テレビで遊べる2Dマリオ最新作。Wii「ニュー・スーパーマリオブラザーズ Wii」 | 忍之閻魔帳

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12月03日発売■Wii:「ニュー・スーパーマリオブラザーズ・Wii」(発売日以降入荷分)

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北米での発売が来週に迫ったWii「ニュー・スーパーマリオブラザーズ Wii」。
国内発売も1ヶ月を切り、そろそろ大規模なプロモーション活動が開始されるのではないか。
DS「ニュー・スーパーマリオブーラザーズ」は2009年10月末までに累計553万本を販売、
世界中を虜にした初代「スーパーマリオブラザーズ」の681万本に迫る
驚異的な売り上げを達成し、現在も継続して売れ続けている。

今回発売になるWii「ニュー・スーパーマリオブラザーズ・Wii」は
「DS版の楽しさはそのままに、テレビ画面を使ってみんなで遊ぶ」を
コンセプトとしたシリーズ最新作である。
4人同時プレイのマリオという発想はここ最近出て来たものではなく、
SFC、64、GC時代にも何度となくチャレンジして来たらしい。
「マリオブラザーズ」のような画面固定型のアクションではない
横スクロール型の「スーパーマリオ」で多人数プレイを導入するにはどうすれば良いのか、
何年もの試行錯誤を経てついに完成に至ったのが
Wii「ニュー・スーパーマリオブラザーズ Wii」というわけだ。

Wiiリモコンを渡されてプレイした第一印象は、DS版を初めてプレイした時のような
感激は薄かったものの、ほぼ期待していた通りの仕上がり。
新しく追加されたギミックが何の違和感もなく馴染み、
Wiiリモコンを使った操作方法も、無理矢理導入したような不自然さは無し。
十字キーと2ボタンのみで遊べる2Dマリオの楽しさは
「スーパーペーパーマリオ」や「ワリオランドシェイク」とは
別格のものであることが、改めてはっきりと分かる。
64やGCの時代には登場しなかった「スーパーマリオワールド」や
「ヨッシーアイランド」系のアクションが久々に据え置きでも遊べる。
これだけで「買い」という方は多いことと思う。
なお、本作にはリモコンを振り上げてハイジャンプなどの特殊操作が含まれているため
クラシックコントローラーを始めとするWiiリモコン以外のコントローラーには対応していない。
(2009年9月の時点での話なので変更されている可能性もあり)

本作の最大のウリは、何と言っても最大4人までの同時プレイであろう。
「スーパーマリオギャラクシー」でも同時プレイは採用されていたが
上手いプレーヤーが初心者の手助けをするアシストプレイに止まっていた。
どちらか片方が黒子に徹しなければならなかった「マリオギャラクシー」と違い
「ニュー・スーパーマリオブラザーズ Wii」の同時プレイは
Wiiリモコンを持っている全員が主役である。
自分がブロックを壊している間に、Aさんはハンマーブロスと闘い
B君はノコノコを踏んづけているという風景はなかなか楽しい。

同時プレイの場合、プレーヤー同士の立ち位置が離れていくと
何とか全員が1画面に収まるように、カメラが引いた状態になる。
Wii「レッツタップ」の対戦プレイでも同じカメラシステムが搭載されていたので
あれを思い出していただくと分かり易いのではないか。
ただ、カメラを引くのにも限度があり、限界までプレーヤー同士が離れてしまうと
遅れている側(画面左側)のプレーヤーはミスになってしまう。
いわゆるスクロール圧死のような状態。
PCエンジンの「モトローダー」のように画面中央に復活はしてくれない
(と書いて分かる方が何人にるのか)ので、圧死を防ぐために
遅れをとったプレーヤーはAボタンを押してシャボン玉状態になる必要がある。
こうすれば、フワフワと画面上をゆらいで何もしなくても付いて行くことが出来る。
シャボン玉状態になって付いて行くという救済方法は素晴らしいのだが
ボタン配置がAボタンのため、例えば加速してジャンプという操作をしていると
十字キー右のすぐ横にあるAボタンを間違って触れてしまい、
意図していない場面でシャボン玉状態になってしまうことが良くあった。
シャボン玉化は何度か使うとミスになってしまうので、
意図しない場面での無駄な消費は避けたいところ。
コンフィグでボタン配置を変更出来ると良いのだが、この点については不明。

一部で物議を醸した「ダイナミックヘルプシステム」についても、
誤った認識が広がっているようなので少しだけ補足説明しておこう。
同じ場所で8回以上ミスをすると、弟のルイージが出て来てお手本プレイを見せてくれる。
ルイージのプレイは、あくまでも「ミスなくクリアすること」を目的としているので
寄り道などはせず、一直線にゴールを目指す。
入ることの出来る土管や1UPキノコ、ボーナスステージへの入り口はもちろん、
各ステージに隠されたスターコインの在処も一切教えてくれない。
隠しアイテムまで残らず回収して完璧なクリアを目指すなら、
どの道自力で頑張るしかないというわけだ。

ルイージのプレイはいつでも中断することが出来、どうしても進めない箇所を過ぎたら
その直後から再びプレーヤーにバトンタッチということも可能。
「勝手にクリアしてくれるらしい」という部分ばかりが取り沙汰されたが
実際に使うか・使わないかはプレーヤーの判断に委ねられており、
使ったところで自力でクリアしたプレーヤーと全く同じ状態にはならないのなら
ゲーム性を損なう危険性はほぼ無いと言えるのではないか。

子供、友人、カップル、いかなる組み合わせにも対応出来る懐の深さはマリオならでは。
今年の年末年始は、こればかり付き合わされそうな予感。


■DS:「ニュー・スーパーマリオブラザーズ」
■DS:「ヨッシーアイランドDS」
■DS:「スーパープリンセスピーチ」


■Wii:「スーパーマリオギャラクシー」
■Wii:「スーパーペーパーマリオ」
■Wii:「ワリオランドシェイク」

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。

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  タイトル:ニュー・スーパーマリオブラザーズ Wii
  メーカー:任天堂
   ハード:Wii
   発売日:2009年12月3日
    価格:5,800円
 公式サイト:http://www.nintendo.co.jp/wii/smnj/index.html
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