2012年5月2週発売の新作、映画「KOTOKO」紹介、他 | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

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▼今週発売の新譜

先週に引き続き、今週も連休明けでゲーム・Blu-rayはほぼ開店休業状態。
そんな中で予約で完売するほどの人気を集めているCDがこちら。

MR.CHILDREN MICRO MR.CHILDREN MACRO
05月10日発売■CD+DVD:「Mr.Children 2001-2005 初回限定盤」
05月10日発売■CD+DVD:「Mr.Children 2005-2010 初回限定盤」

発売中■Blu-ray:「Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE in the field」
発売中■DVD:「Mr.Children STADIUM TOUR 2011 SENSE in the field」

2001年7月以来、約10年振りとなるMr.Childrenのベストアルバム。
56ページのライナーノーツと歌詞付きのブックレット、ステッカーを同梱し、
初回限定盤にはPV集のDVDも付いて、価格は各2800円と太っ腹。

各アルバムの収録曲は以下の通り。
*(+PV)表記のある楽曲は特典DVDにPVが収録されている。

05月10日発売■CD+DVD:「Mr.Children 2001-2005 初回限定盤」

01:優しい歌(+PV)
02:youthful days(+PV)
03:君が好き(+PV)
04:蘇生
05:Drawing
06:いつでも微笑みを
07:Any(+PV)
08:HERO(+PV)
09:タガタメ
10:掌(+PV)
11:くるみ(+PV)
12:Sign(+PV)
13:and I love you(+PV)
14:未来(+PV)
15:ランニングハイ

05月10日発売■CD+DVD:「Mr.Children 2005-2010 初回限定盤」

01:Worlds end(+PV)
02:僕らの音
03:箒星(+PV)
04:しるし(+PV)
05:フェイク(+PV)
06:彩り(+PV)
07:旅立ちの唄(+PV)
08:GIFT(+PV)
09:HANABI(+PV)
10:花の匂い(+PV)
11:エソラ(+PV)
12:fanfare
13:擬態
14:365日

6日現在、Amazonでも完売となっているが
これは長期連休のためにメーカーに確認が取れないだけで
連休明け早々にも在庫が復活するような気がする。

7日現在、やはり復活中。
ただし、DVD付きは初回限定版のみ。
予約を逃している方は、復活のタイミングを逃さないようにご注意を。




05月09日発売■CD:「HEART / Ms.OOJA」
■iTMS:「アーティストページ Ms.OOJA」

ドラマのタイアップがついた「Be...」が100万ダウンロードを達成し、
今やiTMSでは、AKB48や安室奈美恵と肩を並べるヒットメーカーとして
その名が定着しつつあるMs.OOJAのセカンドアルバム。
iTMSでは現在プレオーダーを受け付け中で、
5月8日までに予約すると「Be...(Live Edition)」がボーナストラックで付いて来る。

「Be...」の発売時にも書いたように、歌唱力は申し分ないのだが
曲のバリエーションが偏っていることをどう修正していくかが今後の課題。
カップリングで行っているカバーの数々も「上手なカラオケ」の域は出ておらず
スタッフが彼女の魅力を活かし切れていない印象を受ける。
腕利きのプロデューサーをどこからか引っ張ってくるとさらに化けると思うのだが。




05月09日発売■DVD:「ぐうぜんのきろくファイナル / SAKEROCK」

最近はメンバー個々の活動の方が目立っているSAKEROCKのライブDVDが発売。
昨年、日比谷野外音楽堂で行われたワンマンライブ(110分)と
2009年昨年末までのライブ映像のストックから、
オフショットを中心に構成した95分のドキュメンタリー作品の2枚組。



トータル200分超えで3980円。
Amazonの予約価格は3000円を切っており、コストパフォーマンスは抜群。




05月09日発売■CD:「機動戦士ガンダムUC オリジナルサウンドトラック 3」
05月17日発売■BOOK:「ガンダムUC (ユニコーン) A vol.4」
06月08日発売■Blu-ray:「機動戦士ガンダムUC 5」

Blu-ray最新作も控えている「ガンダムUC」の3枚目のサントラが今週発売。
なお、17日発売のガンプラ同梱版「ガンダムUC A」が現在予約復活中。



▼今週発売のBlu-ray/DVD


05月11日発売■DVD:「ラルゴ・ウィンチ 宿命と逆襲」
発売中■DVD:「ラルゴ・ウィンチ 裏切りと陰謀」

今週は映画も不作。
ちょっと気になったのが、昨年観たマイナー映画「ラルゴ・ウィンチ」の
エピソード1がひっそりとストレートDVDで発売されること。

「ラルゴ・ウィンチ」は、フランスで人気のバンド・デシネを実写映画化した
アクション映画で、昨年公開された「裏切りと陰謀」は
財閥を統括する父が暗殺され、巨万の富と権力を相続した放蕩息子が
国際的な犯罪組織に立ち向かうというストーリーであった。
全体的にドロ臭い「007」といった趣で、
シャロン・ストーンが今さら「氷の微笑」を再現して見せたり
なかなかにB級感も満載の作品であった。

今週発売される「宿命と逆襲」は、日本でのリリース順が逆になってしまったが
本国では2008年に公開されたシリーズ第1弾。
監督も同じジェローム・サルで、本作を手掛けた後、
2005年の監督作である「アントニー・ジマー」がハリウッドでリメイクされ
「ツーリスト」(ジョニー・デップ×アンジェリーナ・ジョリー)として公開された。

主演のトメル・シスレーは味のある良い役者なので、
「ドラゴン・タトゥーの女」のミカエル・ニクヴィストのように
そう遠くないうちにハリウッドに進出して来そうな予感。




05月09日発売■Blu-ray:「白夜行 白い闇の中を歩く」

東野圭吾原作で、日本ではドラマ&映画化もされた「白夜行」が韓国で映画化。
残念ながら劇場で見逃したので、これを機に見比べてみたい。



▼今週発売のゲーム


05月10日発売■PS3:「STARHAWK 初回限定DLC同梱版
Amazonオリジナル 協力プレイモード用マップ「絶望の淵」プロダクトコード付き」


今週のゲームは何と1本のみ。
ターゲットもはっきりしているので、前作がお気に召した方以外は今週はお休み。



▼今週発売のコミック

手塚治虫 SPACE ADVENTURE SHORT STORIES(1) 手塚治虫 SPACE ADVENTURE SHORT STORIES(2)
05月07日発売■COMIC:「手塚治虫 SPACE ADVENTURE SHORT STORIES(1)」
05月07日発売■COMIC:「手塚治虫 SPACE ADVENTURE SHORT STORIES(2)」

手塚治虫の短編SF作品集が2冊同時発売。
収録作品は以下の通り。

<PART 1>
「だれかが狂ってる!」「人間牧場」「火の鳥 宇宙編」
「聖女懐妊」「月世界の人間」「月と狼たち」「荒野の七匹」

<PART 2>
「宇宙空港」「白骨船長」「宇宙からのSOS」
「クレーターの男」「帰還者」「ヒョーロク記」「安達が原」

先月末にはオムニバスの「コミック1970」も発売された。



05月07日発売■COMIC:「湾岸ミッドナイト C1ランナー(10)」
05月08日発売■COMIC:「WORST(29)」
05月08日発売■COMIC:「弱虫ペダル(22)」
05月09日発売■COMIC:「Waltz(6)ドラマCD付き特別版」
05月09日発売■COMIC:「限定版 罪と罰(2)」
05月10日発売■COMIC:「姉の結婚(3)」
05月10日発売■COMIC:「Princess Lucia(3)小冊子付き初回限定版」
05月11日発売■COMIC:「GANTZ(34)」
05月11日発売■COMIC:「君に届け(16)」
05月11日発売■COMIC:「HUNTER×HUNTER総集編 Treasure 6」



▼限定コミックス新作まとめ

新世紀エヴァンゲリオン(13)プレミアム限定版
05月16日発売■COMIC:「ハヤテのごとく! 32巻+0巻サービスパック」
05月18日発売■COMIC:「絶対可憐チルドレン(30)増補版さぷりめんと総集編付き 限定版」
05月22日発売■COMIC:「少女ファイト(9)特装版」
05月23日発売■COMIC:「よんでますよ、アザゼルさん。(8)DVD付き限定版」
05月24日発売■COMIC:「零崎双識の人間試験(2)特装版」
05月26日発売■COMIC:「Another 0巻 アニメDVD同梱版」
05月29日発売■COMIC:「ナナとカオル Black Label(2)トロピカル同人誌つき初回限定版」
06月08日発売■COMIC:「さんかれあ(6)DVD付き限定版」
06月15日発売■COMIC:「最遊記RELOAD BLAST 1巻 限定版」
06月15日発売■COMIC:「史上最強の弟子ケンイチ(47)OVA付特製コミックス」
06月25日発売■COMIC:「Landreaall(20)限定版」
06月25日発売■COMIC:「最遊記RELOAD BLAST 1巻 限定版」
06月25日発売■COMIC:「こえでおしごと! 8巻 初回限定版」
07月06日発売■COMIC:「Kiss × sis(10)DVD付き限定版」
07月17日発売■COMIC:「アカギ(26)ざわざわマスコット付き特装版」
07月17日発売■COMIC:「生徒会役員共(7)限定版」
08月08日発売■COMIC:「侵略! イカ娘 12巻 アニメDVD付限定版」
08月08日発売■COMIC:「夜桜四重奏 ヨザクラカルテット(12)CD付き限定版」
08月10日発売■COMIC:「アクセル・ワールド03 フィギュア付き特装版」
08月17日発売■COMIC:「To LOVEる とらぶる ダークネス(5)アニメDVD付限定版」
08月23日発売■COMIC:「謎の彼女X(9)DVD付き限定版」
09月20日発売■COMIC:「ハイスクールD×D(13)イッセーSOS BD同梱版」
10月20日発売■COMIC:「これはゾンビですか?(6)Blu-ray付き限定版」
11月09日発売■COMIC:「さんかれあ(7)DVD付き限定版」
11月24日発売■COMIC:「サーバント×サービス(2)ドラマCD付き 初回限定特装版」
11月24日発売■COMIC:「WORKING! !(11)初回限定特装版」
11月発売■COMIC:「新世紀エヴァンゲリオン(13)プレミアム限定版」
12月20日発売■COMIC:「純情ロマンチカ(16)アニメDVD付き限定版」
01月12日発売■COMIC:「氷菓(3)Blu-ray付き限定版」



▼にわかファンは火傷必至の衝撃作。映画「KOTOKO」

KOTOKO Cocco 映画
(c)2011 SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

「鉄男」「六月の蛇」「ヴィタール」の塚本晋也監督が
熱烈なファンと公言しているCoccoを主演に迎えて撮ったドラマ。
我が子への愛情が膨れ上がり、精神の均衡を崩すほどになってしまった
母親をCoccoが熱演。共演は塚本監督本人で、クレジットに目を通しても
監督・製作・脚本・撮影・編集を塚本監督が、原案・美術・音楽はCoccoが、
企画は監督とCoccoの連名と完全な二人三脚になっている。
ちなみに、Coccoは「ヴィタール」のEDにも楽曲提供をしていた。



バレリーナに憧れていたその幼い少女は、美しい姉に対する羨望の眼差しと
自身のルックスに対するコンプレックスを抱きながら成長した。
アメラジアン(米国軍人と沖縄人の間に生まれた子)の男を愛し
拒食症に苛まれ、剃刀を何度も何度も自らの腕に突き立てた。
故郷の海を愛し、故郷のために泣き、故郷のために祈った。
音楽の道は、あっちゃん(Cocco)にとって「挫折」だったという。贅沢な話だ。
やがて、てっとり早く金を稼ぐために始めた音楽を本気で愛してしまったことに気付き
活動休止を宣言するも、日々湧き出てくる音楽から逃れることは出来ず
信頼できる仲間の助けもあって再開。
憑き物が落ちたような明るい楽曲が増え、野外フェスへの参加も精力的にこなし始める。
拒食症やリストカットは現在も続いているが、あっちゃんにとってはどちらも
「生」の確認であり、それほど悲観的に受け止めてはいないようだ。
有りのままの自分を受け入れながら、彼女は今日もステージで満面の笑みを見せる。

ディープなファンの方には色々と補足・修正したい箇所もあろうが、
何枚かのアルバムを所有し、ライブにも何度か足を運び
いくつかのインタビューや書籍を読んだ普通のファンの私が簡単にまとめてみた。

映画「KOTOKO」における塚本監督のポジションは
映画の後半に登場する、最前列で琴子(Cocco)の歌を独占し涙する
熱狂的なファンの男・田中(塚本監督)そのものである。
是枝監督がCoccoの素顔に迫ったドキュメンタリー
「大丈夫であるように」を観た塚本監督が、「何もわかっちゃないな」と
本作の製作に名乗りをあげたのではと勘繰りたくなるほど
本作はCoccoの半生をストレートに映画化している。
ここまでシンクロしていると、少々名前を変えたところで
フィクションとして割り切るのは困難で、琴子の葛藤や寂しさは
そのままCoccoの心情を表しているのだろうと思う。
これまでの人生を振り返り、それを誰かに説明し、再現して見せることは
Coccoがそれだけ強くなった証でもあり、琴子の行動が痛々しければ痛々しいほど、
それを「女優」として演じて見せることが頼もしくもあった。
自らがまな板の上の鯉であることも、おそらくちゃんと分かっている。
もちろん、これは私がCoccoのファンだからそう思うわけで
「病んでいる女性の物語」という予備知識だけで映画館に足を運んだ方にとっては
さぞかし壮絶な91分だったに違いない。
「ブラック・スワン」より100倍恐いし、シャレにならない。
世間の評価が芳しくないのは正常な反応である。

是枝監督の「大丈夫であるように」と
塚本監督の「KOTOKO」に共通するキーワードは「大丈夫」である。
「大丈夫であるように」は、自分を慕ってくれるファンや
辺野古で闘う住民や、愛する我が子に向けて
Coccoが「皆が大丈夫であるように」と願っているのに対し、
「KOTOKO」では、類い稀なる歌の才能と引き換えに
平凡な幸せを取り上げられてしまった巫女が
血塗れの腕で絞り出すように歌う姿を見て、
側にいる理解者が「大丈夫ですから」と何度も何度も語りかける。
どんなことがあっても全て受け止めますから、大丈夫ですから、と。

田中を演じた塚本監督は、不謹慎を承知で例えるならば、
カメラの前のAV女優に本気で惚れてしまい、
撮影中に自らも服を脱いで参加してしまったようなテンションで
いわば濃いファン代表のような存在。
愛情の注ぎ方は「監督失格」の平野勝之監督にも通じるが
実在する人物かと言えばちょっと怪しくて、
琴子の妄想が生み出した「絶対的な味方」という解釈も出来そうだ。



正視に耐えないシーンも続出するので、なかなかお勧めし辛いのだが
茨の道を素足で進んだその先には、ちゃんと光も見えてくる。
Coccoのファンならば、逃げずに受け止めておくべき作品。

余談。
成長した息子を演じているのが、Coccoが主題歌を提供した
「やぎの冒険」の中学生監督・仲村颯悟君ではないかと思ったのだが
なにしろこの作品、塚本監督とCoccoの名前しか出ていないので確認できず。
情報求ム。


発売中■DVD:「大丈夫であるように Cocco 終らない旅」
発売中■DVD:「ザ・ベストクリップ集 / Cocco」
発売中■DVD:「ザ・ベスト盤 初回限定盤 / Cocco」



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