シンプル操作とこってりムービー。Wii「METROID Other M / メトロイド」 | 忍之閻魔帳

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09月02日発売■Wii:「METROID Other M / メトロイド Other M」

ジジィゲーマーにとって、ディスクシステムを代表する名作と言えば
「スーパーマリオブラザーズ2」、ではなく「ゼルダの伝説」と「メトロイド」であろう。
SFC時代に最高傑作「スーパーメトロイド」を発売しながら、
その後は携帯用機に移行したり、3Dになったり、果てはピンボールになったりと、
ディスク版→SFC版の流れを受け継いだ続編は発売されなかった。

「メトロイド」は海外向けのシリーズになってしもうたんや。
ワシらの好きな「メトロイド」は、もうおらんのや。。。

多くの「メトロイド」ファンが諦めかけていた時にやってきたWii・DSのブーム。
久々にゲームに戻ってきた回帰層を狙い、数多くのシリーズが復活する中、
ついに「メトロイド」も帰ってきた。しかも、SFC版をパワーアップさせたような、
(少なくとも私にとっては)順当な進化を遂げて。
任天堂とTeam NINJAとのコラボレーションによって誕生した新生「メトロイド」は、
「最新技術を使ったファミコンゲーム」の触れ込み通り、
グラフィックや演出は大幅に進化し、しかし操作は十字キーと2つのボタンだけというシンプルさ。
Wiiの使用目的はバーチャルコンソールでファミコンソフトを遊んでいるだけ、という
ジジィゲーマーでも十分遊ぶことが出来る敷居の低さがウリだ。



最初のボスあたりまで遊んだ印象は、「大丈夫、私でもやれる」であった。
一見、クラコンPRO必須かのように見えるアクロバチックな動きが
十字キーと2つのボタンだけで出せるのは単純に楽しい。
ボタンを押した時のレスポンスを大切にしているらしく、
リアリティよりもゲームとしての快感が重視されている部分はあるが
私的にはこれも正解だったように思う。

ただ、画面奥にいる敵になかなか攻撃が当てられなかったり、
リモコンの縦持ちと横持ちの切り替えが要求される場面では
やや煩雑になったり、ロックオンが他のアクションに化けてしまったりと、
ボタンの使用数を極力少なくするために
複数の操作を同じボタンに割り振った弊害も一部で見受けられた。
まぁ、この私ですらあっさりボスを撃破出来たぐらいなので、すぐに慣れるか。

今回の「メトロイド」では、主人公サムスの人間像をより深く掘り下げるために
RPGかと思うほどのこってりしたムービーが随所に挿入される。
ゲーム部分とストーリー部分が分断されることでプレーヤーの没入度が途切れないよう、
あるポイントに到着した途端にムービーが開始、
ムービーの終了がそのままゲーム画面に繋がるといった仕掛けが施してある。
読み込みによる待ち時間もほぼ無し。
ゲーム開始からしばらくは、少し長めのムービーが挿入されるために
私のような短気なジジィはつい飛ばしたくなってしまうのだが、スキップは不可。
冒頭部分は世界観の説明が必要なために、どうしてもムービーが多くなっているとのこと。
ムービー不要の短気な方は、序盤はちょっと辛抱が必要かも知れない。

ディスクシステム版やSFC版を意識して
謎解き部分の難易度はやや高めに設定しているらしいが
「プライム」シリーズは合わない、または挫折してしまったという方や、
GBA版では食い足りなかったという
往年の「メトロイド」ファンにとっては、むしろ大歓迎ではないか。
エンディングまで辿り着けるかは不安だが、私は取り敢えず買ってみようと思う。


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*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。

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  タイトル:METROID Other M
  メーカー:任天堂
   ハード:Wii
   発売日:2010年9月2日
    価格:6,800円(税込み)
 公式サイト:http://metroid.jp/
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