SLEEPTALKER - シュウの寝言 -11ページ目
(Photo by rollingstone.com)
 
UFC側の主張は?
 
やや複雑な原告側の主張に対して、UFC側の言い分は至ってシンプルなんです。
 
「スキーム」なんてものは存在しない。
我々の契約書の内容は、他のアメリカのMMA団体の契約と遜色ない。
ただ単に、我々がMMAのプロモーターとして、他のプロモーターたちよりも遥かに優れているだけ。
(実際に証言録取の場でデイナは「俺はファイト・ジーニアスなんだ」と証言していますし、その比較として、スコット・コーカーのことをプロモーターとして酷評しています)
 
それに、選手たちよりもUFCというブランドそのものにファンは惹かれている。
メインカード全てを発表してなくてもチケットが売り切れるのが、何よりもそれを物語っている。
選手たちに支払っているファイトマネーも、ビジネスの成長に合わせて少しづつ上げている。
これがMMAという世界では正しいビジネスの方程式であり、必ずしも「BIG 4」のやり方が正しいとは限らない。
それに会社の利益の何%を選手や社員に支払わないといけない、なんていう法律はない。
 
デイナ・ホワイトとロレンゾ・フェルティータの証言録取の一部は下記のリンクから見ることができます:
 
ロレンゾの証言録取(Deposition):
 
 
デイナの証言録取(Deposition):
 
 
 
 
 
*この中で、デイナは前記の「俺はファイト・ジーニアスなんだ」以外にも、コアなファンにとっては非常に興味深い発言をしています。
競合会社の中でもPRIDEを「もっとも尊敬していた」とデイナは証言してますし、デイナとズッファの一部の首脳陣は、Strikeforce(ストライクフォース)のことを買収前は「Strike(ストライク) Farse(ファース:茶番、馬鹿らしい真似事)」と呼んでいた、みたいなクスッと笑えるこぼれ話まで、コアなファンなら楽しめる話が満載です。
 
<<<1 誰がUFCを訴えているのか? || <<< 2 なぜUFCは訴えられたのか? || 3 || 4 今後の展開 >>>