先日,下のような記事を読みました。
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タイム誌の「今年の10大動物ストーリー」,
中国のパンダ中毒死がランクイン―中国メディア
Record China 12月12日(日)21時21分配信
2010年12月11日,米タイム誌が選んだ
「今年の10大アニマルストーリー」に
中国・山東省済南市の動物園でパンダの泉泉(チュエンチュエン)が
ガス中毒死した事件がランクインした。新華網が伝えた。
タイム誌が選んだ「今年の10大アニマルストーリー」は以下の通り。
1,メキシコ湾で発生した原油流出事故で多くの鳥や魚が油まみれになる
という被害に
2,米国全土でトコジラミ(ナンキンムシ)が大発生
3,米フロリダ州の水族館でシャチが観客の目の前で飼育員を殺す
4,W杯南アフリカ大会でタコのパウル君がドイツ代表の試合結果をすべて的中
5,アジア産コイが米5大湖に迫る,侵入すれば生態系や漁業に深刻な被害
6,米で遺伝子組み換え食品第1号として,サケの販売を承認へ
7,オーストラリアのタスマニアデビル,絶滅の危機に追いやった原因を解明
8,英国で子猫を道端のゴミ箱に捨てた中年女性にネット上で非難ごうごう
9,スペインで牛に角でのどを貫かれた闘牛士がわずか3カ月後に現場に復帰
10,済南市の動物園でジャイアントパンダの「泉泉(チュエンチュエン)」が急死
死因は動物園に隣接する防空壕で炊かれた消毒用のガスが飼育舎内に
流れ込み,それを吸い込んだことによる中毒だった。
(翻訳・編集/NN)
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動物関係なんでほのぼのしたニュースをイメージしていたのですが
ほとんどが殺伐としたニュースでした。なんとも言えない気分になりますね。
私としては,2番にトコジラミがランクインしていることに注目です。
それだけアメリカでは問題が大きくなっているということ。
日本でも,先日,朝の某情報番組で「トコジラミ」取り上げられたようです。
徐々に,日本でも注目されているのでしょう。
数年後の日本で,10大アニマルストーリーを選んだときに
トコジラミがランクインしないことを願います。
さて,先日,「トコジラミが家にいるようだ」という
問い合わせを頂いたので御宅まで調査にお伺いしました。
お伺いしてみると,咬まれてはいないのだけれど
脱皮殻を見つけてしまったから不安になった,とのこと。
で,その脱皮殻を見せてもらいました。
それが,下の画像です。
これ,トコジラミの脱皮殻ではありません。
「ヒメマルカツオブシムシの幼虫」の脱皮殻です。
【ヒメマルカツオブシムシ Anthrenus verbasci (LINNE) 】
成虫は体長4.5~5.5mmで紡錘形。体色は黒く光沢がある。
幼虫は赤褐色で円筒状,全体が赤褐色の短毛でおおわれる。
幼虫で越冬し,翌春の4~5月頃に蛹化,約1~2週間で成虫が羽化する。
成虫の寿命は1ヶ月内外で,1個体で40~90個の卵を繊維などの間に産む。
孵化した幼虫は繊維を摂食し,脱皮を繰り返し成長する。
ちなみにトコジラミの脱皮殻は↓のようなものです。
ヒメマルカツオブシムシは衣類の害虫として有名ですが,
他にも,昆虫などの乾燥標本や乾魚(煮干など)の害虫としても知られています。
ちなみに依頼主さんが脱皮殻を見つけたのも,箪笥の中。
探したところ,しばらく使用されなかったジャケットに穴があいていました。
皆さんも,しばらく箪笥の中で眠っていた衣類に穴が開いていた
という経験ありませんか?犯人はヒメマルカツオブシムシである可能性があります。
気付かないうちに衣類の繊維を食べている。だからあまり動いている所をみることがないかもしれません。
で,せっかくですから今日は動いている姿も見ておきましょう。
下の動画は過去に採取して撮影した幼虫です。
(採取した袋の中で動いています)
大掃除をしている人が多い時期。
あなたの箪笥の中にも,ヒメマルカツオブシムシの脱皮殻があるかもしれません。
トコジラミの脱皮殻と間違わないように注意してください。
※株式会社エスケーシステム
ではトコジラミ以外の害虫でも対応いたします。