映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の恐るべき動員力、他 | 忍之閻魔帳

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▼映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」初動で5億円突破の大ヒット

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
(C)カラー

1位(-):ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(1週目)
2位(1):ROOKIES 卒業(5週目)
3位(2):トランスフォーマー・リベンジ(2週目)
4位(4):劔岳 点の記(2週目)
5位(3):ターミネーター4(3週目)
6位(5):愛を読むひと(2週目)
7位(6):天使と悪魔(6週目)
8位(8):余命1ヶ月の花嫁(8週目)
9位(7):真夏のオリオン(3週目)
10位(9):ハゲタカ(4週目)

洋画の大作が「ROOKIES」の牙城を崩せずに苦戦する中、
先週末は映画館が大変なことになっていた。
グッズ売り場には大行列が発生し、各上映回の開場時刻が近づくと人の波が押し寄せる。
この稀に見る混雑ぶりを引き起こした作品の名は、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」。
公開2日間で動員35万人、興収は5億円を突破するフィーバーぶりで、
「ROOKIES」「トランスフォーマー」などの人気作を押し退けて見事にトップを獲得した。


■BD:「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (EVANGELION:1.11)」

2007年公開の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」の累計興収は約20億円。
オープニング成績は、全国85館での公開で興収は約2,8億円だったので、
「破」は前作比182%ということになる。

▼映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の恐るべき動員力

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
(C)カラー

では、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」のオープニング成績が
どれほど桁違いのものなのか、ここ最近のヒット作品と比較してみよう。
(本公開前に先行上映が行われている作品、集計が3日間の作品は除外)
( )内の数字は「上映館数/興収/1館あたりのアベレージ」。

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」(120館/512,180,200円/4,267,168円
「ROOKIES 卒業」(428館/1,225,278,650円/2,862,800円
「余命1ヶ月の花嫁」(310館/412,980,900円/1,332,196円
「名探偵コナン 漆黒の追跡者」(341館/593,272,350円/1,739,801円
「クローズZERO 2」(314館/569,463,650円/1,813,578円
「ヤッターマン」(312館/458,078,450円/1,468,200円

興収だけで見ると、「名探偵コナン」や「クローズZERO 2」が近い成績なのだが
1館あたりのアベレージで比較してみるとその差は歴然。
現在までに累計興収60億円を突破し、本年度のNo.1ヒット作品の座を獲得した
「ROOKIES 卒業」ですら大きく上回る数字を叩きだしている。

公開規模の小さい、いわゆる限定上映の作品はこのあたり。


■BD:「交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい 限定版」
■DVD:「劇場版グレンラガン 紅蓮篇 限定版」

「交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」
(6館/10499200円/1,749,866円
「劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇」
(20館/27,840,000円/1,392,000円
「劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇」
(11館/21,094,900円/1,917,718円

以上の作品を、アベレージ順で並べ替えたランキングは以下の通り。

1位:4,267,168円:「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」
2位:2,862,800円:「ROOKIES 卒業」
3位:1,917,718円:「劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇」
4位:1,813,578円:「クローズZERO 2」
5位:1,749,866円:「交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」
6位:1,739,801円:「名探偵コナン 漆黒の追跡者」
7位:1,468,200円:「ヤッターマン」
8位:1,392,000円:「劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇」
9位:1,332,196円:「余命1ヶ月の花嫁」

「序」のアベレージは3,294,117円だったので、
上記のランキングに混ぜると「序」と「破」でワンツーフィニッシュとなる。
ちなみに、昨年度No.1ヒットの「崖の上のポニョ」のオープニング成績は、
全国481館を使用し、公開3日間の集計で動員1,251,107人、興収1,575,817,355円。

前作の累計興収の約1/4を、たったの2日間で稼ぎ出してしまった
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」が一体どこまで伸びるのか。
次週以降も注目していきたい。

▼総毛立つほどの興奮。瞬きすら惜しいほどの大傑作。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
(C)カラー

作品は私も鑑賞済み。
グダグダ書いても始まらないほど、圧倒的に面白い。
「序」はその名の通り「序」でしかなく、「破」でついにその本性が剥き出しになった。
「序」の興奮のピークは「破」の予告だったのだが、
「破」は開始後すぐにピークまで達し、冷めることなくエンディングまで突き進む。
庵野監督の加齢と比例するように、ストーリーの節々に人間的な丸みが加わり
「エヴァ」という作品そのものが成熟したような印象を受ける。

BD発売はまだまだ当分先の話であろうし、あと3回ぐらいは劇場で観たい。


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