※ 特別機動捜査隊 まえがき

捜査担当班の詳細については、wiki特捜隊-キャストを参照、また、(本放送)とはNETでの放送、(再放送)とは東映chでの放送を指します。出演者については配役名を略していますが、本文で書くこともあります。なお、出演者をもっと知りたいときは、リスト特捜隊で検索。

また(出演者)は、エンディングで、一列~三列で表示された男優・女優に限定しました。

 

【#473  盛り場刑事】

 

(本放送)1970年11月25日

(再放送)2015年6月18日

(脚本)村田武雄、柳節也

(監督)田中秀夫

(協力)警視庁

(協賛)無し

(助監督)三村道治

(劇中ナレーター)無し

(捜査担当)三船班

西本捜一係長(鈴木志郎)、鑑察医(仲原新二)、鑑識課員(上田侑嗣)、

鑑識課員(新田五郎)、事務員(森るみ子)、関根部長刑事(伊沢一郎)、

岩井田刑事(滝川潤)、山口刑事(山口暁)、畑野刑事(宗方勝巳)、

荒牧刑事(岩上瑛)、三船主任(青木義朗)

 

(出演者)

高田直久、柴田秀勝、若原初子、石田守衛、逗子とんぼ、紅理子、上野尭、

美山ゆみ、杉幸彦、斉藤信也、石原玲、花村えいじ、伊藤正博、友野多介、

飯田悦子、松田恭子、堀川雄一、富田強、水谷勝、田中美佐代、山内友宗、

岩崎ゆかり、渡真二、松川純子、岡部正純、島田多江、村上不二夫、伊豆肇、

尾花ミキ、三井弘次

 

(あらすじ・予告篇から) 

※ナレーションをそのまま聞き写しています

 

雑踏の中に鋭く光るもの、

それはスリを追う刑事(デカ)の目である。

捜査3課のベテラン遠藤刑事は、

ある夜、何者かにピストルで狙われる!

かつて、遠藤が挙げたスリの、肉親の逆恨みだった。

復讐の一念に狂った凶弾は、ついにひとつの人命を奪った!

そして、強力な捜査網に追いつめられた犯人は、

あるマンションに逃げ込む。

母と2人の幼い子供を人質に、犯人は遠藤の命を要求する。

厳重な包囲の中にあって、手を出すこともできぬ三船たちの焦り・・・。

たまりかねた遠藤は、自分に行かせてくれと申し出るのであった。

次回、「盛り場刑事」に御期待ください。

 

 

(備考)

以下は(追加)R4.6.22

・検証本265頁の出演者で、鮫島(山野尭)、若原初江は誤り、それぞれ鮫島(上野尭)、若原初子が正しい。

・冒頭の旭ヶ丘駅は、#452 母恋し1,500キロ でも登場した西武新宿線・東伏見駅と推察される。また1983年に橋上駅となったため、本放送時の面影は見当たらない。

・再見時視聴=#473 盛り場刑事【スペシャルセレクション】

 

 

(視聴録)

全部で47分くらいの作品で、(あらすじ・予告篇から)にいうマンション立てこもりは32分過ぎからの話で、それまでは捜査3課・遠藤刑事(三井弘次)の周辺の人々、すなわち逆恨みする板倉まさゆき(高田直久)、まさゆきの兄・しょういちの妻・千代(島田多江)と子・進(斉藤信也)、自殺した森安徳三郎(石川玲)の孫娘・夏子(尾花ミキ)、遠藤刑事の妻(若原初子)と娘・静子(美山ゆみ)、そして捜査3課課長(伊豆肇)その他警察関連の人々を丹念に描きます。

もちろん発端となった事件についても捜査状況を描いていますが、遠藤刑事は本当に恨まれる人間なのか?この点をじっくり語ったうえでの、マンション立てこもり事件となります。

 

この出来事の積み重ねの効果か、放送時間14分弱のマンション立てこもり事件ですが、意外にも濃厚な場面展開となり、三船主任の「情」の部分も垣間見ることができます。#472 南紀州を張込めでは田中秀夫監督どうしたんだろうと思いましたが、当作では、またまた生まれ変わったかのような鋭い演出。こうなると、特捜隊には地方ロケが鬼門としかいいようがありません。ただ地方ロケ演出が好きそうな監督さん(例えば龍伸之介監督)もいます(笑)この点は、プロデューサーの裁量次第かもしれません。

 

残念なのはラストの遠藤刑事と夏子のシーン。遠藤刑事がすべてを見切ったシーンとみることもできそうですが、もう少し工夫があっても良かったような気もします。

 

あと、山口刑事は#464 玄海灘の夕焼けに続いて、またもや三船主任から「帰れ」と一言(笑)馬が合わないのかどうか、そののち山口刑事こと、俳優・山口暁は特捜隊番組自体からフェードアウト、ゲスト出演、あるいは矢崎班で神谷刑事として登場します。

 

(2017年11月21日、全面追加)