将棋・序盤のStrategy ~ 矢倉 角換わり 横歩取り 相掛かり 中飛車 四間飛車 三間飛車 向かい飛車 相振り飛車 ~

オールラウンドプレイヤーを目指す序盤研究ブログです。最近は棋書 感想・レビューのコーナーで、棋書の評価付けもしています。

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具体的なテーマをお持ちで、質問・討論してみたい方はコチラ

~検討予定表~
戦法\項目 注目棋譜 研究課題

矢倉

- 脇システム
加藤流
△4五歩
続・森下システム

角換わり

-
同形腰掛銀周辺
△4二金型
9筋の端歩を巡る攻防

横歩取り

-
最新定跡の研究

相掛かり

-

-

向かい飛車

豊島-佐藤康
糸谷-佐藤康
佐藤紳-佐藤康
広瀬-佐藤康


角道オープン向かい飛車

三間飛車

- コーヤン流の今
石田流周辺

四間飛車

-

四間飛車穴熊
角交換四間飛車の基礎

中飛車

- 超速最新形
一直線穴熊

相振り飛車

- 石田流対△1四歩
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前回の記事 を更新した次の日だったかな、
棋譜DBで藤井-深浦戦 の棋譜が公開されたんですが、
私が書いた記事とほぼ同様の進行だったので、
こういう偶然があるのか、とびっくりしました。
同様と言っても、出だしのちょっとしたところまでですが。

一応書いておきますが・・・
私は現在有料の棋譜中継サービスを利用していません。
将棋世界すら何ヶ月か遅れで確認する程度なので、
情報の入手は棋譜DBに頼っています。

【公式サイト】
第10回朝日杯将棋オープン戦二次予選 高崎一生-行方尚史

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先手:高崎一生六段
後手:行方尚史八段

▲7六歩    △8四歩    ▲5六歩    △6二銀    ▲5八飛    △8五歩
▲7七角    △5四歩    ▲4八玉    △4二玉    ▲3八玉    △3四歩
▲2八玉    △5三銀    ▲3八銀    △3二玉    ▲6八銀    △7七角成
▲同 銀    △6四銀    ▲1六歩    △1四歩    ▲5九飛    △4二銀
▲7八金    △4四歩    ▲6六銀    △4三銀    ▲7七桂    △5二金右
▲4六歩
(下図)

ここまでの進行は、前回の記事 で書いた通りです。

上図は郷田流の最新形で、研究の衝突が避けられない。
私の記事を見ても信用せず、各々研究を深めて頂きたい。

上図から△4二金上は無難だが、
本譜は欲張れるかどうか、という戦いになった。

上図以下
△2二玉    ▲5五歩    △同 歩    ▲同 銀    △5八歩    ▲同 飛   
△6九角    ▲4四銀
(下図)

狙いの銀出。

換えて▲6四銀△5八角成▲同 金△6四歩▲4五歩もありえるが、
△8六歩▲4四歩△3二銀でどうか。

上図以下
△5八角成  ▲同 金    △4四銀   ▲7一角    △6二飛    ▲同角成
△同 金
(下図)

この進行は後手銀得ながら、
先手番、陣形がバラバラ、歩切れなど
後手に悪い条件が多いので、
形勢は微妙なラインを保っている。

上図以下
▲8二飛    △7二銀    ▲7一角(下図)

6二金取りと同時に、▲7二飛成~▲4四角成を見た攻め。
▲4四角成が実現すると、後手は良い合い駒が無い。

上図以下△4二飛(下図)

前述の2つの狙いを受け、盤上この一手。

後手の歩切れを突くなら、
9一の香を回収して下段香、というのがアイディアだが、
▲8四飛成などと引く手が一瞬甘い上に、
△3五銀から歩切れを解消されるので指しきれない。
▲5四歩と垂らす味があるので、大変とは思うけど・・・

上図以下
▲6二角成  △同 飛    ▲7一金    △8三角    ▲7二金    △同 角   
▲6一銀    △7一金    ▲7二銀成  △同 飛    ▲同飛成    △同 金
(下図)

一気に長手数進めたが、先手に選択肢は無い。

上図以降は
▲4三飛    △4二飛    ▲同飛成    △同 金    ▲6一飛    △4一飛
▲同飛成    △同 金
・・・
と進んだが、千日手模様とあっては先手不満だ。

戻って、△6二同金の局面(下図:再掲)

本譜の▲8二飛△7二銀▲7一角は、
△4二飛が受けの好手で、満足行く形勢が得られなかった。

よって、工夫を加えてみる。

上図以下
▲4三飛    △4二飛    ▲同飛成    △同 金    ▲8二飛    △7二銀
▲7一角(下図)

4二の地点を塗り潰しておけば、△4二飛と打たれない。
ただし、4二に金がいると▲8二飛の響きが弱くなるので、
味の良い手段とも言い切れないのだけど・・・

▲8二飛に△5二金右は▲8一飛成で好調なので、
7二に角か銀を打つよりない。本譜は仮に銀とした。

銀を打とうと角を打とうと、▲7一角には△5二飛の一手。
5八金取りなので、▲6八金左と受けておく(下図)

△4二飛と打たれた時と違って、
上図はまだ▲7二飛成~▲4四角成が残っている。

受け方にはバリエーションがありそうだが、
自然流は△3三銀ですかね?以下
▲8五飛成△8八角▲5七歩(下図)

上図以下、△9九角成とされると、先手銀香損だが、
後手は6~9筋で駒が停滞しており、得が主張しきれていない。
以下は▲8二角成から香回収して▲4五香or▲5六香でどうか。

上図では△7四歩の方が筋ですかね。
以下▲8二竜と突っ込んで、これからの勝負という感じ。
先手陣は具体的に攻略されるまでに時間が掛かるので、
案外、ゆっくりした攻め合いになりそうだ。

△3三銀では△3五銀の方が、
歩切れを解消出来るチャンスが生まれそうだが、
それもそれで後手陣が薄いので、一長一短か。

この辺りは、後手の受けが多く検討しきれない。
今後の研究課題になりそうだ。

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リクエストがあったので。

【公式サイト】
第10回朝日杯将棋オープン戦二次予選 高崎一生-行方尚史

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先手:高崎一生 六段
後手:行方尚史 八段

▲7六歩    △8四歩    ▲5六歩    △6二銀    ▲5八飛    △8五歩
▲7七角    △5四歩    ▲4八玉    △4二玉    ▲3八玉    △3四歩
▲2八玉    △5三銀    ▲3八銀    △3二玉    ▲6八銀    △7七角成
▲同 銀    △6四銀    ▲1六歩    △1四歩
(下図)

△6四銀型。現代中飛車最大の課題の一つ。

ここから△4二銀~△4四歩~△4三銀~△5二金右と組むのが、
いわゆる「郷田流」と呼ばれる形ですよね。

ここで、▲7八金△4二銀▲6六銀△4四歩▲7七桂△4三銀に、
▲5七飛という手があるとか(下図)

この形の詳しい手順はここせのブロマガ に書いてあります。
Twitterで話題になってて、ビックリしました。
これ、すごく面白いアイディアですよね。

・・・ただ、嫌な筋が2つあるので、
それが解決出来れば、使ってみたいと思ってます。

1つ目が、▲6六銀型に△4四歩は突いてこないという事(下図)

この瞬間、▲5五歩△同 歩▲5四角の筋で困ります。

よって、▲6六銀と上がれば△4四歩とは突けず、
郷田流を指させないだけなら、これだけで十分です。

ただし、早い▲6六銀には△8六歩が気になるところ。
これが嫌な筋の2つ目。以下
▲同 歩△同 飛▲5九飛△8二飛(下図)

上図以下、▲7七桂は△8九角。
以下▲6八金△8八飛成▲5七銀は先手が不満と言われている。
△7四歩型なら、△8八飛成に▲6五銀でまずまずなんですが。

そこで、上図では▲8七歩と打つくらいですが、
△7四歩▲7七桂△7三桂の局面が厄介です(下図)

こういった形では▲8九飛が味の良い反撃としたものですが、
△7五歩▲同 歩△7六歩▲7四歩△7七歩成・・・が金取り。
以下▲同 金△6五桂と逃げられては、後手持ちの形勢でしょう。

よって、上図では▲5五歩と先制出来るかが焦点。
以下△同 歩に▲同 銀とすると△5八歩~△6九角を浴びるので、
一度▲4六角と力を溜める進行が指されている(下図)

上図以下、プロの主流は△8六歩▲同 歩△同 飛▲7五歩・・・

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参考棋譜:
鈴木-船江戦今泉アマ-吉田戦
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上図で、他の候補手を挙げるなら△5六歩。
▲同 飛は△8九角なので、▲5五銀でどうかなぁ。

という感じで、この図はかなり難しいのですが、
歩得&持ち角の分、後手も十分指せそうな感触がある。
中央の戦いなら、飛車先の歩交換がプラスに働きますし、
プロの実戦が、なかなか増えない形です。

後手の指した手が活きていて、かつ良い手段がありそうとあれば、
「先手の得が失われているかなぁ」と二の足を踏みますよね。

そんな訳で、△1四歩以下は
▲5九飛    △4二銀    ▲7八金(下図)

8筋からの歩交換に備えるのが主流になったと。

しかし、この手順では中央への影響が一手遅いので、
△4四歩    ▲6六銀    △4三銀(下図)

・・・と、▲5四角への備えが一手間に合う。
中飛車から見ると、「ちぇっ」って感じですよね(笑)

とは言え、一手なので、良い方法ありそうですよね。
藤井先生は▲4八銀型を指す事があるけど、夢がある分野なのかも。
(まぁ、藤井先生は大体▲8八飛~▲8六歩の狙いなんだけど)

上図以下
▲7七桂    △5二金右(下図)

△5二金右が郷田流。

ここでは▲7五銀のぶつけや▲5五歩の決戦策、
▲8九飛や▲2六歩から銀冠を狙うのも有力。

決戦策については各所で解説があるので割愛。
まぁ、機会があれば書くという事で、今回は銀冠系について軽く触れます。

この形における先手のメリットは、一方的に銀冠に組める事。
後手も繰り替えれば銀冠を目指せそうだけど、その手順は案外難しい。

一例だけど、上図から
▲8九飛    △7四歩    ▲2六歩(下図)

先手はただ待ってる訳じゃなくて、
▲6五銀とぶつける手が成立しないか、
手ぐすね引いて待ってる局面。

だから、穏便に駒組みを進めるには△7三桂ですが、
▲2七銀    △2二玉    ▲3八金(下図)

銀冠を目指すなら△3二銀と引かなくてはならないが、
今すぐ△3二銀には▲7一角がある。
(▲6八金型だと△3五角の切り返しが生じる。要注意)

そこで、▲7一角を防がなくてはならないが、
1.△5三金だと▲7一角△7二飛▲5三角成△同 銀▲8三金で、
△7一飛と引いても▲7三金△同 飛▲6五桂があって危険。
2.△8四飛は▲3六歩△3二銀▲3七桂△2四歩▲5七角で、
▲6五銀と▲2四角が両天秤になる。

そこで、上図では△3二金が有力となるが、
銀冠との玉形差が先手の主張である。

ただし、△8五歩と▲8七歩の関係が後手に利するところなので、
先手がちゃんと打開出来るかどうかが課題となっている。

本譜は△5二金右▲4六歩(下図) 

この図は、郷田流の最新形。
糸谷&斎藤の現代将棋解体新書 で発表されました。

さて、ここからは・・・と続けたいところですが、
ここに至るまでが長かったので、記事を改めます。ではでは。


追伸、
先手中飛車 最強の証明 、まだ読んでいないんですが、
どんな様子なんでしょう?

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【棋譜DB】
第65回NHK杯3回戦6局 豊島将之-佐藤康光

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先手:豊島将之
後手:佐藤康光

▲7六歩    △8四歩    ▲2六歩    △8五歩    ▲7七角    △3四歩
▲8八銀    △4四歩    ▲2五歩    △3三角    ▲4八銀    △3二銀
▲7八金    △4三銀    ▲5六歩    △2二飛
(下図)

康光流陽動向かい飛車、と勝手に定義しました。

上図以下
▲6八角    △7四歩(下図)

この手を怠って、▲7五歩・▲7六銀型を作られてはいけない。

上図以下
▲6九玉    △8二銀    ▲7九玉    △7二金(下図)

美濃囲いを放棄。▲4六角の筋に備えたものか。

上図以下
▲7七銀    △6一玉    ▲8八玉    △7三桂    ▲9八香    △6五桂(下図)

普通に穴熊に組まれては、△8五歩型のマイナスだけが残る。
こうした動きを見せるために、隙を作るわけにはいかなかった(△8二銀△7二金
△8五歩で、先手の形を対振り飛車戦に合わないものにする」
という思想からして、康光流陽動向かい飛車の前提は機敏さにある。

ただし、穴熊を相手に中央へ桂を跳ねても、
攻撃力自体は強くない。今後の指し方は後手の方が難しい。

上図以下
▲6六銀    △6四歩    ▲5九金    △5二金    ▲9九玉    △7一玉
▲6九金    △6三金左 ▲8八金    △5四歩    ▲7八金上  △8三銀
(下図)

佐藤康-谷川戦 では、後手は矢倉に組んだけど、
銀冠に組む方が現代的ですか。

上図以下
▲3六歩    △8二玉    ▲4六角    △9二玉    ▲1六歩    △9四歩
▲9六歩    △1四歩    ▲5九銀
(下図)

後手玉のコビンは桂が跳ねたために寒い。
▲4六角は急所の覗きだった。
佐藤康-谷川戦 、後手の囲いが矢倉なのは
ナナメのラインを気にしたものだったか?

上図から、無条件に▲6八銀と指されては、
先手の主張が全て通ってしまう。

上図以下
△4五歩    ▲3七角    △4四銀    ▲6八銀    △3五歩(下図)

佐藤先生は動いていったが、
▲6八銀が間に合った点が大きいかなぁ。

上図からは▲2六角という応接もある。
一見△2四歩でダメそうだが、▲3五歩△2五歩▲1七角(下図)

▲3四歩と▲3七桂の両狙いで、後手自信無し。
穴熊が完成していると、一見無茶な手順でも成立しやすい。
(上図の進行は一例に過ぎないけど)

本譜は△3五歩以下
▲同 歩    △同 銀    ▲3八飛(下図)

この形も、後手を持って戦果を挙げるのは難しい。

上図から△3六歩▲2八角の交換は一瞬気持ち良いが、
次に▲1七角△4四角▲3六飛が生じてしまう。
▲2八角に△4二飛と回ればこの筋は無くなるが、
▲1七角△4四角▲3五角△同 角▲3六飛の筋を主軸に、
何か手を作られそうな形だ。

形勢はあくまで互角だと思うけど、
玉の堅さが7:3だから、右辺は3:7でも良いや、
というお気軽さの分、先手が指しやすいんだよなぁ。

上図以下
△4六歩    ▲2八角    △3四歩    ▲4六歩    △2四歩    ▲1七角(下図)

この▲1七角も「右辺は3:7でも良いや」という手で、
△2五歩▲3五角△同 歩▲同 飛は先手指しやすし。ズルい(笑)

上図以下
△4二飛    ▲3六歩    △4六銀    ▲2四歩    △4四角    ▲2三歩成(下図)

後手の動きに乗じ、と金を作れては先手良し。

本局では、後手の動きが難しかったため、
以降、佐藤先生は次々に工夫を打ち出していきます。
それについては、また次の記事で・・・

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康光流陽動向かい飛車の最新形は、
現在、対渡辺明・三浦戦なんですよね。

「背景は置いておいて、棋士が指した棋譜には価値がある」
という気持ちがブログ更新意欲を支えているので、
今のところは、どちらも書いていこうかなーと思ってるんですけど、
どんな心理作用があるか分からないので、検討予定表からは外してます。

面白い将棋を、100%面白いと思えないのが一番辛いです。


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【棋譜DB】
第30回JT杯2回戦第1局 佐藤康光-深浦康市

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先手:佐藤康光
後手:深浦康市

▲7六歩    △8四歩    ▲7八銀    △3四歩    ▲7七角    △8五歩
▲2六歩    △3二金    ▲6六歩    △5四歩    ▲6七銀    △6二銀
▲8八飛
(下図)

佐藤先生が時折見せる陽動振り飛車。
その原型として思い出されるのが、この一局である。

戦法名がハッキリしていないので、
とりあえず「康光流陽動向かい飛車」としました。

名前呼び捨てで申し訳ないんですが、
康光流現代矢倉 とか注釈康光戦記 とか、
著書に下の名前を使っているイメージが強くてですね・・・
(佐藤姓が多いからでしょうけど)

今の目で見ると、▲2五歩を決めていない点が目に付きます。
最近は▲2五歩(△8五歩)を決めるんですよね。

上図以下
△4四角    ▲2五歩(下図)

▲2五歩を早めに決めるようになった理由は上図ですかね。
△4四角と上がられて▲2五歩と突くのであれば、
▲2五歩△3三角を決めた方が得である、と。
記事をあらためて書く予定ですが、△4四角(▲6六角)はよく出てきます。

上図以下
△4一玉    ▲3八銀(下図)

▲3八銀では▲3八金とする形もある。

▲3八金を用いる場合は、後手の囲いが矢倉系という印象。
▲2五歩型・△矢倉という構図では、△3五歩~△3四銀の筋が生じますが、
▲3八金型の方が、上部からの攻めを受けやすい、という事ですかね。

上図は、後手が盛り上がってくるイメージが無いので、
▲3八銀でも支障なし・・・という判断なのかな。
まぁ、美濃で良いなら美濃にしたいです。

上図以下
△5二金    ▲4八玉    △4二銀    ▲3九玉    △3一玉    ▲5六銀
△3三桂
(下図)

ただ、本局の場合は△3三桂で歩を狙ってきます。
ミレニアム調で指せるので、リスクが少ないです。
今のところ、△2五桂には▲4五銀がありますが。

上図以下
▲4六歩    △7四歩    ▲5八金左  △1四歩    ▲3六歩    △1五歩
▲4五歩    △5三角    ▲6五歩    △2一玉    ▲4七銀引
(下図)

ここまで進むと、△2五桂もありえそうな感じはする。

もし、△2五桂だったら、
▲4六銀~▲3五歩と角筋を止めるか、
もっと軽く▲3五歩と捨てていくか・・・

しかし、△2五桂の後、後手に歩をもう一枚渡すと、
△1六歩▲同 歩△1八歩▲同 香△1七歩で、
香車が取られてしまうような筋があって、
△7三桂や△7五歩に重みが出てしまうのは気になります。

△2五桂の局面は、どちらかと言えば後手を持ちたい気もしますが、
桂を跳ねると玉形が大分薄くなるので、勝率の低い手なのかもしれない。

上図以下
△7三桂    ▲6八飛    △5一銀右  ▲3七桂    △3一銀(下図)

本譜は、深浦先生が玉形を引き締めている間に、
▲3七桂の受けが間に合いました。

上図以下▲6六飛(下図)

凄い手ですよね。

△8六歩▲同 歩△同 角には▲3五歩で勝負ですか。
△5五角の筋があるので、それも難しいと思いますが、
後手は堅く囲う手順に入っているので、仕掛けにくい意味もある。

そもそも、▲6六飛がどういう意味なのか、
パッと見で分からないしなぁ・・・

上図以下
△4二銀右    ▲7五歩(下図)

そっか、ここから・・・

△同 角なら▲7六飛△6五桂▲6八角が予想手順の一つ。
以下は▲7七桂ぶつけや▲3五歩の筋が狙いでしょうか。
そう進んでも難しいけど、後手陣が未完成なのがどうか。

上図以下
△同 歩    ▲3五歩    △同 歩    ▲2六飛(下図)

△7五同歩は穏やかな応接ですが、
▲3五歩から飛車を振り戻したのがダイナミックな構想。
2筋で一歩手にすれば、3四に打つスペースがあります。

上図以下
△6五桂    ▲9五角    △7二飛    ▲2四歩    △2二銀    ▲2三歩成 
△同 金
(下図)

しかし、いつもながら深浦先生がしぶとい・・・
形を歪ませながらも、決め手を与えませんね。

上図から▲6六歩は方向違いで、
△1六歩▲同 歩△3六歩▲同 飛△1八歩から香を取られる。

上図以下
▲2四歩    △1三金(下図)

大きな拠点が出来たけど、
▲1六歩には△3六歩▲同 飛△2四金と払われる筋があるので、
先手はもっと急いで攻める必要がある。

上図以下
▲7七桂    △同桂成    ▲同 角    △7六歩(下図)

△7六歩は際どい一手で、手堅く指すなら△3四桂。

上図は▲2五桂打や▲3三角成~▲2五桂打がかなり怖い。
ギリギリのところを通さないと勝てないと見たのだろうか。

上図以下
▲6六角    △3四桂    ▲5六飛    △7四飛    ▲2五桂打  △同 桂
▲同 桂    △2四金
(下図)

歩が払えては後手好調を思わせる。

上図以下
▲2二角成  △同 玉    ▲6六桂(下図)

△2五金▲7四桂△3六桂とシンプルに指す手もあった?
本譜は佐藤先生の猛攻が開始された。

上図以下
△6四飛    ▲5四桂    △2五金    ▲4二桂成  △同 金    ▲5三飛成 
△同 金
(下図)

上図は先手がチャンスに見えるんですが、具体案が難しい。
端の位が大きい上に、△6九飛成~△2七桂や△3六桂が早いので。

完全に逃げですけど、形勢不明とさせて下さい^^;

この将棋に自信が持てなかったのか、
佐藤先生は暫くこの戦法を封印した。
アマの目にも採用が目立つようになったのは、昨年度からである。

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例えば、アンパンマンが、
「左側に毒が入ってるから、右側の顔を食べてね」
と言ったとして、食べる気が起きるかと言えばNOだろう。
毒を入れた経緯を聞いて、信頼出来なければ食べられない。

しかも、「いや、実は右にもちょっと入ってて・・・」などと後から言われたら、
いくらそれが真実を喋っていたとしても、不信感が増してしまう。
「右側なら大丈夫なのか」と思った心を裏切っているからだ。
アンパンマンとして信用がある内に解決しなくてはいけない。

今回の三浦事件は、実に多くの裏切りがあった。
「棋士はソフト指しをしないはずだと思っていたのに・・・」
「連盟は公正な判断を下すと思っていたのに・・・」
「○○先生はつまらない発言・行動をしないと思っていたのに・・・」

上手く対応すれば、ただの毒で済んだのに、
ことごとくファン心理を裏切ったために、
殺傷能力が毒以上になってしまった。

しかも今回の場合、連盟が裏切ったのはファンだけではなく、
当事者ではない棋士に対してもだった、という点が見逃せない。
事前に何も知らされず、「三浦休場」の報をニュースで知った棋士は、
重要な決断を知らない内に行った連盟に対し、裏切られた、という感情を持っただろう。
そして、棋士が戸惑う様子に、ファンは連盟への不信感を強めたところがある。

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私も、「もう二度と裏切られたくない」という想いから、
プロ棋界に近づきたくない、棋譜を見るのも嫌だ、という感情になったが、
残念ながら、ヘビーなファンにとってプロの棋譜を全く見ないのは厳しい。

かくして、三浦事件以降、私の中で、
「毒入りアンパンマン」vs「腹ペコカバオくん」の、
耐久デスマッチが始まってしまった。

この場合、カバオ君に有利なのは、
毒が入っているとしたらどこなのか、割と明確に分かる点である。
そこをはじいて食べれば、アンパンマンの精神性に納得がいかなくとも、
とりあえず、裏切られて死ぬ事だけは無さそうだ、多分。

食パンマン(FloodGate)という手も考えたが、甘いアンコが忘れられない。
真の毒は三浦事件ではなく、棋士が指した将棋が持つ中毒性かもしれない。

毒が入ってたとしても食べたい、と思わせるくらいのアンパンを作り続ける事、
また、その姿勢をちゃんと見せる事が、信用回復につながるんでしょうね。
でも、そもそも美味しさがさほど感じられない人は帰ってこないだろうな・・・

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という訳で、プロの棋譜鑑賞を再開するね。
自分はプロの残す棋譜に価値を感じていたいよ。

でも、これ以上裏切られたら、どうなるか分からない。
頼みますよ、先生方。
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