悪魔たちほど、キリストやブッダを敬い、信心する者もいません…
また、売国奴ほど熱心に「愛国」や「国益」を唱える者たちもいません…
「法の正義」を掲げる検察が、公営犯罪組織の筆頭であるというのも例に漏れません…
なぜ悪党ほど、善人や道徳家を気取るのか…？
いや、考えてみれば、マジの悪党が「私は悪党です」などと、公言するわけにはいかないでしょう…
ちょうどいい例がありました…『三国志』の、関羽の最期にまつわるエピソードです…
陸遜の遠謀に不覚を取った関羽は５８歳の生涯を閉じます…
曹操も恐れて一目置き、孫権も荊州に陣取る猛将関羽の存在に頭を悩ませていました…
関羽を討ち取ったと聞いて、第一報に曹操も孫権も喜びました…が…、
どちらにもこれを災いだと忠言する謀臣がいたのでした。司馬懿仲達と張昭です…
「関羽を討ったのは浅慮でした」と張昭は孫権を諌めます…玄徳が攻めてきますよ…
まるで関羽の首はババ抜きのババのようです。
呉も魏も、相手に罪をなすりつけて、自分に蜀の怒りが向けられないように必死です…
関羽の首が、曹操のもとに届きます…。「これで枕を高くして眠れる」と曹操は喜びますが…
司馬懿仲達が呉の企みを見抜いて進言します…
送り返すわけにもいかないので、国葬にして丁重に弔えと…
関羽が死んで喜んでいる両者が、かくして関羽を祭り上げ、丁重に扱うのです…
かくして、悪魔はキリスト教を信仰し、売国奴は愛国や国益を掲げるのです…
さあ…、あなたにもいますか？…
張昭や司馬懿仲達のような謀臣が…