福島に対する風評被害 | アメと無智

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時には無智を曝け出して語ります。
なるべく誰にでも伝わりやすい文を書きたいな(>ω<)


福島県には放射能が大量に降り注いでいる、すでに福島の地は汚染されている、と誤解されている方がいっぱいいらっしゃるようです。
私の母も例外ではなく、「爆発が起こる前に、こちらへ逃げてきなさい」といいます。
私は東京に住んでおります。実家は愛知県です。

現時点で、どれくらいの放射線が計測されているのか、
どのくらいの影響があるのか、正確に把握している人間はどれくらいいるのでしょうか?


↓こちらに計測値が確認できるサイトがあります。

●観測データ直リンク(最新24版に更新済み)
http://www.pref.fukushima.jp/j/sokuteichi24.xls

地名 計測時間 数値(単位:μGy/h≒μSv/h(マイクログレイ/時間≒マイクロシーベルト/時間) 

福島市   昨日18:00 23.18 →17:00 15.50 
郡山市   昨日18:10  3.62 →17:10  3.18
白河市   昨日18:00  6.70 →17:00  3.70
会津若松市 昨日17:50  0.89 →17:00  0.44
南会津町  昨日18:00  0.93 →17:00  0.11
南相馬市  昨日17:30  2.43 →17:00  3.66
いわき市  昨日18:00  0.75 →17:00  1.87

各地の計測場所
福島市  :県北保健福祉事務所 事務局東側駐車場
郡山市  :県中合同庁舎3階 第1会議室
白河市  :県南合同庁舎駐車場
会津若松市:会津合同庁舎駐車場
南会津町 :南会津合同庁舎屋上(4階建て)
南相馬市 :南相馬合同庁舎駐車場(可搬型モニタリングポスト)
いわき市 :いわき合同庁舎駐車場

※ 胃のX線集団検診1回当たりの放射線量 600マイクロシーベルト/回


放射線、と一言に言いましても、色々種類があります。
その説明はここでは割愛しますが、被爆というのはどれくらいの値を示すのか知ってもらいたいので以下の資料を転載します。


・被ばく線量と影響

放射線の人体への影響には,「身体的影響」と「遺伝的影響」があります。身体的影響は被ばくした本人に現れる障害で,遺伝的影響は,被ばくした人の子孫に 現れる影響です(妊娠中に胎児が受けた被ばくは,胎児本人への身体的影響に区分されます)。さらに,影響が被ばく後数週間以内に現れるものを「早期影響 (急性影響)」,数ヶ月から数年あるいは十数年後に現れるものを「晩発影響」と言います。

図1-3に代表的な被ばく線量とそれによる放射線影響との関係を示します。

図1-3 被ばく線量とその影響

(出典:「原子力・エネルギー」図面集2004-2005(財)日本原子力文化振興財団)






◆「ミリ」と「マイクロ」の違いを頭にたたきこみましょう

ニュースで「8217マイクロシーベルト(μSv)」「1941マイクロシーベルト」などと聞くととてつもなく大きな数のような気がするかもしれませんが、「マイクロ」というのは「ミリ」のさらに1000分の1。1マイクロシーベルトは1シーベルトの100万分の1です。200万マイクロシーベルトで5%致死線量なので、2000マイクロシーベルトでも5%致死線量の1000分の1です。

つまり分かりやすく表現すると以下のようになります。

1シーベルト(Sv)=1000ミリシーベルト(mSv)=100万マイクロシーベルト(μSv)

大量の放射線は人体に有害ですが、微量なら人体に影響はありません。万一の場合を考えて、できる限りの対策を取ることは重要ですが、関東などに住んでいる人は「マイクロシーベルト」というのはとても小さな単位であるということを心にとめて、むやみに焦って行動しパニック状態におちいらないよう気をつけたいものです。

放射線被ばくと健康への影響の関係。単位はマイクロシーベルト(左の「8217」「1557」という値の単位は「マイクロシーベルト毎時」)ですが、10万マイクロシーベルト(100ミリシーベルト)を超えるとガンになる人が増加するとされています。

◆短期間被ばくの致死線量

人間は地球上のどこに住んでいても常に放射線を浴びています。世界で平均すると、人体は年間およそ2.4ミリシーベルト (2.4mSv:1 シーベルトの1000分の1×2.4)の自然放射線に常にさらされています。放射線を短期間に全身被ばくした場合の致死線量は、5%致死線量(被ばくした 人の20人に1人が死に至る線量)が2シーベルト(2000ミリシーベルト)、50%致死線量が4シーベルト、100%致死線量が7シーベルトと言われ、200ミリシーベルト以下の被ばくでは、急性の臨床的症状(急性放射線症 )は認められないとされています。

ここで言う「短期」とは約1時間ほどと考えてください。普通に生活していて1年間に吸収する放射線量の1000倍の量を1時間で吸収すると、20人に1人 が亡くなる程度の危険性ということです。1シーベルトだと吐き気を感じる、2~5シーベルトで頭髪が抜ける、3シーベルトを超えると30日以内に50%の 人が亡くなる、とも言われます。

◆「シーベルト」と「シーベルト毎時」

報道では「毎時」が省略されている場合がありますが、シーベルトとは「ある期間に被ばくした量の合計」をあらわす単位であり、1時間その場所で過ごした人 が1シーベルト「被ばく」することになるという状態が「1シーベルト毎時(Sv/h)」です。もちろん「毎秒」や「毎年」といった表現もできますが、特に 説明のないかぎりテレビなどの報道で省略されているのは「毎時」のようなので、例えばある地域で「1マイクロシーベルトが観測された」という報道があれ ば、人間がそこで1時間過ごすと1マイクロシーベルトを「被ばく」することになる、と考えてください。「2.4ミリシーベルト毎時」であれば、普通に過ご していて1年間に浴びる放射線量を1時間で浴びる、というレベルです。

「通常の○○倍の数値が測定された」といった表現の報道が多いですが、1年は8760時間(24×365)なので、おおまかに「普通に過ごしていて1000年間に浴びる量を1時間で浴びると致死率5%」と考えると、「毎時」単位の測定値が普段の876万倍になったところで防護なしに1時間過ごすと20人に1人が死亡する程度、と考えてください。

◆「400ミリシーベルト毎時」ってどのくらい?

2011年3月15日11:00に発表された福島第一原発3号機付近の「400ミリシーベルト毎時」 と いう数字ですが、ここで何の防護もなく1時間過ごした場合の被ばく量が、5%致死線量(2シーベルト=2000ミリシーベルト)の5分の1にあたります。 つまりこの5倍の線量に約1時間さらされた場合、20人に1人が死に至る可能性があります。また、この数字が観測されたのはあくまで原子炉からごく近い場 所であるということにも注意が必要です。

「Gigazine」より一部抜粋
http://gigazine.net/news/20110315_sievert/



福島県の浜通りには東京電力の発電所が、福島原発の他に「広野火力発電所」があります。
この地域で発電された電気は、全て関東へ運ばれ、首都圏で利用されます。
地元ではこの発電所で作られた電気は一切利用されていません。首都圏の電気の3分の1は福島県で作られているというのが真実です。

計画停電が首都圏で実施されていて、電車も満足に走っておらず、首都圏の人間はいつもより不便な生活を強いられています。
しかし「これで東北の人に電気が周るのであれば協力しなければならない」という考えは間違いです。

首都圏の人間が使っていた原発が壊れたから、節電しているのです。
福島の人が使っている電気は東北電力がつくっています。
自分のところの電気が足りなくなっているから自分らが我慢しているだけ、なんです。

今、本当に困っている人達は誰ですか?
地震や津波だけではなく、首都圏のためにつくられた原発にも苦しめられ、
物資は十分に届かず、夜は寒くても暖がとれず、離れた地域にいきたくてもガソリンがない、
家を失い、家族の安否もわからない。

首都圏の人達がしていることといったら、
いつでも逃げられるようにガソリンを買いだめしたり、いつ停電しても困らないようにカップラーメンや保存食を買いだめ。
米やトイレットペーパー、灯油や電池も買い占められており、入手困難な状況に陥っています。

落ち着いて、もう一度放射線の測定値をみてください。
人体や植物にも被害が及ぶほどの値など、福島圏内でも出ておりません。(原発の周辺1km内は除きますが)
どうか惑わされずにできるだけ普通の生活を送って、極度な買いだめはやめてください。
首都圏でガソリンや物資が不足すると、東北にも支障が及びます。


そして仮にこのまま何もなかった、普通の生活に戻った、としましょう。
今度は福島に対する風評被害が間違いなく起こると思います。

福島県出身です。っていうだけで「放射線は大丈夫?」って思わないでください。
福島県出身の女の子だからって、子供を生む時は大丈夫なの?って思わないでください。
福島県産の野菜はとても美味しいです。
福島県産の果物もとても美味しいです。
福島県産のお米もとても美味しいです。
お肉も、魚も、みんなが頑張って作ったりとったりしたものです。

でも、福島県産、ってだけで毛嫌いしないでほしいものです。
他の自治体や国はしっかりこの点も含めて被災地の復興をバックアップしていただきたいと思います。
復興には人の力がどうしても必要です。一日でも早く復興するためには皆さんの力が必要なんです。
物資の援助もお願いしたいですが、このことも是非頭に入れておいてください。お願いします。


この言葉はmixiで見つけた、福島出身の方の日記から一部お借りしました。
【拡散希望】と書かれており、少しでも福島の人の気持ちが伝わればと思い転載させていただきました。

↓ こんなニュースもあり、福島に対する間違った考えがこれ以上広がらないように祈るばかりです。

福島の避難者を“宿泊拒否”

厚生労働省によりますと、福島第一原発の事故を受けて福島県から避難した住民が 周辺のホテルや旅館に宿泊しようとしたところ、拒否されたという苦情や相談が、18日に少なくとも3件寄せられたということです。

このため厚生労働省は、避難した人たちが受けた放射線の量は極めて限られているとして、福島県から来ているというだけで宿泊を拒否することがないように宿泊施設を指導するよう、19日、都道府県に通知しました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110319/t10014780791000.html


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※ページ内を検索する方法、伝言ダイヤルなども記載
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