今日は本当に寒い朝になりましたね。昨夜からの雪で,京都市内では今冬最大とみられる積雪があったようです。兵庫県の豊岡では28年ぶりに1mに達する雪積。ここ神戸でも朝方はうっすら雪が積もっている場所もありました。まだ,春は遠いですね。




 さて,冬の間,ネズミ類は暖かさと餌を求めて建物内に侵入してくることが多くなります 。今日は先日行ったネズミ被害の調査 のことを書きたいと思います。



 依頼を受けたのは三宮にある居酒屋さんからで,「数年前から天井をよくネズミが走っている。他の業者に頼んでいるが,一向に減らない。」ということでした。



 調査の結果,侵入してきているのはクマネズミで,経過年数と糞の状況から侵入個体数は思っているほど多くないと判断しました。店舗内では食材の被害が無く,糞も落ちていなかったので,活動は天井裏が中心だと思われました。


 契約中の業者により天井裏にて,ネズミ嗅覚忌避剤
粘着トラップ 店舗内にて超音波防鼠機 を実施されていました。

害虫・害獣から街を守るPCOの調査日記-ネズミ糞と粘着トラップ
(写真:天井裏の糞と粘着トラップの一部)


害虫・害獣から街を守るPCOの調査日記-嗅覚忌避剤
(写真:天井裏に設置されていたネズミ嗅覚忌避剤)



しかし,現状のやり方ではほとんど効果はないと考えられます

  



○ネズミ嗅覚忌避剤
  天井の空間の大きさに対して設置個数(1個)が少なく,また壁や天上板

 の隙間も多いため忌避効果のある匂い成分が充満できない状態です。さ  

 らに,最も効果があるのはネズミの侵入初期であり,ネズミが侵入してき 

 てから時間が経っている店舗ではあまり効果を期待できません。また,次

 第匂いに対して慣れが生じてくることが多いです。


○超音波防鼠機
  ネズミの聴覚レベルを考えると,音に敏感なひとに不快音として聞こえ 
 
てしまうぐらいの音でないと効果がないと考えられています。また,超音
 波は光と同じく陰の部分では効果が弱くなり,さらに反射波の効果は薄い
 と言われています。物が沢山ある店舗内ではうまく効果が発揮されないで
 しょうし,配管などもある天井内では効果が薄いでしょう。そもそも天井
 裏が活動の中心の物件ですから,店舗内に設置したのでは意味があり

 ません。



○粘着式トラップ
  粘着シートによる捕獲は,如何にネズミを転ばすかがポイントにな

 ります。ネズミの足裏には油や汚れがついており,ネズミが粘着物質に足

 を取られる際の妨げになります。そのため,複数枚をかためていくつか

 配置するか,まわりに新聞紙などを敷いてネズミの足裏の汚れを取る

 必要があります。天井裏に設置されている粘着式トラップは3枚程度をバ

 ラバラに設置しており,これではネズミが転ぶ率が低くなってしまいま

 す。

 


依頼主様の話によると,契約中の業者の作業時間は毎回10分以内。値段も非常に安いようです。



正直なところ,その値段でこの作業内容は仕方がないかもしれません。



ネズミ駆除には,劇的に効果を表すような方法はありません。いろいろな手法を駆使しながら徐々に数を減らし,減ったその状況を維持していくのが一番です。すばしっこく,ある程度知能のあるネズミの駆除・防除には時間と労力が必要です



効果のない方法をいくら繰り返しても意味がありません。いくら安くてもそれは無駄金になってしまいます。



業者と契約するのなら,値段とその内容を吟味する必要があると思います。




 株式会社エスケーシステムトコジラミ ゴキブリ だけでなくネズミの駆除・防除 も取り扱っています。







ランキングに参加しています。
よければポチっとクリックしてください。
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへ
にほんブログ村

AD

ネズミの巧みな繁殖戦略

テーマ:

 気がつけばもう12月です。ちょっと前まで近くの公園の桜がいい感じに色づいていたのですが,いつの間にか終わってしまいました。




害虫・害獣から街を守るPCOの調査日記-紅葉


(写真:色づく公園の桜の葉)



今は六甲山がいい感じに色づいています。もう少ししたら,山肌が雪で白くなる日も出てくるのでしょう。





害虫・害獣から街を守るPCOの調査日記-六甲山


(写真:六甲山系の紅葉)





 これだけ寒くなってくると,クロゴキブリ
の活動は鈍くなっていますが,まだちらほら侵入による問い合わせを頂いております。同じようにトコジラミ(南京虫)に関してもお問い合わせがあります
外は寒くなりましたが,自宅や店舗は暖房などで暖かいですからね。条件が整えば,真冬にだって虫は活動できますよ。







 さて,先日,神戸市内
のある店舗でネズミの駆除作業
をしていると,壊れた壁の隙間でこんなもの↓を見つけました。



害虫・害獣から街を守るPCOの調査日記-ネズミの赤ちゃんと親


(写真:生まれたてのクマネズミと親)







 クマネズミの巣です。赤ちゃんもいます。私が覗いていると,親は赤ちゃんを巣の奥へ運んで隠そうとしていました。子孫繁栄のために必死なんですね。駆除するのがかわいそうになってしまいます。が,店舗をネズミによる被害から守る
のが私の仕事です。心を鬼にして,巣ごと撤去しちゃいました。









「ネズミ算式に増える」という言葉があります。確かにネズミはよく繁殖します。


ある計算では,一組の雌雄が子供を生み,その親と子もすべて子を産むとして計算すると一年後には900になるとしています。ネズミは食物連鎖のなかでは下位で,イタチやネコ,ヘビやワシなどといった上位のものに捕食されることが多く,生まれてから性成熟までの間の自然選択圧が非常に高いです。ですから,沢山の子を産むこと(クマネズミなら1回の産子数5匹前後)で捕食される率を分散し,子孫繁栄につなげているのです。

(参考:安心して住める ネズミのいない家,谷川力,講談社α新書)






 

 この多産を支える仕組みは雌ネズミの体の中にあります。ヒトやウシの場合,雌の体内に入った精子は卵管(子宮から卵巣に向かう管。卵子と精子が出会う場。)の内側にある線毛が生み出す粘液の流れに逆らいながら卵子を目指して泳ぎます。ところが,ネズミやウサギの精子は粘液流に逆らうことなく流れに乗って泳ぐことが出来るのです。そうすることで,より早く楽に受精でき,妊娠効率は高まります。


また,ヒトでは卵管の直径が大きく粘膜にひだが幾重にも発達している卵管膨大部とよばれる部分(逆の卵管狭窄部もある)が発達しているのですが,ネズミはヒトほど卵管膨大部と卵管狭窄部の直径に差がありません。管を細くすることで粘膜の表面積を小さくし,精子と卵子が遭遇する可能性を増やしているのです。

(参考:性器の進化論 生殖器が語る愛のかたち,榎本知朗,化学同人)











小さな体の中に,巧みな仕組みを持っているんですね。

これだから,生物学はおもしろい!







株式会社エスケーシステム
ではネズミ
害虫の駆除・防除
を取り扱っています。











ランキングに参加しています。

よければポチっとクリックしてください。

にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへ


にほんブログ村





AD

クマネズミの好む食べ物

テーマ:

だいぶん気温が下がってきましたね。そのせいもあってか,クロゴキブリの駆除の問い合わせ は減ってきていますが,逆にネズミ駆除の問い合わせが増えてきています。もちろん気温にあまり左右されない,チャバネゴキブリやトコジラミ(南京虫)駆除 の問い合わせはあいかわらず続いています。


 以前にも書きましたが,ネズミ類の家屋への侵入は寒くなってくると増えます。 都心部を中心に被害が多いクマネズミは特に暖かいところを好みます。春から秋にかけて野外でも生活できたクマネズミが暖かな場所を求めて屋内に侵入してくるのです。クマネズミはドブネズミと比べて体も小さくスマートで,立体的な行動が得意です。その分,家屋内に侵入しやすいです。




 さて先日,あるお宅から「ネズミが出没して困っているので駆除 して欲しい」という依頼を頂き,粘着シートによる捕獲 を実施しました。結果,クマネズミの成獣が1匹捕獲されました。その後,粘着トラップを回収していると,部屋の隅にこんなものが落ちていました。


害虫・害獣から街を守るPCOの調査日記-クロゴキブリの残骸
(写真:クロゴキブリの残骸)



クロゴキブリの残骸です。翅や足の切れ端はありますが,胴体はきれいにありません。粘着シートを設置するときは,まずは部屋の状況やフンなどの痕跡を調べ,どこにどのように設置すべきなのか判断します。その時にはこのようなものはありませんでした。おそらく捕獲されたクマネズミがクロゴキブリを捕食したのだと思われます。捕獲されたクマネズミの最後の晩餐はクロゴキブリだったのかもしれません。


一般的にネズミ類は穀類や種子類を好みます。特にクマネズミは種実類を好み(ドブネズミは動物性のものをより好む),その食物摂取量の5159%に達します。しかし,動物性のものも食べますビルに生息しているクマネズミは,そこに生息しているチャバネゴキブリやカツオブシムシなども餌にしています。

(参考:安心して住めるネズミのいない家,谷川力,講談社+α新書)
(参考:日本の哺乳類改訂2版,阿部永 監修,東海大学出版会)



チャバネゴキブリの発生を放置しておくと,今度はネズミまで出てくるようになるかもしれません。もちろん,ゴキブリが発生しやすい環境はネズミも好みます。ネズミもゴキブリも早めの駆除が肝心です。



 株式会社エスケーシステムではネズミゴキブリの駆除・防除 を取り扱っています。




ランキングに参加しています。
よければポチっとクリックしてください。
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへ
にほんブログ村




AD

ネズミの天敵

テーマ:

先日,こんな記事を読みました。

イボから渋汁,ツチガエル無事カエル 九大院生らが確認」

(朝日新聞)



 天敵から身を守る手段として,分泌液の味や臭いを用いるのは昆虫の世界でもよくあることですね。身近なものとしてはカメムシがそうです。哺乳類にもスカンクなどがいいます。別々に進化してきた生物種のはずなのに,最終的に同じような方法を得てしまう。生物というのは面白いですね。



ところで,ネズミ の天敵というとパッと頭に浮かぶのがネコですね。

ネコの性格や飼い方にもよるでしょうが,「ネコがネズミを捕ってきた」「ネコを飼うようになってネズミを見なくなった」という話を時々耳にします。ネコと一緒に生活を始めたのは古代エジプト人。穀物をネズミから守るために飼われ始めました。古代エジプトでは,ネコは大切な穀物を守る尊い動物とされ,国外に連れ出すことすら禁止されていた時代があるようです。さらに,ネコを殺した人が無期懲役刑や死刑になってしまう時代もあったようです。日本へは,仏教伝来時に,経典をネズミの害から守るために,経典とともに中国からやってきたそうです。

(参考:イラスト図解 室内ねこ くらす&育てる,岩富俊樹監修,たまき みけ著,日東書院)

(参考:新・子ネコの育て方百科,桑原久美子,誠文堂新光社)

害虫・害獣から街を守るPCOの調査日記-ネズミがあけた壁穴
(写真:ネズミがあけた壁穴)


ネズミ の天敵は他にもイタチがいます。日本には固有種のイタチがいますが,住宅密集地で見かけるイタチは侵入種のチョウセンイタチであることがほとんどです。イタチはネズミ類を捕食します。イタチも屋根裏などに侵入してくることがあります。そうすると,ネズミによる被害がピタッと止むことがあります。しかし,喜んでもいられません。このイタチがもし屋根裏に住み着いたら,屋根裏を走り回ったり,フン・尿で悪臭がしたり,断熱材を荒らしたり,生ゴミを漁ったりなどの被害を出します。結局,駆除 が必要になってしまうことがあります。一難去って,また一難って感じですね。


 実は,この記事に出てくる院生は私のよく知っている後輩なんです。出会ったのは他の大学ですが。私が院生の時に,ツキノワグマの研究グループに1年生として入ってきたのです。入学当初から好奇心旺な後輩で,よく研究のためのデータ収集を手伝ってもらっていました。自分がよく知っている後輩がこのように活躍しているとうれしくなるものですね。

私も負けないように頑張らなくては。




株式会社エスケーシステムではネズミの駆除・防除 を取り扱っています




ランキングに参加しています。
よければポチっとクリックしてください。
 にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへ
 にほんブログ村


 先日,ある食品工場(お弁当を作っている)にネズミ駆除 にいってきました。ここは,ずいぶん前から管理している物件です。以前は,ネズミ(ドブネズミ)が走りまわっており,食品への加害も多かったのですが,最近は生息数も減ってきたようで,被害も減ってきました。




 でも,ここの物件でネズミ被害をさらに抑制するのは,現状では,難しいかもしれません。




 まず,建物の老朽化が進んで隙間だらけなのです。だから,侵入路を塞いでも塞いでも,新たな侵入路を見つけて入ってくる。物理的防除 ではキリが無い状態です。



でもそれ以上の理由があります。


正直に言って,掃除が行き届いていないのです。また,食材の管理の仕方も甘いのです。もっと丁寧に掃除し,食材をもっと管理するよう,依頼主様には何度も言っているのですが・・・。どうやら従業員がなかなか掃除を真剣にしないようです。朝が早いので,早く帰りたいということでしょうか。



害虫・害獣から街を守るPCOの調査日記-食品残渣3
(写真:工場内の食品残渣1)

害虫・害獣から街を守るPCOの調査日記-食品残渣1
(写真:工場内の食品残渣2)


害虫・害獣から街を守るPCOの調査日記-食品残渣2
(写真:工場内の食品残渣3)







なぜ頻繁にネズミが侵入してくるのか?それは,侵入するだけの魅力があり,さらに侵入しやすいからです。まずはネズミにとっての魅力を下げてやること,それが駆除の効果を高めてくれます。そのためには,掃除・管理をしっかりしてもらいたい ものです。




駆除や防除はPCOの力だけではうまくいきません。依頼主様の協力が不可欠なのです。




 株式会社エスケーシステムでは関西圏を中心に
 ネズミ類の防除・駆除
も取り扱っています。








ランキングに参加しています。
よければポチっとクリックしてください。
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへ
にほんブログ村