羽生結弦のN杯SP・インサイド・スケーティングさんの記事 | siennaのブログ 〜羽生君応援ブログ〜

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羽生結弦選手の現役時代をリアルタイムで体験できる幸運に心から感謝しつつ、彼のスケートのここが好きあそこが好きと書き連ね、ついでにフィギュアにも詳しくなろうと頑張る欧州住まいのブログ主です。

羽生選手、とうとうやってくれましたね。
念願のノーミスSP。しかも自身初の4-3成功、日本男子初のショート2クワド成功、SP世界記録塗り替えという記録づくめで。

久しぶりに彼の大きな演技を見ました。
ガラス細工のように繊細なショパンではなく、鞭がしなるような躍動感がプラスされたショパン。
高難度ジャンプを忘れさせるような最初から最後まで全く滑らかな流れが途切れない、最上級のスケートだったと思います。

コンボ前や3A後はパリ散が顔を覗かせ、パリ散なのにちゃんとショパンになってるし、かと思うと、夢のように繊細なシットスピンに我が目を疑ったりで、さらに味わい深くて見どころの多いプロになりました。

さて、いつもフィギュア愛に溢れた素晴らしい記事を書いてくださるFlorentina Toneさんがさっそく記事をアップしてくださいました。

この翻訳を読んでくださる読者の方々にお願いです。是非、↓のリンクからオリジナル記事にアクセスしてください。彼女のサイトが多くのアクセス数を集め、これからも羽生くんはじめ、多くのスケーターについての貴重な記事を書いていただけるように。


http://www.insideskating.net/2015/11/27/events/japans-yuzuru-hanyu-enters-history-again


日本のユヅル・ハニューは歴史に名を刻んだ。再び。

すでにソチ五輪でショートの世界記録101.45点を手中にしていた羽生結弦。今回NHK杯で目の覚めるような素晴らしい演技を披露し、自らの記録にさらに5点近くを上乗せ、106.33という男子ショートの記録を大幅に更新するスコアを樹立した。しかも彼にとって記録破りはこれが初めてではない。この20歳の現五輪王者は、すでにSPのスコア記録を5回も塗り替えている。これは、ロシアのエフゲニー・プルシェンコに並ぶ歴史的偉業。まるで世界記録が羽生結弦について回っているかのようだ。この(フィギュアスケートの)惑星における彼の主な仕事は、何度も何度も世界記録を更新することなのかもしれない。その度に観客の度肝を抜きながら。演技後しばらく経って、カメラは長野ビッグハットの観客席に一人の女性の姿を捕らえた。両手を口にあて、この瞬間を味わいつくしているかのようだった。

著者:Florentina Tone

あなたも、あの目、ショパン・プログラムの終了後に彼が見せたあの決意に溢れた獰猛な目を見たに違いない。あの輝かしい瞬間に見せた、この青年の才能と決意を語ってやまないあの目を。羽生結弦が再び別次元の演技を見せてくれた。コンビネーションを含む二つのクワド。難しいバリエーションを駆使してピアノのニュアンスを完璧に表現する最上級のスピン 。そして何よりも素晴らしい音楽的センス。ショパンのバラード第1番は、結弦をまるで第二の肌のように包みこむ。彼の全キャリアで最も優れた選曲ではないだろうか。プログラムそのものもまた傑作だ。毎回、新鮮で新しい姿を見せてくれる。このプログラムが持ち越しであるにも関わらず。

技術面についてはどうだろう。コンボを3-3から4-3に変えたのは間違いなくプラスに働いた。それは点数のせいばかりではない。ルッツトゥは、過去に結弦のショートを何度も台無しにしてきたアキレス腱。4T3Tが安定しているならば、そちらの方が確実だろう。そして、なぜクワド2本?この意志強固にしてしっかりしたスケーターの答えはシンプルだ。それは、必要だから。彼自身の言葉はこうだ。「ある時点で、ショートにクワド2本を入れなければならないと感じた。2018年の五輪に向け、現五輪王者として必要なことだと感じたんだ」

一つ、わかっているのは、私たちは、すでに大会初日に今年のNHK杯のハイライトを見てしまったということ。我々インサイド・スケーティングの記者の記憶には、ぬいぐるみや花といった結弦へのプレゼントを懸命にビニール袋に詰め込んでいる大会スタッフの姿が刻み込まれた。そして、羽生結弦とブライアン・オーサーがキス&クライでお互いを讃えあう姿も。最後に、コーチが生徒に向かって頭を下げたのは象徴的だった。なんと素晴らしい日だったのだろう。

以上。



おまけ↓
ユロスポ・ドイツのシギさんが、スコア発表の時、こっちがびっくりするくらい大声でコーフンされていたので、つい抽出してしまいましたw また後ほど全編訳出したいと思いますが、絶賛解説でしたよ♪