市川市に足りないもの | 少子化対策を考えるブログ

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勉強しながら対策案を考えます。

今日は記事二つです。

保育園断念の市川市 待機児童が大幅増 過去最多514人に

市川市、「多世代家族」に補助金 子育てと定住促進へ新事業 千葉

住民からの反対の結果、保育園開設を断念したことが話題になった市川市についての記事です。

一つめは、待機児童が大幅に増えてしまったこと。もともと待機児童が多く、自治体としては昨年全国9位なのだそうです。

1年間で保育園定員を514人も増やしたのに、またそれ以上に待機児童が増えています。

開設を断念した保育園は定員が108人のものだっただけに、残念です。

今年も380人の定員を増やす予定だそうです。しかし、保育園希望者数の増加に全く追いついていませんね。

二つめの記事は、多世代家族支援プログラムです。子育て世帯との同居スタートを応援する補助金上限100万円を支給するのだそうです。

三世代同居は、データを見ても出生率増加に結びつくとは限りません(こちら)。批判も多いです(例えばこちら)。

そんなことやってもしょうがないのになあ、と最初は思いましたが、少し考えて、はたと気づきました。

この自治体には、お金はあるけど、土地不足や住民の反対のために保育園を作ることができないのかもしれません。

出生率を上げるために多世代同居を支援するのではなく、保育園に行かなくてもいいようにするために祖父母に同居してもらう、という苦肉の策なのかと推測しました。

市川市は、がんばっているけど追いつかない、という感じなのだろうと思います。

おそらく、保育園を増設できない理由は自治体によって大きく違うのだろうと思います。そういう意味でも国が十把一絡げの対策を決めるのはあまり賛成できません。保育士の待遇を一律に上げるよりは、子育てに使えるお金を多く配って(お金があっても市川市では解決しないかもしれませんが)、自治体の裁量に任せたほうがいいように思います。

一方で、待機児童を減らすのにあまり積極的でない自治体には何らかのペナルティがあってもいいのかな、と思います。




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