文字数制限により、表題敬称略。
【棋譜でーたべーす】
第65回NHK杯テレビ将棋トーナメント 藤森哲也-甲斐智美
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先手：藤森哲也
後手：甲斐智美
▲２六歩 △３四歩 ▲２五歩 △３三角 ▲７六歩 △４四歩
▲４八銀 △２二飛（下図）
藤森先生が▲２五歩を決めたので、
向かい飛車になりましたね。
ゴキゲン中飛車対策でしょうか＞▲２五歩
上図以下
▲６八玉 △６二玉 ▲７八玉 △７二玉 ▲７七角 △８二玉
▲８八玉 △２四歩 ▲同 歩 △同 角（下図）
甲斐先生、美濃の完成前に仕掛けていきます。
▲７八金と上がられると面倒、という事でしょうか。
うーん・・・そういうものですか。
ちなみに、△７二銀としてからの急戦は以前記事にしました。
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参考記事：向かい飛車 後手向かい飛車 対 先手居飛車穴熊01
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△７二銀と締まってないので▲４四角もあります。以下
△３三角▲２二飛成△同 銀▲３三角成△同 桂▲２三歩・・・
難しいけど、先手があえて選ぶ変化じゃないのかな。
上図以下
▲３六歩 △３三角 ▲２三歩 △４二飛 ▲５六歩 △７二銀
▲５七銀（下図）
後手が早めに仕掛けたアヤで、▲５六歩型に。
△２四歩▲同 歩△同 角の時に▲５六歩型だと危険だけど、この場合は可。
上図以下
△９四歩 ▲５八金右 △３二金 ▲６六歩 △２四歩 ▲９八香
△２三金 ▲９九玉 △２二飛（下図）
一歩損して居飛車穴熊って展開、
矢倉流中飛車 でもありましたね。
現代感覚は、駒損より玉の堅さか。
対する甲斐先生は再び向かい飛車。
歩を得した筋の歩を伸ばすのはセオリー。
問題は間に合うかどうかだけど・・・
上図以下
▲６八金寄 △４二銀 ▲８八銀 △５四歩 ▲６五歩 △４五歩
▲６六銀 △４三銀 ▲７九金 △４四角 ▲７八金寄 △３三金
▲３七桂（下図）
２筋を伸ばす計画は間に合わなかった。
ここまで進むと後手が挽回するのは難しそうです。
△５四歩のところで△４三銀とし、
△４二角～△３三金の整形を急ぐ方が良くないかなぁ。
それで後手が良くなるほど甘くは無さそうだけど・・・
以降は藤森先生の会心譜かと思うので割愛します。
甲斐先生は力を出し切れなかったように思います。
早めの△２四歩は工夫ですが、今のところ良いイメージでは無さそうか・・・
