未体験者なら是非「ティンクルスタースプライツ」 | 忍之閻魔帳

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SNKプレイモア
ティンクルスタースプライツ ~La Petite Princesse~


「ティンクルスタースプライツ」(以下「ティンクルスター」)は
アーケードでのプレイから、基板購入、ネオジオROM版、CD版、
SS版、DC版と、シリーズは全て揃えているほど私のお気に入りの作品である。

最大の理由は「対戦の出来るシューティング」という点だ。
マニュアル不要のシンプルさと、やり込むほどに見えて来る奥深さは
ネオジオというマイナーなハードで終わらせるには惜しい作品であった。
他機種に移植されたとは言ってもいずれもセガのハードであり、
広く一般に認知されるまでには至っていないと思うので、
PS2というメジャーハードでの登場は素直に嬉しい。

システムを説明すると、襲って来る敵を倒すと爆風が起こる。
敵には大小いくつかのサイズがあり、サイズの大きい敵ほど
倒した時に起こる爆風も大きい。
大小の敵が連なって襲ってきた場合、
まずは大きい方の敵を倒し、その爆風に小さい敵を巻き込むことによって
まとめて倒すことが出来る。
これが、「ティンクルスター」最大の目玉である「連爆」というシステムだ。
連爆が成功すると相手のフィールドへ弾が降り注ぐのだが、
この弾もまた連爆を使って相手側に返すことが出来る。
これを「エキストラアタック」という。
エキストラアタックの規模(一度に送り込む量)が一定数に達すると
いよいよ「ボスキャラ」の登場だ。
ショット方法には連射と溜め打ちがあるのだが、
溜め打ちには何段階かに分けられたゲージがあり、
最大まで溜めることでも「ボス」を送り込むことが出来る。

格闘ゲームほど腕の差が出ず、追い詰められた状態からでも
「ぷよぷよ」のような一発逆転もあり得るシステムは
今更手の入れようがないのか、
今回のPS2版もキャラクターデザインが変更されただけで、
プレイ感覚は他機種版とほぼ同じであった。
だが、下手にいじってバランスを崩すよりはそれでいいと思う。

「ティンクルスター」は、連射の腕よりも
「どこから倒すか」「いつボムを使うか」など
高い戦略性が要求されるシューティングである。
ここをとっかかりに新ジャンルとして定着するかと思われたのだが、
後に続くソフトは未だに出ていない(私が知らないだけという可能性もアリ)。
これは、「ティンクルスター」の完成度云々ではなく、
シューティングというジャンルそのものが
廃れてしまったことに原因があるのだろう。

連射や弾避けの技量も
最近の苦行としか思えないシューティングゲームの流れからすれば
遥かに優しいレベルなので、
「最近のシューティングにはついていけない」と諦めている方や
接客用に目新しい対戦ソフトを探している方にはお勧めだ。

単純移植とはいえ、DC版が2800円でリリースされていたのに
キャラ変更のみのPS2版がこの価格、というのが唯一の難点だが、
これはまぁ、未体験者には関係ないことなので大目に見るとしよう。

にしてもまた28日発売か。
埋もれるな、間違いなく。

*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに内容変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 タイトル:ティンクルスタースプライツ La Petite Princesse
   機種:PS2
 メーカー:SNKプレイモア
  発売日:2005年7月28日
   価格:6090(税込み)
公式サイト:http://www.snkplaymore.jp/official/twinkle_star/
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