状況に応じた企画書を書けているか | 出版の方法

状況に応じた企画書を書けているか

今日、某出版社の編集担当者と呑みに行きました。

出版の企画は、こういう場で決まることが多いので、いくつか企画も用意しておきます。

企画を売り込まなくても、企画の相談や売り込み先のアドバイスや担当者の弱点などを教えてもらえることもしばしば。

これができるのは、編集プロダクションの特権ですね。

もちろん、いろいろな出版社に出入りしているので、こちらも情報は豊富です。

先方を飽きさせることはしません。


ひと通り情報交換も済ませ、最新の出版事情なども話しました(他にもいろいろと書けないことも…)。

その中で面白かったのが、最近、出版プロデューサーから売り込まれる企画書が通りづらくなったというお話でした。

私の知り合いの出版コーディネーターの方は、実力もありますし、人間性も抜群で、かなりの数の企画を出版に導いてきたのですが、その彼でも同様だというのです。

理由を聞くと、『企画書が古い』だそうです。

つまり、世の中の情勢や出版業界の動向を見極め、出版社のニーズに応えられる企画書になっていないということです。

具体的に言えば、最近では書店で本が売れないため、企画書における『販売協力』の項目の重要度が上がってきています。

上がってきているということは、項目の順番やその内容も今まで以上に充実させなくては企画は通りません。

他にもテーマの流行りや旬の切り口やターゲット、著者のフォーカスすべきプロフィールなども同様です。

こういうニーズというのは、日常的に出版社の担当者と話していると分かりますし、一緒に本を作れば、その売れ行きなども教えてもらえるので、すぐに反省を次の企画に反映させることも可能です。

ただ、出版プロデューサーは、そこまで本作りに深く関わらないので、そこまでニーズを把握できないということのようです。


なお、今日、一緒に呑みに行った編集担当者は、今の私の活動に興味があるらしいので、近々、発表予定の東京でやる出版セミナー(弊社主催ではありません)にお客様として参加されるそうです。

懇親会に参加すれば、素性はばれますので、企画を売り込むチャンスが隣の席にいらっしゃるかもしれません。


ん? どっかで聞いたことのある話し ですね。


あ、余談ですが、その方の後ろに座っている編集者は、社内で他の社員との接点もかなり少ない方なんだそうです。

できたら、この方 には参加してもらいたいところですが、たぶん、10月16日になる予定なので無理ですね。


もう一つ、サプライズかもです。

明日の出版グループコンサルですが、もしかしたら別の出版社の方がお見えになるかもしれません。

確定では無いので、あまり期待させてしまうのもなんですが、お見えになられたら、企画がスパッと決まるかもしれませんよ。スパッと。