siennaのブログ 〜羽生君応援ブログ〜

羽生結弦選手の現役時代をリアルタイムで体験できる幸運に心から感謝しつつ、彼のスケートのここが好きあそこが好きと書き連ね、ついでにフィギュアにも詳しくなろうと頑張る欧州住まいのブログ主です。


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ジュニアワールド女子の結果について前記事に関連性のある記事を読み、色々考えさせられたので書いておきたいと思います。

元記事はで英文なので、訳させていただきます。




システムの欠陥が本田のジュニアワールド2連覇を阻む

ジャック・ギャラガー

本田真凜が最後に最高の演技を見せた。

本人も認める通りジュニア王者としてのプレッシャーに苦しんだ今シーズン、台北で開かれていたジュニア世界選手権で土曜日、好演技を2本揃えてみせた本田がロシアのアリーナ・ザギトワに次いで銀メダルを獲得した。

本田の狙いは日本女子としては初のジュニアタイトル防衛だったが、7点差で逃した。これにより本田は、ジュニアタイトル獲得(2005)の翌年2位(1位はユナ・キム)となった浅田真央に並んだ。

アークティックエッジ・アイスアリーナにおけるマリーナ・ズエワコーチ兼振付師とのトレーニングを終えたばかりの15歳の本田は、ショート、フリー共に自信を感じさせた。

ショート、フリー、トータルのすべてにおいてパーソナルベストを更新しての銀メダル。だが、本田が観客とジャッジに感じさせた無限の可能性に比べれば、数字そのものの重要性は低い。

7本のトリプルジャンプを決め、スピン、ステップでレベル4を獲得する素晴らしい演技となったフリーの「ロミオとジュリエット」。

その素晴らしさがどれほどのものだったか。

著名フィギュアスケートライター、フィル・ハーシュ氏はフェイスブックに次のように書き込んでいる。

「完全に虜になってしまった…。今季見た中で最も美しいスケートだった。ジャンプ着氷後のシームレスで見事なフロー、素晴らしいスピード、現実離れした感。コンポーネンツスコアの点があまりにも低かったせいで、素晴らしい(見事なジャンプ)が洗練度でははるかに及ばないアリーナ・ザギトワに敗れ、総合で(及びフリーで)2位に終わった。素晴らしすぎて何度も繰り返して見ている」

本田自身は周囲よりも冷静な様子を見せた。

「昨年に比べ今年の方がいい演技ができたと思う。それでもやはり順位と演技にがっかりしている。練習では今日のようなノーミス演技は5回ほどしかできていないので、今日こんなにうまくできたことに驚きの気持ちもある」。ISUは公式サイトで本田のコメントをこのように伝えた。

本田にとっては連覇ならず残念な結果だったかもしれない。だが、ジャッジの採点表からは違った印象を受ける。ショート、フリー共に、9人のジャッジから出来栄え点で一つのマイナス評価もない。これだけでも大変なことだ。

(中略:他選手への言及部分)

ザギトワにとっては充実したシーズンの終わりを飾る勝利だったが、アイスタイム(訳注:記者のこと)はその達成の仕方に必ずしも納得が行かない。彼女はルールに忠実に、ショート、フリー両方ですべてのジャンプを1.1倍のボーナスがつくプログラム後半で跳ぶことによってポイントを最大限まで引き上げた。

1本目のジャンプを跳ぶまでが永遠のように感じられたザギトワのフリー「ドン・キホーテ」は、プログラムのバランスよりも技術点を優先した結果、何かが失われてしまったような印象が残った。単に作為的に感じられたのだ。

もしフィギュアスケートがスポーツと芸術の融合を表すものならば、プログラムも終わろうという頃になって狂ったように次々とジャンプを詰めこむことは、スケーターにとって正しいやり方と言えるだろうか。

アイスタイムは、ある匿名希望の国際的コーチに、ザギトワの戦略に関し見解を求めた。

「戦略的にはリスキーなものだ。後半に全てのエレメンツを実行するのはより大きな危険が伴う。なぜなら、一つミスが出始めると、疲れからリカバリーに費やすエネルギーも増え、その結果プログラム全体がバラバラになりバランスが崩れるからだ」

同コーチは、ジャンプを後半に詰め込むスケーターたちが、現行システムからどのような見返りを受けるのかを詳しく説明した。

「プログラム後半をミスなく滑ることができれば、それはそのスケーターが体力的に優れていると見られるだろう。そのほか、それがPCSへどう影響するかという要素もあり、その点はジャッジの判断に任せられる」

「スポーツとしての観点からは、このコンセプトは正しい。芸術的観点からは、プログラムのバランスを崩すということになるかもしれない」

同コーチの描くシナリオは、結局はリスク対リターンというものだ。

「芸術的挑戦は主観的であり、後半ボーナスは非主観的で客観的なもの。その観点からは、『バランスが悪い。こうした方がもっと美しい』という主張も理解できる。一方、客観的には、『だが、後半にエレメンツ全部を実行するのは、失敗できないがゆえに体力的にも精神的にもはるかにキツイんだ』と言わざるをえない。ミスを重ねることが許されない」

「エレメンツをプログラム全体に散りばめていれば、ミスからリカバリーしてプログラムを立て直す時間がある。エレメンツが後半に集中している場合は、その時間がない」

コーチは、現行システムが本田の連覇へのチャレンジにはマイナスとなったと認める。

「美的観点からは本田がザギトワより優位に立っているのは疑問の余地がない。それは認めた上で、ザギトワは決して下手ではない。素晴らしいパフォーマーであり素晴らしいアスリートだ」

「だが、本田にはピュアな美しさと音楽に対する感受性があり、ザギトワにはないものをごくナチュラルに表現できる。ザギトワが唯一それに勝つ道は、技術面で上に立つことだ」

コーチは、現行システムで良いとされる点を説明した。

「このシステムでは美しさが唯一の基準ではない。アスリートたちは、自分なりの長所を発揮し、それを武器にすることが許される。真凜の場合、それはプログラム全体を通じて発揮することのできる美しい繊細さ。だが、彼女はザギトワのようにジャンプ全てを短時間の間に詰め込むことはできないかもしれない」

「自分の長所と短所を評価した上で戦略的にプログラムを組み立てられるという現状はとてもいいと思う。(スケーティング)の純粋な美しさを求めるような人たちには少し物足りないのかもしれないが、サッカーにしろ、野球にしろ、どんなスポーツでも、ものを言うのは戦略。今のスケーターたちは、少なくとも、より自由に戦略を立てることができる」

アイスタイムとしては、システムにおけるバランスの必要性を理解し尊重しながらも、ISUは現行ルールを変更してSPでは少なくとも1本の、FSでは2本のジャンプを前半に入れさせるべきだと考える。

ベストセラーフィギュアライター、野口美恵氏も、アイスタイムと同じ考えだ。

「後半にすべてのジャンプを、というのは技術的なチャレンジに過ぎない」と、野口氏はメールで回答した。「しかしフィギュアスケートには芸術とスポーツの両面があると思う」

「スケーターによって両者の比重には違いがあり、それは理想的」

「ザギトワのスケーティングは非常に遅く、流れがない。ジャンプ前後のつなぎに頼り過ぎている」

(後略)




海外フォーラムでもこの記者氏のような主張はとても多いし、ジャンプ構成やルールに関しての問題提起もいいと思うんですが…。新聞記事だからこそもう少し客観的で公平な総括を読みたかったです。例えばこの高難度プロを見事滑りきったザギトワちゃんへのリスペクトとか。


後半ジャンプ詰め込み問題に関しては意見は色々でしょう。でもこのプログラムに関してはワタシ的にはアリなんですよね。ジャンプを含めたコレオが見事に曲にハマっているから。また、前記事でも書いたように、まずそれを実行できる選手がほぼいないこと、プログラムの質がそれによって下がったと思われるなら該当するPCS項目で評価するという手段があること、構成を細かく決めることでプログラムが画一化するのではないかという理由から、少なくとも今すぐにルールを変える必要はないんじゃないかと思います。ネイサンも終盤まとめてステップスピンという偏った構成ですが、これも多クワドを詰め込むための手段ですよね。あれはバランス的にあんまり良くないし、なるべくして欲しくないけど、その多クワドを実施できる選手自体少ないので、別にペナルティーを与えろとも思いません。まあ、どんなルールになってもそれを他に先駆けてうまく攻略するチーム・選手は必ず出てきます…。
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