技術の流出。 | 野菜ソムリエ上級プロSEIJIの野菜日記

野菜ソムリエ上級プロSEIJIの野菜日記

北海道旭川市の野菜ソムリエ上級プロSEIJIが毎日出会う、素敵な野菜や生産者との情報交換、市場の動向などについて、
お話します。
マニアックな野菜に出会えるかも。

シニア野菜ソムリエSEIJIの野菜日記-__.JPG
シニア野菜ソムリエSEIJIの野菜日記-__.JPG
シニア野菜ソムリエSEIJIの野菜日記-__.JPG
今年は雪も多いし、寒さも厳しい。

週刊天気予報で氷点下17度の文字が続いているのを見ると、

朝起きるのが辛くなります。

そんな極寒の北海道でも、この時期、レタスが収穫されています。

現在、うちで取り扱っているのは、旭川産の水耕栽培のものと、

札幌産の施設栽培のもの。

旭川産はLEDを使っての完全な植物工場。

札幌産は温度管理、湿度管理をしっかりと行って栽培している土耕栽培。

札幌産は予想以上の売れ行きと、寒さによる生育の遅れで品薄に

なってはいますが、どちらも安定的に販路が決まってきました。

植物工場といえば、先日、こんなテレビ番組をみました。

途中からでしたので、不足な部分はありますが。

日本のある植物工場でレタスを栽培している会社が、

韓国でレタスを栽培するというものでした。

韓国の企業も加わり、資本提携も受けてのことのようでした。

韓国は世界的な電機メーカーもある国。

植物工場用に独自にLEDライトも試作していました。

なにせスピードと決断力がある。

こんな話も聞いたことがあります。

中国の富裕層の健康志向の高まりから、

中国国内での有機栽培農産物の需要が高まってきている。

そのため、日本から有能な有機栽培の技術を持つ人材を引き抜いていると。

確かに中国の富裕層の健康志向はブームだと感じています。

中国富裕層向けに、日本での人間ドックや美容を売りにした、

メディカルツアーがよく売れていると仕事の中でよく耳にするようになりました。

日本は技術の国。

野菜に関しても、手間ひまかけて、大切に育て、

これまで培ってきた技術や工夫、新たな先端技術を

駆使して、他の国に負けない農産物を作ることのできる国。

この国にとって、経験や技術は大切な財産であり、

強みでもあります。

どうかその宝を大切に守ってくださることを

願っています。