自然歯科では
基本診療方針に基づいて、
患者さんが総体的に
より良い状態に向かうお手伝いをする視点で
原因を絶つ診療を、
すすめていきたいと思っています。
問題を起こしている歯を、
出来るだけ落ち着いた状態で残し、
生かせることに意識を向け
、
その時その時、必要と思う治療とアドバイスを
行うように心がけています。
歯の天寿を全うするように、
歯も歯の神経も残すことを大切にしているため、
歯や歯の神経を抜くことに準ずる提案や治療は、
基本的に行いません。
歯が既にないお年を召した患者さんには、
新しく入れ歯を入れるよりも、
筋力の低下と共に、慣れ親しんだ入れ歯を、
修理して使うのが身体にとっては良いと伝えています。
自分の家族の治療するときと同じように、
患者さんの歯に虫歯で穴が空いていれば、
原因を探り、咬み合わせの調整が必要ならば行い、
包帯をするように、状況にあった
歯科材料(セメントやレジン)を使って穴を塞ぎ
、
入れ歯を含めて補綴物の新規作成は、
ほぼ無いに等しいです。
保険診療の前提は、歯を残すという視点とは
少し、かけ離れているように感じています。
埼玉の秩父から東京に診療所が移った２００５年からは
自費診療のみを行うスタイルになりました。
自費診療といっても、
経済的な助けになる矯正やインプラント治療等とは逆で、
埼玉→東京→愛媛と診療所が移る度に、
経済システムから徐々に外れていき、
今では、
レントゲン設備自体なし、
麻酔も一切なし、
診療チェア用イス１台と削る器械のみ、
立派な設備器材なし(オートクレーブ等はあります)、
保険診療なし、
助手衛生士さんなし、
スタッフは歯科医師３名のみの、
だいぶおかしな歯科医院になりました
。
お口の中の状況や
虫歯の進行状況は皆異なるので
一概には言えませんが、
月に何度も通ったり、
何ヶ月も通い続けることはなく、
殆どの方が１回～数回の少ない通院で
診療を終えています。
２回目以降のご予約は、
何か問題があったときに
患者さんの御都合で決めていただいて、
１回、２回といらして、
その後何ヶ月後だとか、
問題なかったので数年ぶりですとかで、
ご予約いただくことが最も多いです。
数年前に比べ、
だんだん歯科との縁が少なくなっていき
まぁまぁ何とかやっています、
いい状態を保てています、
という声をいただくことがあります。
自然歯科におみえになる患者さんの
９９％に近い方が、
積極的ではないかもしれませんが、
自分で選んで、
４本、５本、それ以上と、
既に人工の歯を入れてもらっています。
奥歯も前歯も殆どの歯を被せている方も、
決して珍しくはなく、
歯列矯正、ブリッジ、インプラント、セラミック交換の
何れかの治療をされている患者さんも
１/３程はいらっしゃるのではないかと思います。
病院にはいかないけれど、
歯だけはしょうがないと思っていた多くの患者さんや、
自分の歯が殆ど残っていない患者さん達の、
意識が少しずつ変わっていくことで、
子供や孫世代に変化を起こして、
自分の歯が殆ど残ったまま大人になる子供達が、
少しずつでも増えていく未来が描けるとしたら。。
僅かながらでも、そのサイクルに入る数を増やすお手伝いが、
自分にも出来ているとしたら。。
例えマイナスがあっても、
少しは誰かの役にたてているかもしれないと思えて
頑張れるように思います
。
自然歯科では
歯や歯の神経を残す方針をとり、
麻酔もレントゲンも使用しない
最小限の治療を行っているため、
必然的に、
みなさん自然の歯が多く残ったまま
治療を終えています。
歯科治療は２人３脚の上でなりたちますが、
共感いただける方のお手伝い、
今後も出来る範囲でさせていただきたいと思います。
これから虫歯にならないためにはどうしたらいいかの
アドバイスもさせていただきます
。
poi 
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｢ぼくはきっとできると思う。なぜならぼくらがそれをいまかんがえているのだから。｣by 宮沢賢治
昨日は睦月新月、旧暦元旦でした
ございます。。