、お疲れ様でした。田所さん、先程は話に乗ってくださり有り難うございました」

足を止め振り返ったキョーコは、自身を呼び止めた共演者に挨拶をした。

「いやいや、俺も朝はしっかりご飯派だからね。乗らずにはいられなかったよ!それはそうと、今後ろから見てたんだけど、随分奇麗に歩くようになったねぇ。前はもっとこう元気一杯な感じだったように思うんだけど」

「そうですか?有り難うございます!!お仕事でショーモデルのお話をいただいたので、今レッスン中なんです!」
「そ、そう・・・・・・/////」

「あ、次の移動があるのでそろそろ失礼させていただきますね」

奇麗に歩いていると褒められ、自然に出たハニカミスマイルが今この瞬間、目の前の男のハートを射抜いたことなど気づきもせず、鈍いことこの上ないと評判の天然娘は、挨拶と共に奇麗なお辞儀をし、再びご機嫌に廊下を歩き出した。

以前にも増して皆から色々と褒めてもらえるようになったキョーコはここ最近いつも微笑みを浮かべていた。

すれ違う者たちが足を止め、その可愛らしい姿に見惚れていることにも気づかずに、流れるような優雅な歩行でその前を通りすぎるのもいつものことだった。


只、浮かれた気分で歩いていたせいか、少しばかり前方への注意が散漫になってしまっていた。気づいたときにはもう・・・・・・・・。

「きゃっ」

先程の先輩芸能人から離れ、数メートル先にあった廊下の角を曲がろうとした際、すぐ目の前に人がいることに気付いたキョーコは、咄嗟に後ろに下がろうとした。

が、何故か強い力で身体を前方に引かれ。

「最上さん、久し振り。会いたかったよ」

あっと言う間に廊下の角で先輩俳優の身体に抱き込まれていたのだった。

いつぞやの楽屋での抱擁並みに隙間なくぎゅうっと抱きしめられ、顔を胸に押し付けるようにされてしまっている為、視界はゼロで、頭の上から甘い声で囁かれても答えることもできない。

抱きしめられた瞬間、相手が大好きな蓮だとわかったから怖くはなかったが、キョーコ的にこの状態はいただけなかった。カインと雪花の時ならともかく、素の自分とこの先輩俳優が人通りがそこそこある廊下で抱き合っているなんて、あってはならないことで。

焦って身体を引き離そうとするが、キョーコの腰と頭を抱き込む力強い腕はなかなか緩んでくれない。更に強くぎゅっと抱きしめられ、頭にチュッとキスを落とされたあと、やっと解放された。腕の中でだが。

蓮が2本の長い腕で作った空間の中で、漸く視界を取り戻したキョーコは先輩俳優が仕出かした廊下での暴挙に文句を言おうとして固まった。

「つ、敦賀さん、大変です!シャ、シャツに口紅が!!」

真っ青の顔で自分を見上げ、慌てるキョーコに対し、蓮は焦る様子も見せずにキョーコ専用の甘い微笑みを浮かべていた。

「うん、奇麗についたね」
「き、奇麗にって何を仰ってるんですか!早く洗わないと!!」

「嫌だよ、せっかく付けたのに!」
「付けた?」
「うん。君が挨拶させてくれないから」
「挨拶?」
「うん。あ、口紅落ちちゃったね」

腰に回していた手を片方だけ離し、キョーコの顎に手をやった蓮は、顔を持ち上げて手の位置はそのまま、親指だけを動かし、その小さな唇を「ふにふに」となぞった。

「でも、このままで十分可愛いよ」
「もう、何を仰ってるんですか!こんなとこで!」

「うん?君が可愛いいって言ってるんだけど?」
「そうじゃなくて!」

「あ、残念だけどタイムオーバーだ」
「え?ああ、私も移動しないと!」

どうやら自分同様移動のタイムリミットがきてしまったらしい先輩俳優の腕からやっと拘束を解いてもらったキョーコは意味不明な言動に首をかしげながら、身体を離そうとした。

が、そこでもう一度身体を引き寄せられ、耳元で囁かれた。

「大事なことを言い忘れるところだった。明後日だよね、ショーは」
「は、はい」

「今日の夜仕上げのレッスンをしてあげるから、泊まりにくるように。あ、鍵は持ってきてるよね?着替えなんかはこないだ余分にもってきてもらったのがあるから大丈夫だと思うけど」
「はい、鍵は持って来てますし、着替えも大丈夫です」

「オッケー、それじゃ今日は22時には帰るから。さあ、急がないと次の現場に遅刻するよ。挨拶はいいから早く行って」

身体を離す瞬間頬に口づけされたが、時間がないのは本当のことで。高速で頭を下げ、失礼しますと告げたキョーコはその場を後にした。

先程の先輩芸能人に向って、蓮が微笑んでいたことなど気づかずに。
周囲の人たちが立ち止まってすべてを見物していたことにも・・・・・・・・・・・気づかずに。

挨拶の為下げた頭をあげた瞬間、自分の着ているシャツの胸元を掴み上げ、それを口元に持っていく蓮の姿を見てしまったせいで、その場から逃げ出すことしか考えられなかったのだ。

(もぉー、挨拶させてくれないって、唇への////のこと?
恥ずかしすぎるーーー!)

真っ赤になっているであろう顔を隠しながら、キョーコは楽屋に飛び込み、これまた高速で着替えを済ませ、その局から逃げるように次の現場へと向った。


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


「ただいま、最上さん」

「おかえりなさい、敦賀さん」

昼間のことを忘れたかのように流れる穏やかなひとときのあと、気を引き締め最後のレッスンに挑んだ。

蓮の最後のレッスンはショーの本番をイメージしたもので、リハーサル時のアドバイスや、本番に向けてその際にチャックをしておくべきことなどを交えて、5着の洋服を着替えながら2時間半かけてしてもらった。

そして、お互いシャワーを浴び、髪を乾かしたあと、ソファーでホットミルクを飲み、あとは寝るだけとなったのだが。

キョーコは、足が浮腫んでいるのが気になって眠れそうになかった。

(いつもはどうしてたんだっけ?)

考えてみると、ソファーに座ったあとの記憶がない。

朝はちゃんとベッドで寝ているから、寝ぼけ眼で移動していたのだろうか?と、顎に手をやり首を捻っていると、不意に間近から顔を覗き込まれた。

「今日はまだ眠くないみたいだね・・・・・・・・ショーが近づいてるから、緊張してる?」
「そ、そうですね。それになんだか足が痛くて」

「うん・・・・・・・・・・・仕方ない・・・・・・・・・・・か」
「え?」

ソファーに腰掛けたキョーコの前に胡座をかいて座り込んだ蓮は、その膝の上にキョーコの足をのせた。

「え?、敦賀さん、な、何を?」
「うん、マッサージをね・・・・・・・・・」

思わず足を上に持ち上げ、身体に密着させた。

「え?い、い、い、いいいいいいです!朝になればきっと治ってますから!」
「マッサージしないと治らないと思うよ?」
「え?でもいつもはそんなこと」
「いつもちゃんとマッサージしてるから」
「え???」
「君が寝てる間に」

「な、な、なんで・・・・・・・・・・・」
「足が浮腫んでるから」

「じ、じ、自分で・・・・・・・・・・・」
「うん、君は疲れて寝ちゃってたから出来ないよね?」

「きょ、きょ、きょ」
「うん、今日は確かに起きてるけど、俺がやってあげるから」

「で、で、でも」
「俺がしたいんだよ。君は嫌なの?」

「だ、だ、だっ」
「だってといったって、いつもは俺がしてるんだから・・・・・・今日もしていいよね?」

そのときにはもう嫌とは言えない状況になっていた。拗ねたような声と目線で自分を見つめる先輩俳優の背後にはきゅんきゅんと哀しげに泣くカイン丸が3匹。計4匹の仔犬の哀願にキョーコがNOと言える筈もなく。

「し、仕方ないですね」

と、少し高飛車な感じでキョーコが足を蓮の膝の上に戻すと、4匹の仔犬の尻尾が嬉しげにブンブン振られるのが見えた。

蓮の手で足を撫で上げられるのはかなり恥ずかしかったが、パンパンに張っていた足はどんどん楽になっていった。途中で、マッサージのコツなども伝授してもらい、思いついたことを口にする。

「今度お返しにさせてくださいね」

そう言うと、蓮の動きが止まった。

「うん・・・・・・・・・・頼むよ」
「はい、お任せください!」

複雑そうな顔で微笑む蓮の顔を見つめていると、いつのまにかマッサージを終えたらしい蓮が悪戯を思いついた少年の様な顔で微笑んだ。

「最後の仕上げが残ってたよ。ショーが近いから緊張してるんだよね?」
「は、はい」

「それじゃあ、今日のおまじないは念入りにしないとね」
「え?」

そしてそのおまじないとやらが始まった。

両膝にキスをしたあと、片足づつ持ち上げて臑にキスを落とされ。

「これで完璧」

と、恭しく持ち上げられた足の甲に少し長めのキスをされたのだ。

騎士がお姫さまにするように。
キョーコの胸をきゅんきゅんさせまくってることなど、気付きもしないでそんなことをサラッとする先輩俳優の様子に少し寂しさを感じたキョーコだったが、それで初めてのショーへの不安が吹き飛んだのは確かで。

「これで世界一のモデルのように歩けますか?」
「当たり前だよ」

キョーコの質問に自信たっぷりな様子で応えながら微笑み、ソファーから自分の膝上へと華奢な身体を引っぱり降ろし、ぎゅっと抱きしめる蓮。

「ショーの現場には見に行けないけど、生中継されるのは絶対観るからね」
「はい」

「これからしばらくはいつ会えるかわからないから・・・・・・・・・もう少し最上さんを補充させてね」
「ほ、補充って///」

髪への口付けから始まったキスの雨。少し緩められた腕の中で、キョーコの額やこめかみ、瞼に頬にと顔中に降っていたそれは、やがてその小さな可愛らしい唇へと・・・・。

ぺちん!

勿論それは今日も阻止された。蓮の口にあてたキョーコの両手により。

「むぅー、今日も駄目なの?」

またもやカイン丸に変身した蓮が不満げな視線をぶつけてくるが、まだキョーコは負けない。


「当たり前です!日本では挨拶で唇にキスなんかしないって言いましたよね?」

「俺はしたい」

「え?敦賀さんはいつも女性に挨拶のキスをしてらっしゃるんですか?唇に!?」
「するわけないだろ!俺がしたいのは可愛い最上さんにだけ」

「な、な、な!!!」
「駄目なの?」

「挨拶なら誰とでもするんじゃないんですか?そ、それに、どうして私だけ?」
「最上さんが可愛いから」
「だから、どうして」
「可愛すぎるから!」

そういって、また顔中にキスの雨を降らせ出した蓮にキョーコは最後の切り札?を出した。

「もぉーー!めっ!!やめ!!」
「・・・・・・・・・・・めっ!て、子供とか犬じゃないのに・・・・・・・・・・・」

「似た様なもんです!もぉ、私は寝ますから、離してください」
「・・・・・・・・・・・うん、じゃあ最後に君からもキスして?そしたら離してもいいよ」

(くっ!カイン丸が5匹に!!)

「敦賀さんの意地悪・・・・・・・・・・・ちゅっ」

またしても仔犬に負けたキョーコは決死の覚悟で蓮のおでこにキスをし、ゲストルームに逃げ込んだのだった。


残された蓮は「額にって、子供じゃないのに」と呟きながらも破顔していた。


3ヶ月後にキョーコと念願の共演を果たすまでに、いや、果たしてからも、目の前に温泉の湯の如く湧き続ける馬の骨の存在がもたらす苦難の道を歩く羽目になることなど知る由がなかったから。

当然のことながら、自分がこの3週間でその道をより困難なものへと進化させたことにも、気付きもしなかったのだった。



『妄想★village』のチカ様 へ、続く!


チカ様申し訳ありません!魔人は力つきましたー!(T▽T;)

メロメロきゅんきゅんは貴女様の手で!どうかぁ!!

ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ



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