PSPには不向きなのでは「脳力トレーナー ポータブル」 | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

セガ
東北大学未来科学技術共同研究センター
川島隆太教授 監修
脳力トレーナー ポータブル


「脳を鍛える大人のDSトレーニング」(以後「DSトレーニング」)の好調を
最も「やられた」と思っていたのはセガであろう。
セガトイズから発売された「脳力トレーナー」は
川島教授のトレーニングをおもちゃ化した商品としては
「DSトレーニング」よりも早く発売されていながら、
ゲーム化で任天堂に先を越されてしまったからだ。

今回PSPで発売される「脳力トレーナー ポータブル」は、
「DSトレーニング」の好調を受けて急遽企画されたソフトなのだそうで、
タイトルこそ「脳力トレーナー」になっているが、
実際は「DSトレーニング」の影響を相当受けている。
本作の題目は、「DS版よりトレーニング項目を増やすこと」と見た。

しかし、トレーニング項目を20種類以上にしたところで
タッチペンも音声認識もないPSPでは変化がつけにくかったらしく、
結局は四択問題ばかりになってしまっている。
川島教授は常々、
「頭の中だけでなく、実際に手を動かし、声を出すことで脳は活性化する」
と言っているのだが、PSP版はおもちゃ版の「脳力トレーナー」よりも
指先を駆使する機会が少なく、
「その中のどれかが正解」という四択の性質上、
脳もあまり使われていない気がする。

代わりに用意されているウリが「癒しのフォトモード」や
全国のプレーヤーとタイムを競う「ネットワークランキング」というのは
いかにもセガらしい発想だが、
トレーニングの目的はあくまでも脳の老化防止であり、
競い合う対象は「どこかの誰か」ではなく「自分自身」ではないか。

販売目標は初回5万本、年内に10万本程度と
「DSトレーニング」の数字からすれば控え目だが、
PSPのユーザー層から考えても妥当な線ではないかと思う。

全国ランキングは勘で早押ししたユーザーがトップに来る予感。

【10月3日追記】

何故「脳年齢」という表記がないのですか、という質問をいただいたのだが、
「脳年齢」は川島教授が考案したものではなく、
ゲーム化にあたり任天堂が独自に考案した要素のため
セガは使用できないと聞いたことがある。
▲▲殿、お分かりいただけたであろうか。

*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。

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 タイトル:脳力トレーナー ポータブル
   機種:PSP
 メーカー:セガ
  発売日:2005年10月20日
   価格:2940(税込み)
公式サイト:http://brain.sega.jp/
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