将棋・序盤のStrategy ~ 矢倉 角換わり 横歩取り 相掛かり 中飛車 四間飛車 三間飛車 向かい飛車 相振り飛車 ~

オールラウンドプレイヤーを目指す序盤研究ブログです。最近は棋書 感想・レビューのコーナーで、棋書の評価付けもしています。

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~検討予定表~
戦法\項目注目棋譜研究課題

矢倉


脇システム
加藤流
△4五歩
続・森下システム

角換わり

2015-12-17深浦-佐藤天戦
2015-12-18西尾-三枚堂戦

同形腰掛銀周辺
△4二金型
9筋の端歩を巡る攻防

横歩取り

佐藤天先生の棋譜検討
2015-11-06行方-深浦戦
2015-12-03広瀬-佐藤天戦
2015-12-17藤森-及川戦
2015-12-17阿久津-山崎戦

最新定跡の研究

相掛かり

5年前~最新を再検討

-

向かい飛車


角道オープン向かい飛車

三間飛車

中田先生の対居飛穴棋譜
戸辺先生の石田流棋譜

コーヤン流の今
石田流周辺

四間飛車

藤井先生の角交換棋譜
広瀬先生の穴熊棋譜
2015-12-08屋敷-久保戦

四間飛車穴熊
角交換四間飛車の基礎

中飛車

久保・菅井・戸辺先生のゴキゲン棋譜
2015-12-15羽生-久保戦

超速最新形
一直線穴熊

相振り飛車

2015-12-03谷川-丸山戦

石田流対△1四歩

旬の棋譜はその都度検討して行きます。

※お気付きの方も多いと思いますが、
 コメント返信、遅延しています。
 記事執筆に注力しているため、返信はまとめて行います。

NEW !
テーマ:
ブログに割ける時間は週4~5時間程度になってしまったが、
それでもそこそこ研究出来るものですね。

【棋譜DB】
第5回銀河戦準決勝第2局 福崎文吾-屋敷伸之

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先手:福崎 文吾
後手:屋敷 伸之

▲7六歩    △8四歩    ▲7八金    △8五歩    ▲7七角    △3四歩
▲8八銀    △7二銀    ▲2六歩    △7七角成  ▲同 銀    △2二銀
▲3八銀    △3二金    ▲1六歩    △1四歩    ▲9六歩    △9四歩
▲2五歩    △3三銀    ▲2七銀    △7四歩    ▲2六銀    △7三銀
▲1五歩
(下図)

攻撃技術が上がっている現在では、
先行の利が大きくなっていると感じているが、
単純な棒銀は有効だろうか?

上図以下
△同 歩    ▲同 銀    △同 香    ▲同 香(下図)

上図では△1三歩も有力。
▲同 香成△同 桂▲1四歩には△2五桂が軽手で、
▲同 飛には△2四香、▲1三歩成には△2四歩で後手良し。

よって、△1三歩に対して攻め込むなら
▲1二歩    △2二銀    ▲1一歩成  △同 銀    ▲8四香    △同 飛
▲6六角    △4四角    ▲8四角    △同 銀    ▲8二飛(下図)

一見先手の攻めが上手くいっているようだが、
△7二銀▲8四飛成△2六香と進められると先手が辛い。
経験則として、持ち駒が飛車二枚と角二枚なら飛車が上だけど、
飛車が片方自陣で眠っている場合は角が上になりやすい。

よって△1三歩には▲6八玉と上がる事になる(下図)

この図は難しいと言えば難しいのだけど、
仕掛けてから手を戻している点に違和感があるか。
私が知る限り、△1三歩▲6八玉の進行は先手全敗である。

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参考棋譜:
青野-森下青野-森下青野-郷田加藤-中川
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本譜は▲1五同香以下
△1六歩    ▲1八歩    △4四銀    ▲2四歩(下図)

上図では△1九角も有力。
以下▲2七飛には1.△1七歩成▲同 歩△1八銀▲2六飛△3五銀か、
2.△2四歩▲同 飛△2三銀▲2六飛△3五銀か。
いずれの場合も先手は▲5六飛から竜を作りに行く事になるが、
端攻めとの関連性が無く、後手がまずまずの進行かと思う。

上図以下
△同 歩    ▲1二角(下図)

▲1二角が厳しいとされた時代もあったが、
現代的には後手が悪いとは思われていないはずだ。

上図では△3三桂も有力だが、
▲2四飛△2二歩▲2一角成△4五桂▲8三香の攻め合いは何とも言えない。
以降は△5二飛▲6六銀と手を戻し合って、難解な終盤という気がする。

上図以下
△2二金  ▲3四角成  △1九角(下図)

△1九角に換えて△3三金もかなりの手。
しかし、上図以下桂を取って△3七角成を目指すのが早い筋なのだ。
結局△1九角と打つ事になるなら、今が一番アヤが無いという事か。

△1九角に対し、▲5八飛も定跡の一手ながら、
△2八銀等でポチポチ駒を拾われて面白くないと言われている。
初期の頃は先手が戦えていたのだけど。

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参考棋譜:
加藤-村山聖加藤-森下羽生-森内加藤-森下加藤-佐藤康加藤-青野
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上図以下
▲2七飛    △3三金    ▲2四馬(下図)

当時の新手。
前例(加藤-森内 )は▲1六馬だったが、△3五銀で抑え込まれた。
体感として、当時の方が駒の損得を重く見ていたと思う。

上図以下
△同 金    ▲同 飛(下図)

この対局の約9年後。青野-行方 戦において△2二歩が指された。
後から指された方が正しいという原則からすれば、こちらが正着か。
以下▲8三香△3二飛で下図。

厳密には、青野-行方 戦では9筋の突き合いは入っていない。
この違いによって、△9三桂と逃げる手が生じているため、
上図は少しだけ後手が得している感はある。

青野先生は▲2三歩だったが、
△3五角▲2二歩成△2四角▲3二と△2八飛で後手良しに傾いたか。
2筋を攻めるなら▲1二香成はどうだっただろう?(下図)

これに対しても△3五角なら、▲1四飛と寄れる分イメージが違う。
恐らく、▲1二香成△2三銀を嫌ったのだと思うが、
▲2六飛と引いておいてなかなか難しい局面(下図)

△1二銀▲8一香成と進むのなら、
▲2四桂や▲9一成香から歩切れを突いた香打ちを狙い、
先手がまずまず戦えそうだ。

▲1二香成で先手良しとまでは思わないが、
一考の余地はあるかもしれない。

本譜は▲2四同飛以下
△3三桂    ▲7五歩(下図)

▲7五歩が福崎先生らしい手で、当時は先手が良く見えた。
昔、近代将棋という雑誌でこの将棋が採り上げられており、
福崎先生の攻めを絶賛していた事も心証を良くしていた。
最終的に、福崎先生が勝ったので「なるほど、そういうものですか」と。

・・・が、
今見ると、7三の銀にアタックするのでは先手苦しいように見える。
先手が苦しいけど実戦的なアヤを生み出す手、という好手なのだろう。

先手苦しいと感じる理由は、
上図で△2八歩や△3六歩と攻める手が、
将来1九の角が7三地点を守る攻防手になる含みになるから。
△4五桂と跳ぶ手もあるので、上図は後手に分がありそうだ。

では、▲7五歩に換えて▲2一飛成?という話になるが、
△6二玉と上がられて自信無いか。

何かと先手が苦戦に陥る原因は、1五に香車が残っているからだと思う。
銀を捨てた上に駒効率が悪いのでは、良くなる理屈が乏しい。
加藤先生も、▲7六歩△8四歩の局面では長らく▲6八銀に絞っているし、
角換わり棒銀は自信が無いと判断しておられるはずだ。

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【棋譜DB】
第18回銀河戦本戦Aブロック3回戦 及川拓馬-櫛田陽一

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先手:及川 拓馬
後手:櫛田 陽一

▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4四歩    ▲4八銀    △3二銀
▲5六歩    △4二飛    ▲6八玉    △7二銀    ▲7八玉    △5二金左
▲5八金右  △6二玉    ▲5七銀    △7一玉    ▲7七角    △6四歩
▲8八玉    △7四歩    ▲6六歩    △7三桂    ▲6七金    △4三銀
▲2五歩    △3三角    ▲9八香    △4五歩    ▲9九玉    △4四銀
▲3六歩    △6三金    ▲8八銀    △5四歩    ▲5九角    △8二玉
▲2六角    △9四歩    ▲7九金    △1四歩    ▲1六歩    △5三銀
(下図)

ここまでは前記事と一緒。
佐藤先生は▲3五歩だったけど、後続局が無いのは以前も書いた通り。

上図以下
▲7八飛    △4四角(下図)

▲7八飛には△4四角が定跡。

ここで▲5九角も有力。以下少し長くなるが、
△8四歩    ▲7五歩    △同 歩    ▲同 飛    △8三銀    ▲7八飛    
△7二金    ▲2八飛    △3三角    ▲3五歩    △3二飛    ▲3七桂
△4四銀    ▲4六歩    △3五銀    ▲4五桂    △4二角
(下図)

・・・と進めるのが定跡だ。

上図では▲3八飛が手筋。
△4四歩には▲3六歩で切り返せるし、
△9五歩には▲5五歩△同 歩▲5四歩が質駒の銀を生かす後続手。

よって、後手は▲4三銀の筋を受けなくてはならないが、
これがなかなかの難題である。

堅そうな受けとしては△4三歩があるが、
▲5五歩△同 歩▲5三歩が厄介な攻めだ(下図)

△6二金寄・引共に、▲5二歩成~▲3五飛で割り打ちが決まる。
△3一角は▲3六歩△4四銀▲2四歩△同 歩▲2八飛△2二飛▲5二歩成。
△5一角は▲3五飛△同 歩▲4一銀とし、次の歩成で角が死ぬ。

先手玉が堅すぎて、と金を作るゲームへと性質が変化している。
その難度が低い上図は、後手がピンチだと言える。

恐らく、▲3八飛の局面は△2二飛(下図)が最善かと思う。
▲4三銀・▲4一銀や▲2四歩△同 歩▲2八飛を受けているから。

ただし、▲6五歩~▲7七角が当たる位置なので、
所謂「味の悪い形」というやつである。
具体的には▲6五歩△同 歩▲5五歩△同 歩▲5三歩とし、
△3一角に▲7七角と上がる感じでどうか?
形勢は良い勝負かもしれないが、一発でも貰うと後手は倒れるので、
先手を持ちたい人が多い局面という印象はある。

本譜は△4四角以下
▲3七角    △8四歩    ▲7五歩    △同 歩    ▲同 飛    △8三銀
▲7八飛    △7二金    ▲7五歩
(下図)

7筋歩交換に対し、△7四歩と打つと、
▲7八飛△8三銀▲2八飛△3三角▲3五歩だろうか?
以下△3二飛▲4六歩△3五歩▲4五歩△7二金・・・何とも言えない。

△8三銀は銀冠を急ぐと共に、持ち歩を得る意味。
その代わり、上図のように▲7五歩と位を取られる可能性が出てくる。
ただし、ここは▲2八飛の方が一般的。
△3三角に対し、▲3五歩・▲6八銀・▲7五歩・▲9六歩を選ぶ感じだ。
(▲2八飛に△2二飛もある。阿部健-吉田戦

上図以下
△3五歩    ▲同 歩    △3二飛(下図)

機敏な動き。先手は対応しきれるかどうか。

例えば、1.▲2六角ならどうなるか?
△3五角▲3八飛△5七角成▲3二飛成△6七馬の決戦は、
その瞬間先手の手番なのが大きく、自信が持てないので、
恐らく△2四歩と動くのだろう。以下
▲同 歩△2二飛▲3七桂△2四飛▲2五歩△2三飛・・・
これは先手のリスクが大きい局面ですか。

また、2.▲2四歩には△3五飛と走られ、
次に△2五飛を見せられると▲2三歩成とは出来ないし、
△2四同歩▲2八飛△2二飛も微妙な局面。

本譜は上図以下
▲5五歩    △同 歩    ▲2四歩    △同 歩    ▲4六歩    △3五飛    
▲4五歩    △同 飛    ▲4六銀    △2五飛    ▲4五歩    △2六角    
▲5五銀
(下図)

及川先生は▲5五歩の突き捨てから、銀を中央へ出る手法を採った。
右辺は捨てても大丈夫という判断が参考になる。

上図以下
△3七角成  ▲同 桂    △2七飛成(下図)

ここで▲3八角は△7七歩の切り返しが気になるか。

上図以下    
▲3八歩    △4九角    ▲5六角    △5四歩    ▲4四銀    △6二銀
▲5三歩    △5一銀    ▲7四歩    △8五桂    ▲8六歩    △7七歩
(下図)

△4九角が刺さって、後手も反撃しやすくなった。
とは言え、上図も色々矢が飛んできているので、
後手を持って自信があるとは言えないのだけど。

上図では▲6八飛も有力か。
後手を持って何を指すのか不明瞭な局面に思える。

上図以下
▲4八飛    △6七角成  ▲同 角    △5七金    ▲8五歩    △6七金
▲7五桂    △7四金    ▲8三桂成  △同 金
(下図)

▲4八飛△6七角成△5七金が見えているが、
両取り逃げるべからずの▲8五歩が味の良い手である。

しかし、上図まで進むと後手の模様が良いと思う。
8七の空間が先手玉の安全度を低くしている。

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最新棋譜の収集が上手くいかないので、
気になっていた過去の棋譜を色々見ていこうと思う。
進捗の無い戦形なら、それでも最新と言えるから。

【棋譜DB】
第18期銀河戦決勝トーナメント1回戦 佐藤康光-櫛田陽一

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先手:佐藤 康光
後手:櫛田 陽一

▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4四歩    ▲4八銀    △3二銀
▲5六歩    △4二飛    ▲6八玉    △7二銀    ▲7八玉    △5二金左
▲5八金右  △6二玉    ▲5七銀    △7一玉    ▲7七角    △6四歩
▲8八玉    △7四歩    ▲9八香    △7三桂    ▲6六歩    △4三銀
▲2五歩    △3三角    ▲9九玉    △4五歩    ▲8八銀    △4四銀
(下図)

△4四銀型は櫛田先生のトレードマーク。

上図以下
▲3六歩    △6三金    ▲7九金    △5四歩    ▲5九角    △8二玉
▲2六角    △9四歩    ▲6七金    △1四歩    ▲1六歩    △5三銀
(下図)

▲2六角は、以前居飛穴最強の布陣と紹介した。
対する△5三銀は定跡化した動き。

上図では▲7八飛が一番多く見られる手法で、以下
△4四角▲3七(5九)角△8四歩から銀冠に組んでどうか。
それについては、また後日。

上図以下
▲3五歩    △同 歩    ▲同 角(下図)

当時、衝撃を受けた仕掛け。
いくら穴熊とは言え、シンプルすぎないだろうか?と。
しかし、成立すればシンプルが故に破壊力が大きい。

改めて上図を見ると、△3四歩も有力だろうか。
▲2六角△4四銀とし、好機の△3五銀を狙う意味。
ただ、美しさを感じない手なので、指しにくいね。

上図以下
△3二飛    ▲7五歩(下図)

ガンガンと。

△同 歩なら▲7四歩という意味だが、
そこで△5一角▲7三歩成△同 角はあるか?
以下▲5三角成か▲1七角か・・・うーん。

しかし、大きい桂ですからねぇ。

上図以下
△4二角    ▲3六歩    △7五歩    ▲2四歩    △同 歩    ▲3七桂
△3四飛
(下図)

ま、△4二角が自然な応接ですよね。

△3四飛と浮いた局面は、見た目後手好調。
▲4六歩には△3三桂と調子を合わせておけば後手まずまず。

しかし、佐藤先生の攻め筋が凄かった。

上図以下
▲4五桂    △4四銀    ▲4六銀(下図)

こんな手順が成立するんですね。
佐藤先生と穴熊が強すぎます。

上図以下
△3五銀    ▲同 銀    △3一飛(下図)

この図は既に後手自信無いです。

▲7四歩も有力で、△同 金は▲4三銀△5一角▲5三桂成・・・
これは後手がダメだから、▲7四歩には△8五桂ですか。
でも、△8五桂にも▲4四銀△3六飛▲5三桂成で、
強引に▲2四飛を実現すれば先手良し。これもありましたか。

上図以下
▲2三歩    △3二飛    ▲4三銀    △1二飛(下図)

▲2三歩に対し、△3二飛からの辛抱が流石だった。
上図以下、爽やかなら▲2二歩成△同 飛▲4二銀成△同 飛▲2四飛だけど
後の△4九角や△8五角が攻防に利く恐れがある。これは踏み込みにくいか。

上図以下
▲4四銀    △3一角    ▲5三桂成(下図)

そこで▲4四銀からガリガリ攻めるのが正解。
上図で△同 角は▲同 銀成△同 金に▲2二歩成まで入ります。

上図以下
△同 金    ▲同銀成    △同 角    ▲5四銀成  △4二角    ▲7四歩
△8五桂    ▲6三成銀
(下図)

上図はまだまだ大変なところがあるけど、
▲7四歩が入った状態で勝つのは至難の業。
相当な研究があれば頑張れるのかもしれないけどー・・・

佐藤先生、早指し棋戦で、この攻撃技術は凄まじいですね。

今のところ、先手の不備がよく分からないのだけど、後続局は見た事が無い。
▲3五歩△同 歩▲同 角と、▲4五桂△4四銀▲4六銀が指しにくいのかな?
ソフトによる豪腕な攻めが台頭している現在、この将棋はどう評価されるだろう?

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テーマ:
【近況】
何年も研究ブログを執筆し続けていると、
将棋を検討していないと落ち着かない体質になるようで、
休筆しているとストレスが溜まってしまいますし、
仕事中、ふっと浮かぶ盤面が邪魔になる事もあります。

この何年かで得たものは、そんな事かよ・・・と思いますが、
仕方ないので、通勤時間に記事を書く戦法で乗り切ります。
実際、ここ数日の記事は、全て通勤中に仕上げています。
多くの記事を書く事は出来ません。もうストックは無いです。

先日、リハビリの意味も込めて脳内二面指しをしました。
頭で検討する習慣がある人は、(変な悲鳴が出るけど)案外出来ると思います。
しかし、四面も可能な人はどうにかしてますね。
324升、駒160枚は脳神経が千切れます(笑)

腕自慢の方、マニアックな方、脳神経を千切ってみたい方。
脳内多面指しに是非チャレンジ!

【将棋DB】
岡崎将棋まつり 渡辺明-谷川浩司

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先手:渡辺 明
後手:谷川浩司

▲7六歩    △8四歩    ▲6八銀    △3四歩    ▲6六歩    △6二銀
▲5六歩    △5四歩    ▲4八銀    △4二銀    ▲5八金右  △3二金
▲7八金    △4一玉    ▲6九玉    △5二金    ▲7七銀    △3三銀
▲7九角    △3一角    ▲3六歩    △4四歩    ▲6七金右  △7四歩
▲3七銀    △6四角    ▲6八角    △4三金右  ▲7九玉    △3一玉
▲8八玉    △2二玉    ▲1六歩    △9四歩    ▲1五歩    △9五歩
▲1七香
(下図)

▲1七香では▲2六歩も考えられるが、
豊島戦 でも見られるように、△9五歩には▲1七香と決めているようだ。

上図以下
△5三銀    ▲1八飛    △2四銀    ▲2六銀    △4五歩(下図)

▲1七香には△7三桂▲1八飛△2四銀▲2六銀△8一飛もある。
将来端攻めをされた際、1一の香車にヒモを付けている意味もある。

ただ実戦では△4五歩まで進む事が多い。
普通に指して悪くないと見ているのだろう。

上図から▲3七桂△4四銀▲2五桂もよくある進行だが、
△8五歩と黙っておいて、攻めの継続はなかなかに難しい。

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参考棋譜:
船江-金井戦船江-森内戦金井-石田戦
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上図以下
▲3五歩    △同 歩    ▲6五歩    △7三角    ▲3五銀    △同 銀
▲同 角    △4四銀
(下図)

渡辺先生が▲3五歩と仕掛けたのは、
端だけでは手が出来ないという判断があったと思われる。
トップ棋士の大局観が透けて見えるのは嬉しい事だ。

上図以下、▲同 角△同 金▲1四歩と猛攻した佐藤紳-八代戦 も印象的だが、
大体の場合、▲6五歩からの継承で▲5七角と引いている(下図)

ここで谷川先生が指した△8五歩は、いかにも本筋の風格だけれど、
前述の豊島戦 が△2四歩だったため、ネガティブな印象もある。
豊島先生は△8五歩を悪いと見ていたと予想されるからだ。

上図以下
△8五歩    ▲1四歩    △同 歩    ▲同 香    △同 香    ▲1五歩
△同 香    ▲同 飛    △1三歩    ▲1八飛
(下図)

△8五歩に対して、▲7五歩△同 歩▲7四歩と攻めたのが羽生-森内戦
以下△8四角に▲6六銀打と進行し、ねじり合いに発展した。

本譜▲1四歩から香交換はシンプルな表現で、これで良ければ一番良い。
豊島先生の△2四歩は、端攻めを恐れたと推理する事も出来る(真実は不明だけれど)

▲1八飛と一段落した上図で、
後手が何を指すかが今後の局勢を占う事になりそうだ。

△3五歩と角道を止めるのも自然流と思うが、
▲7五歩△同 歩▲7四銀から▲8三香とB面攻撃に切り替える筋もある。
受けるのなら、反撃気味に△2四香もあるだろうか?

上図以下
△5五歩    ▲同 歩    △8六歩    ▲同 歩    △8五歩    ▲同 歩
△9三桂    ▲8七香    △5六歩
(下図)

後手は持ち歩のやりくりが重要だ。
△5六歩の叩きと△8五歩の継歩で2枚歩が必要だが、
歩を使い切ると▲3九香の痛打を見舞われる。

本譜の△9三桂▲8七香の交換を入れてから△5六歩が細心で、
香車を使わせれば▲3九香が無くなるという意味である。

しかし香冠が堅く、形勢が後手に好転したとは言えない。
谷川先生が気遣った手順で攻めたにも関わらず、
後手が冴えた手応えを得られないという事は、
この戦形にとって重要な意味を持ちそうだ。

上図以下
▲同 金    △5五銀    ▲同 金    △同 角    ▲5六歩    △7三角(下図)

△5六歩の応接は色々あったが、本譜は一番シンプルな順を選んだ。
▲5六歩と素朴に打つ手が厳しいのである。
△3三角には▲3四歩の追撃が待っているので△7三角と引いたが、
上図では▲8四銀も有力な手だったと思う。
角を貰えば▲5五角だし、▲9三銀成~▲5五桂も厳しい。

本局は香交換後に▲1八飛と引いた局面が重要だ。
香車と手番を得ても後手に手段が無いとしたら、収穫である。

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ウサギとアヒルが大好きになりそうです。

【棋譜DB】
第57期王位戦予選 渡辺明-行方尚史

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先手:渡辺    明
後手:行方 尚史

▲7六歩    △8四歩    ▲6八銀    △3四歩    ▲6六歩    △6二銀
▲5六歩    △5四歩    ▲4八銀    △4二銀    ▲5八金右  △3二金
▲7八金    △4一玉    ▲6九玉    △5二金    ▲7七銀    △3三銀
▲7九角    △3一角    ▲3六歩    △4四歩    ▲6七金右  △7四歩
▲3七銀    △6四角    ▲6八角    △4三金右  ▲7九玉    △3一玉
▲8八玉    △2二玉    ▲1六歩    △9四歩    ▲1五歩    △8五歩
▲2六歩    △7三銀    ▲4六銀
(下図)

加藤流。
ハイリスクハイリターンを目指す早囲いに比べ、
ローリスクローリターンな感じがします。

行方先生の△7三銀は、
△5三銀、及び△9五歩には▲1八飛が有効だから、という意見は、
自分に都合の良い解釈でしょうか?

ともあれ、昔からある定跡に戻りました。

上図以下
△7五歩    ▲同 歩    △4五歩(下図)

△4五歩では△7五同角も有力。
対し、以前は▲5五歩△同 歩▲5八飛が有効とされていたけど、
以下△8六歩▲同 銀△同 角▲同 角△7四銀と進行すると、
後手の玉頭攻めが案外うるさく、難解な岐れである。
角と金駒の価値が接近しているのは、現代将棋の特徴の一つ。

上図以下    
▲3七銀    △7五角    ▲7六歩    △6四角    ▲2五歩    △6二銀
▲4六歩    △同 歩    ▲同 角
(下図)

本譜はポピュラーな進行の一つ。
ただし、▲1六歩△9三歩型の方が印象強く、
この違いがどう影響するかは難しい。

上図以下は△同 角あるいは△5三銀が多い。
仮に△同 角の場合は、
▲同 銀    △4五歩    ▲3七銀    △5三銀    ▲7五歩    △5五歩
▲同 歩    △4四銀右 ▲5四歩    △同 金    ▲7四歩    △6四金
▲2四歩    △同 歩    ▲2五歩    △同 歩    ▲2四歩    △7六歩
▲同 銀    △7五歩    ▲6五銀    △同 金    ▲同 歩    △2四銀(下図)

・・・という激しい変化が一例となる。
(△5三銀を選んでもこう進む可能性はある)

上図で▲5四金は△3三角で難解な終盤戦になる。以下
▲7一角    △4二飛    ▲4三歩    △同 金    ▲同 金    △同 飛(下図)

上図以下、▲5四金は△5三銀がピッタリだし、
▲9八玉は△4二飛で先手の歩切れが気になる。
(△8六歩の突き捨てを入れなかった効果)

よって、▲5四金と打たずに▲7三歩成が有力になる(下図)

手堅く指すと△5五角だが、
▲9八玉△7三角▲6四歩△同 歩▲6三角が有効なもたれ指し。
▲7二金と▲5四角成を狙いに、先手が指しやすくなる。

▲7三歩成には△同 桂が正着で、
以下▲5一角△8六歩▲7三角成(下図)

これは相当に難解。
△5二飛と回って、△7六銀等でガリガリ攻めてどうか。

この進行は▲1六歩△9三歩型の定跡だが、
▲1五歩は▲1六桂を作っているし、
△9四歩は将来の拠点になる可能性を秘めている。
要するに、何とも言えない。

・・・とまぁ、激しい変化が多いのが最近の加藤流の傾向で、
渡辺先生の研究もこの周辺だったのかな、と思っているんですが、
行方先生の△4四歩(下図)は、これらを回避した意味がある。

これだけ激しい変化を考えていれば、
角交換して何とかしてやろう、という心理になってしまうが、
▲6四角△同 歩(下図)と取られた局面で「はて?」と悩む。

▲5二角と打ち込んでも、
△6五歩▲同 歩△3九角から馬を作られるとハッキリしない。

かと言って、▲4六銀は△5三銀と調子を合わされて、
△4七角やら△6九角やらと嫌味が残っている。
これは得策とは言えませんかね。

△4四歩の局面では▲9六歩(下図)も一つの考え方。

以下、△5三銀には▲7五歩と伸ばす感じかなぁ。
でも△7三銀▲4八飛の進行はよく分からないな。
棒銀を誘発しているという事もあるのでー・・・

という訳で、すっごく悩ましい局面なんですが、
渡辺先生の選択は▲6八角。以下
△9五歩    ▲1七香    △5三銀    ▲1八飛(下図)

この局面、見た事あるような・・・いや、何か違うな。

違和感の原因は4筋の歩が持ち駒になっている事で、
後手の攻撃陣に微妙な違いはあれど、
4七には歩が置いてあるとしたものなのだ。
(最近だと、堀口一-真田戦 のようなイメージです)

これじゃあ先手が悪い訳無いでしょ、と思ってしまうけど、
現実はそんなに甘いものでは無くてー・・・

▲1八飛以下
△4五歩    ▲1四歩    △同 歩    ▲同 香    △同 香    ▲1五歩
△同 香    ▲同 飛    △1三歩    ▲1八飛    △4四銀右  ▲2六銀
△4六角
(下図)

4七に歩が居ないから、△4六角とぶつけられちゃう、と。

しかも、お互いに香車を手にした場合は、
△8六歩▲同 銀△8三香のような筋もあるので、
7筋歩交換~△8五歩型にお得感がある。
どうも先手に悪い流れが来てますね。

上図以下
▲5七金    △6四角    ▲6五歩    △7三角    ▲1五銀    △2七香(下図)

△2七香が有効な一打で、後手ペースになりましたかね。

△2七香を食らいたくなければ、
▲1五銀のところで▲3七桂は考えられますが、
△8六歩▲同 銀△5五歩くらいで何とも味が悪いです。

▲6八角と引いた局面で何か探さないといけないですかねぇ・・・

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