将棋・序盤のStrategy ~ 矢倉 角換わり 横歩取り 相掛かり 中飛車 四間飛車 三間飛車 向かい飛車 相振り飛車 ~

オールラウンドプレイヤーを目指す序盤研究ブログです。最近は棋書 感想・レビューのコーナーで、棋書の評価付けもしています。

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~検討予定表~
戦法\項目 注目棋譜 研究課題

矢倉

- 脇システム
加藤流
△4五歩
続・森下システム

角換わり

-
同形腰掛銀周辺
△4二金型
9筋の端歩を巡る攻防

横歩取り

-
最新定跡の研究

相掛かり

-

-

向かい飛車

豊島-佐藤康
糸谷-佐藤康
佐藤紳-佐藤康
広瀬-佐藤康


角道オープン向かい飛車

三間飛車

- コーヤン流の今
石田流周辺

四間飛車

-

四間飛車穴熊
角交換四間飛車の基礎

中飛車

- 超速最新形
一直線穴熊

相振り飛車

- 石田流対△1四歩

テーマ:
【棋譜DB】
第75期順位戦B級1組 山崎隆之-谷川浩司

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先手:山崎隆之 八段
後手:谷川浩司 九段

▲2六歩    △3四歩    ▲7六歩    △5四歩    ▲2五歩    △5二飛
▲4八銀    △5五歩    ▲6八玉    △3三角    ▲3六歩    △6二玉
▲3七銀    △7二玉    ▲4六銀    △3二金    ▲7八玉    △5六歩
(下図)

この形は以前記事にした。

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参考記事:
中飛車 第65期王将戦挑決リーグ 羽生善治-久保利明 棋譜検討(超速対△3二金△5六歩決戦型)
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上図以下
▲3三角成  △同 桂    ▲5六歩    △同 飛    ▲6八金(下図)

▲6八金に換えて▲3五歩が定跡だが、
羽生-久保戦の記事 で書いた通り、後手も十分指せる。
本譜は改良案。

上図以下
△4四歩    ▲3五歩    △4五歩    ▲5七銀    △7六飛    ▲7七桂
△6四角    ▲3七角    △同角成    ▲同 桂
(下図)

この局面は色々ありそう。

強気に指すなら1.△3五歩で、
▲3四歩△3六歩▲3三歩成△3七歩成(下図)

上図以下は、▲3二と△2八と▲3一と、と取り合うか、
どこかで▲6四桂△同 歩▲5四角を狙っていくか。

これも大変とは思うけど、ポロポロ駒を取られちゃうので、
後手を持って踏み込みにくい変化かなぁ。
△2九飛が厳しいので、研究すれば後手が良いかもしれないけど。

また、2.△6四角と再度打つのも良さそうな手ですよね(下図)

この手に対し、▲3八金と受けると、
前述の変化で△2八とと飛車を取った時に、
金取りにしつつ▲6四桂が無い、という効果がある。

よって、上図では▲4八銀(下図)

上図以下△3六飛は▲3八金で、
その後の方針が難しい。

また、△3五歩▲3四歩△3六歩と踏み込む手はあるけど、
▲2六飛と浮かれてどうか?以下
△7七飛成  ▲同 金    △3七歩成(下図)

▲3三歩成でも▲5九銀でも際どい将棋。
これも何とも言えないかなぁ。

本譜は▲3七同桂に3.△3六飛(下図)

△3六飛は桂頭を受けて保険付という感じ。
1.も2.も際どかったので、守備の要素を入れたのかな?
消費時間も見てみたいところだけど、棋譜DBでは分からない。

次に△5六歩もあるので、▲4八銀も考えられるけど、
△4六歩も突かれちゃうのが嫌かなぁ。
4筋を攻めると同時に、△3五飛の時に飛車が楽になる。

そこで本譜は▲3八金(下図)

ここで△5九角と踏み込んでいく手はある。
▲2七飛には△2五桂があるからね。

でも、△5九角には▲4八角と受けて大変かな。
パッと見、△5六歩で潰れてそうだけど、
▲5九角△5七歩成▲同 金△5六歩▲5八金△5七銀に、
▲2七金と上がる手がピタッとした手になる。他に手があるかな?

本譜は▲3八金
△6四角    ▲4八銀    △8二玉    ▲2四歩    △同 歩    ▲同 飛
△2三歩    ▲2九飛    △7二銀
(下図)

しかしまぁ、美濃囲いに組めては後手不満無しか。
一方的に角を打ってるのは気になるけど、
先手の陣形上部がスカスカしていてまとめにくいイメージがある。

結局、この将棋は山崎先生が勝つけれど、
チョイ悪に強いなぁ、という印象を持った。
悪くなった時の引き出しの多さが素晴らしいと思う。

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久しぶり。

【棋譜DB】
第30期竜王戦1組ランキング戦 羽生善治-三浦弘行

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先手:羽生善治 三冠
後手:三浦弘行 九段

▲7六歩 △8四歩 ▲6八銀 △3四歩 ▲7七銀 △6二銀
▲5六歩 △5二金右 ▲4八銀 △3二銀 ▲2六歩 △5四歩
▲5八金右 △5三銀 ▲2五歩 △4二玉 ▲7九角 △3一玉
(下図)

三浦先生は左美濃急戦。
最近流行の形ではなく、昔からある△5三銀型だ。
これを居角左美濃急戦と呼んでいいのか分からないが、仮に。

実はこの形、後手勝率がなかなかに良いのだけど、
玉形の薄さによる不利感で主流になれなかった戦法なのである。
見直された理由は、それこそ居角左美濃急戦だろう。
玉の強度に見直しがされたと思われる。

上図以下
▲7八金 △7四歩 ▲3六歩 △7三桂 ▲3五歩 △同 歩
▲同 角 △6四歩 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 角 △2三歩
(下図)

歩を連続で交換出来ては、先手を持ってお腹一杯。

・・・と考えるのは一昔前で、
歩を交換している間に△6四歩と駒組が進んでいると見るのが現代流。
それでもまぁ、二歩交換なので、価値はなかなかに高いけれど。

後手は△5五歩の仕掛けを念頭に置きながら戦っている。
よって、▲4六角と引くのは将来の△4四銀~△5五歩の餌食となる。

上図以下
▲1五角 △1四歩 ▲2六角(下図)

上図では△6五桂も非常に有力だけど、
▲8八銀△8五歩▲6六歩△同 角▲6七金右で、
これも難しいけれど、駒損するだけに後手踏み込みにくいか?
角を持った時、▲7一角が厳しくなっているのが▲2六角の効果。

また、△6五桂には穏やかに▲6六銀でも難しいか。
3四に傷を抱えているので、桂を気軽に跳ねにくくなっている。
そうか。羽生先生の意図は歩交換ではなく、歩を剥がす事にあったのか。

・・・とまぁ、こんな事を考えなくてはいけないのが、
後手を持った時に感じる「玉形の薄さによる不利感」なのである。
ソフトは無感情に淡々と処理出来る分、強みを発揮しやすい。

上図以下△5五歩(下図)

△5五歩も先手玉頭だけに厳しいところで、
△6五桂~△5六歩のようなイメージになれば、というところ。
反面、飛車が攻めに参加しないので軽い、とも言える。

上図では▲5五同歩も有力。
すぐに△6五桂▲6六銀△5六歩と攻めるのは、▲5四歩で先手も指せる。
前述の通り、桂は先手も欲しい駒なので、後手も単純には攻められない。
よって、▲5五同歩には△同 角だろう。以下は▲3七銀で難しい展開だ。

上図以下
▲6六歩 △5六歩 ▲6七金左(下図)

▲6六歩▲6七金左は柔軟な発想だが、
苦心の受けという印象も強いかな、と思う。
例えば△4四角とぶつけられても処理に困るところで、
先手を持って自信が持てない。ここは後手がまずまずと思う。

上図以下
△6三金 ▲7五歩(下図)

▲5六金は△5二飛の筋で向かい打たれそうだから、
穏やかに収める手は難しくなっている。
▲7五歩は勝負手気味だったのかな、という印象を受ける。

上図以下
△5二飛 ▲7四歩 △8五桂 ▲7六銀 △7七歩(下図)

△5二飛からの動きは、▲7五歩への的確な対処と思う。
▲6九玉等と金作りを受けると、やはり△4四角の筋が気になる。
受けると却って当たりを強めてしまう危険もある局面だ。

なお、△3六桂のキズがあるため、▲7七同桂とは取れない。

上図以下
▲8六歩 △7八歩成 ▲8五歩 △4四銀(下図)

▲8六歩は▲3四桂が厳しい狙いとなっているが、
三浦先生は△4四銀とし、胸を張った。
もし上図で▲3四桂と打たれても、△8九と▲2二桂成△同 玉で、
後手玉への後続手段が無い。

上図以下
▲5三歩 △同 飛 ▲7三歩成 △同 金 ▲3三歩 △同 桂
▲3四歩 △4五桂 ▲4六歩 △5七歩成 ▲同 銀 △同桂成
▲同金上
(下図)

羽生先生は変化球で応じたが、
よく勝負手順が浮かぶなぁ、という感じ。

▲5三歩▲7三歩成で飛車を狙いやすくするのはともかく、
▲3三歩で桂を跳ねさせて自分の銀と交換させるのは指せない。
玉頭の垂れ歩と▲4五桂のキズで、まだ大変、と。
▲7八飛と、と金を払う手もチラチラするしね。

しかし、ここで手番が後手なら流石に・・・だけどなぁ。う~ん・・・

△5六歩▲同 金直△3八歩・・・は、▲5八玉で洒落すぎてるか。
でも▲同 金直に△4七銀は?▲5七金引に△3六銀成と引いておいて、
▲3三歩成△同 角▲4五桂には△5七飛成▲同 金△2六成銀。
王手飛車のラインがあるし、これもありそうですか。
△3六銀成が指しにくいけど、角をどかすのは一つの方法かも。

上図以下
△5八歩 ▲同 玉 △2五銀 ▲5九角 △3四銀(下図)

△5八歩▲同 玉でと金を守り、
△2五銀△3四銀と嫌な角と歩に対処する。
なるほど、これがプロの指し方ですか。
勝つよりも負けない、と。ふむふむ。

ただし、これも「玉形の薄さによる不利感」があるから、
手厚く指すコースに回ったとも言えると思う。
精神的に嫌なところを、羽生先生はよく突いている。

また、ここからの羽生先生の「踏み留まり力」が凄いんですよね。

上図以下
▲2六桂 △2五銀 ▲3七桂 △2六銀 ▲同 飛 △3四桂
▲2八飛 △5六歩 ▲同金直 △3六歩 ▲2五桂 △5五銀
▲5七歩 △5六銀 ▲同 歩
(下図)

この辺り、三浦先生が快調に攻めてるんですけど、
差が広がったかと言われると、元々の差とあまり変わらないかなぁ。
数手前に▲3三歩で削った地点へ▲2五桂と跳ねているのが大きくて。

こういうヒタヒタと追走する指し方が、実戦的に気持ち悪いんですよね。

上図では、ベタッと△3七金と打っちゃうのもあるんですけど、
構わず▲4五桂と反撃されて、どこかで△2八金と取る感触に、
「この手で負けたら笑われそうやなぁ」という想いが過ぎるんですよね。

他だと△3七歩成▲同 角△3六金?しかし▲5九角で大変か。
しかし、△6九金も▲4八角で冴えないしな。んー・・・

ここで味が悪い攻め方ばかり見えるとなると、方針が結構難しいなぁ。
三浦先生が良かった将棋だと思うので、もっと良い手段があったように思う。

上図以下△4四歩(下図)

前述の▲4五桂を消しつつ、▲3三歩にも備える。
3六に垂れ歩がいるので、3筋に飛車が回ってくると、
△4六桂の王手からガンガン攻めてくる未来が見える。

上図以下
▲5七金 △5五歩(下図)

△4六桂を消して▲5七金だったが、
三浦先生に手番が回る事になった。

△5五歩の狙い筋は、もし▲同 歩なら、
△3七歩成▲同 角△5五飛として△5六歩と△3五飛を見る感じか。
ただし、この手に換えて、やはりベタッと△3七金もあったと思う。
以下▲2九飛△3八金▲2七飛△3七歩成で大駒を奪えるから。

しかし、この辺りは混戦というか、
▲3三歩という明快な攻め筋に対し、
先手玉への的確な寄せの形が見えない分、
後手を持って面倒かな、と思う。

上図以下
▲6二銀 △5四飛 ▲3三歩 △5六歩 ▲3二歩成 △同 金
▲5六金 △同 飛 ▲5七銀
(下図)

一連の手順の前に▲6二銀を入れたのが上手い。
狙いはもちろん7三の金、ではなく「駒を貰ったら許さないよ」である。
この銀が入って、後手玉に詰めろが掛かりやすくなった事が分かる。

上図以下
△3七歩成 ▲同 角 △5五飛 ▲3三歩 △同 角 ▲同桂成
△同 金 ▲5六歩 △3五飛 ▲5三角 △4二金 ▲4五桂
(下図)

三浦先生が寄せに苦労している間に、
後ろから追いかけてサラッと寄せる技術は暴力的に映る。

羽生先生なら、後手を持ってどう指し、どう勝っただろうか?
また、「玉形の薄さによる不利感」をどう克服しただろうか?
本局は、評価値では計れないところで勝負が分かれたと思う。

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ちわ。

新年を迎えてから、全然将棋指してないの。
ウォーズはちょこちょこ、という感じだけど、
緊張の糸がプツンと切れてしまった感じ。

・・・まぁ、理由は分かってるんだ。

学生時代の旧友との再会して「そういや、俺ってこんな奴だったな」と思い出して、
「あの頃はもっとギラギラと生きてなかったか?」なんて考えて。
もっと喜怒哀楽が激しくて、自己中心的な生き方ばかりしていたのに、
知らず知らずに、つまんないオッサンになってないか?って、ちょっと調子狂ってる。
そういう生き方が良い、と思ってるわけじゃないけど、若さは無くなったなぁ。

「お前はあの頃から普通の人生を送ると思ってなかったよ」
そんな風に笑う友人に悪意は無い事を知っているし、
今の自分が普通か、と言えば・・・なんだけど笑
そんな言葉が、何だか少し、挑発的に感じられるって事は、
もうちょっと何か、やらなきゃいけない事があるんじゃないか。
そんな想いがね、将棋を指す手を止めちゃうよね。

何でエネルギーの矛先が将棋に向かないのかな、って考えると・・・
将棋と出会った時、自分を表現出来る宝物を見付けた気分だったんだけど、
ソフトの台頭で、自己表現の幅がどんどん無くなってしまっていてさ。
その上、プロですらソフトの陰に怯えないと自己表現出来ないのか、と、
某事件で思わされたのも、何だかんだで引きずってて。
いやー、気にしないで楽しもうって思ってるんだけどねー・・・。

自己表現っていう意味では、
「感覚」を「文章」にするブログという媒体は、
ダブルの感性を試されてる感じがして、凄く良いんだけどね。
そんな訳で、何かと手が止まっちゃうんだよな。



まぁ良いや。

大音量でロックンロールを聴こう。
あと5キロ痩せて、機敏に動こう。

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青字が頂いたコメントです。
「興味のある戦形は?」から。

横歩取り:横歩取りと、角換わりも気になります(^-^)

横歩系は時間がとれなくて、諦め気味になってきました・・・
角換わりはもう少し極めてみたいと思ってるんですが。

四間飛車:四間飛車穴熊を目指す後手に対して
先手が56歩と57銀を省略して穴熊を目指す順への対策
(相穴熊だと作戦負けしやすいと感じています)


45ポンを見せられればまずまずだけど、どうなんだろう。

三間飛車:ノーマル振り飛車党ですが、
コンピュータ流(特に銀冠穴熊)が手強いので何かヒントを下さい・・・


残念ながら、銀冠穴熊が好きです。

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本年も宜しくお願い致します。

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今年は、大晦日・元旦をまたいで、
友人の地元へグルメ旅行へ。

当初2人で旅行の予定が、サプライズで+1名。
道中では、追加メンバーと将棋ウォーズで対局する事に。
難解な終盤を棋神解析にかけると、新感覚の手順を披露され、
人間離れした考え方に感心した(観戦者がいたようなので図は省略)。

旅行先では、グルメを楽しみながら追加メンバーの自宅へ。
鉱物のプロフェッショナルという彼の家には、珍しい石がズラリ。
パワーストーンが好きな私が、博物館感覚でそれらを観賞していると、
世界で最も美しい結晶の一つと言われる、ビスマスをプレゼントしてくれた。

・・・本当はブログに実物の写真を載せるつもりだったけど、
私の撮影技術では、本物の美しさを伝えられない気がして、
撮った写真とにらめっこの末、断念。ネットで代用品を探してきました。



映画で見るような未来都市の中には、
ビスマスの結晶をモチーフにしたものもあるそうだ。
確かに、芸術的な外見が未来的な表現にピッタリだ。

ビスマスの結晶は、融液の冷却速度によって、その色を変える。
だから、端から冷えていく事で写真のようなグラデーションが出来ていく。
まだまだ試作の段階という作品も、華やかに彩られていた。


そんな風に解説を受けている時に到着したのは第二の刺客
Strategyを昔から読んでいたという、熱烈なる読者であった。
どうやら「Strategyが来る」と聞いて、わざわざ出向いてくれたようだ。

正直、読者との交流はとても嬉しい反面、複雑な想いもある。
私の文章から受ける印象は人それぞれだけど、私は私でしかない。
私自身がStrategyのイメージを耳にしても、それら全てに納得は出来ないので、
せっかく会ってもガッカリされるのではないか、という不安を拭えないのだ。

どうしたものかと悩んでいると、
他の二人から「対局してみたら?」の声。
少し、いや結構迷っていたが、結局対局する事に。
ちなみに、ビスマスのヒーリング効果は「迷いを無くす」である。

▲読者の方
△私

初手から
▲7六歩    △3四歩    ▲2六歩    △4四歩    ▲2五歩    △3三角
▲4八銀    △4二飛
(下図)

「Strategyのノーマル四間飛車だ」
という素朴な反応に、何だか噴き出してしまったけど、
そのセリフを頭で反復している内に、イメージ像の古さに気付いた。

聞いてみると、どうやら5年前からブログを読んでくれているらしく、
凡そ6年前にブログを開始した事を考えると、なかなか古株の読者という事になる。
確かに、あの頃は振り飛車を指していたし、四間飛車の記事もよく書いていた。

上図以下
▲6八玉    △6二玉    ▲7八玉    △7二玉    ▲5六歩    △3二銀
▲5七銀    △8二玉    ▲7七角    △4三銀    ▲8八玉    △7二銀
(下図)

そんな反応も手伝ってか、何となく穴熊に組ませたくなった。
上手く組まれて作戦負けになっても良いや、という気分だったのだ。
居飛車穴熊 対 四間飛車美濃は、当時のブログの題材である。

上図以下
▲9八香    △2二飛    ▲6八角    △4五歩    ▲6六銀    △5四銀
▲7七角    △6四歩    ▲5五歩    △6五銀    ▲同 銀    △同 歩
(下図)

向かい飛車に対する▲6八角が少し甘く、
局面を動かせては振り飛車に不満は無い。

上図から▲4三銀には、
△6二飛▲3四銀成△6六歩がピッタリ。

上図以下
▲7八金    △4二飛    ▲2四歩    △同 歩    ▲2六飛    △4六歩
▲同 飛    △同 飛    ▲同 歩    △4七飛
(下図)

軽く捌けたので指しやすさを感じた。
ただ、△4七飛以外の指し方もあったかもしれない。

上図以下
▲5九金    △6六歩(下図)

△4七飛を選んだ理由は、△6六歩を効果的にしたかったから。
一局の流れに一貫性を持たせたかったのである。

ただ、上図では▲同 歩が嫌だったので、
対局中は甘い手を指したなぁ、と思っていた。
△6七銀と打つつもりだったけど、桂香が取れないので難しい。
感想戦でも指摘されなかったので、居飛車側から見ると考えない手なのかな?

上図以下
▲同 角    △6五銀    ▲4三飛(下図)

上図では△6六銀と踏み込むべきだったか。
ただ、▲4一飛成に△6七銀成と6筋の歩を取る手が味悪く、
6筋から攻めた事がマイナスに働くようで、踏み込みきれなかった。

なお、▲4三飛は▲3三飛成~▲3八角も狙っているため、
下手な応接は逆転の元である。

上図以下
△5二金左 ▲4五飛成(下図)

▲4五飛成は▲4一飛成が嫌だった。
△6六銀▲同 歩△5五角で後手が良いけれど、
△4七飛がイマイチなので、最善を逃した感がある。

▲4五飛成は粘りに行っている手なので、
ここで良さを感じた。

上図以下
△6六銀    ▲同 歩    △5七飛成  ▲6八金上  △5九龍    ▲2二歩(下図)

▲2二歩とくすぐったい攻めをされて、判断を誤った。
△同 角▲4一竜△2九飛成▲2一竜△5五角が一番シンプルで、
後手のリードが拡がっていただろう。

上図以下
△2九龍    ▲2一歩成  △8四桂    ▲7七銀    △1九龍(下図)

本譜は私が焦っている手順で、先手が息を吹き返した。
上図では▲1一とが大きな手で、それならどうなっていたか・・・

上図以下
▲8六歩    △6七歩    ▲同金直    △5八角    ▲5六龍(下図)

▲8六歩は有段者の感覚だが、
玉頭に穴が空く手でもあるので危ない手でもある。

▲5六龍はそこまでするか、という手で、
竜は3四に出る味を残し、▲8五歩と絡めて玉頭を狙うものと思っていた。

上図以下
△6九角成 ▲8七銀    △7四香    ▲6八桂(下図)

△7四香には、やはり▲1一とが嫌だった。
以下△7六桂▲同 銀直△同 香▲同 銀△6四銀と、
自玉第一に指すつもりだったが、
手順中△7六桂に▲同 金と取る手が好手で、
6七にスペースを空ければ△6四金に▲6七桂と受けられる。

しかし、そもそもの問題として、
▲5六龍と指す人は▲6八桂と打つ確信めいた予感があった。
そして、▲6八桂には心に決めていた手があった。

上図以下△1二香(下図)

△1二香は文字通りノータイム。
とにかく、香車を渡さずに済めば分かりやすいので、
香浮きのタイミングを見計らっていた。

上図以下、▲6五歩で悪ければ一手パスだが、
△5四歩▲同 歩△7八馬▲同 銀上△5五金で、
▲6五歩がマイナスになる展開は鬱陶しいだろうと思った。

上図以下
▲8五歩    △7六桂    ▲同 桂    △同 香    ▲同銀直    △6四桂
▲6五龍    △7六桂    ▲同 龍    △5五角
(下図)

▲8五歩は玉頭攻めを狙っているとは言え、
先手玉頭にも空間が空くため、完全なるプラスとは言えない。

本譜の手順は、8六に穴を作らない応接だが、
その代わりに△5五角が生じては、後手の手が分かりやすくなった。

上図以下
▲8四歩    △4六角    ▲5七歩    △8四歩    ▲6五歩    △5五角
▲6六金
(下図)

▲8四歩は待望の攻めだが、
△4六角に▲8三歩成と出来ないようでは勝負あったか。

▲6五歩▲6六金と懸命に頑張ってきたが、
上図ではトドメの一撃がある。

上図以下△8五銀(下図)

玉頭からのしかかる△8五銀が急所。
▲8四歩を否定する一手でもある。

上図から▲7七竜には、
△7九馬▲同 金△8六銀打▲同 銀△同 銀▲同 竜
△6六角▲同 竜△8七金▲同 玉△7九竜
と、強引にバラして寄せ切れる。
手順中△8六銀打に▲5五金は、△7七銀成▲同 桂△4九飛で受けにくい。

上図以下
▲7五龍    △7四銀(下図)

受身を嫌って▲7五龍と出てきたが、
これには△7四銀と引き上げる手が手堅い。
後手の美濃囲いは、難攻不落の城となった。

上図以下
▲7七龍    △3七角成  ▲6四桂    △6二金寄  ▲7二桂成  △同金寄(下図)

△同金寄はこだわりを見せた手で、△同 金上でも良い。
寄で取ったのは、▲6四桂と打たれた時に、
△6二金寄とした形が6一に金がいて堅いという判断だ。

上図以下
▲9六桂    △9五桂    ▲8四桂    △8七桂成  ▲同 龍    △8六歩
▲同 龍    △8五銀打  ▲7二桂成  △同 金    ▲8三歩    △同 金
▲8五龍    △同 銀    ▲6一銀
(下図)

△9五桂が入っては先手玉に受けは無い。
▲6一銀までの手順は最後の反撃だが・・・

上図以下
△7九馬    ▲同 金    △8七歩    ▲同 玉    △8六飛    ▲7八玉
△8七銀    ▲6七玉    △6六飛
(下図)

最後は即詰みに討ち取れた。

細やかさに欠けた将棋だったが、
ハッキリ悪くした局面は無かったかと思う。

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現在、自分にはやりたい事がある。
Strategyとしての活動やリアルの仕事など、
大きく捉えれば5~6個の目標を抱えている。
そのどれもが一筋縄ではなく、
本当に自分に出来るのか心配になる。

・・・実は、頂いた石はビスマスだけではなかった。



緑の石がペリドット、赤い石がガーネット。

ヒーリング効果は、
「ネガティブなエネルギーを取り除き、ポジティブなエネルギーをもたらす」(ペリドット)
「大きな課題に立ち向かう忍耐力をもたらし、成功へ導く」(ガーネット)
特にガーネットは、勝利を呼び込む石とされている。→ガーネット

これらの石を渡された時、「ヒーリング効果なんて信じてない」と言われたけど、
ビスマスの「迷いを無くす」も含め、前向きな石ばかりプレゼントされたものだ。
私の元へ来るべくして来た、と思いたい。

良い一年になりそうだ。

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テーマ:
素晴らしい表現力だと思ったので。

対局日:2016/12/24

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先手:YaneuraOu_Xeon_E5_2698_v4_40c
後手:Ukamuse_6950XEE

▲7六歩    △8四歩    ▲2六歩    △3二金    ▲7八金    △8五歩
▲7七角    △3四歩    ▲8八銀    △7七角成  ▲同 銀    △4二銀
▲9六歩    △9四歩    ▲3八銀    △7二銀    ▲1六歩    △3三銀
▲4六歩    △7四歩    ▲4七銀    △7三桂    ▲3六歩    △6四歩
▲6八玉    △8一飛    ▲3七桂    △1四歩    ▲6六歩    △6二金
▲5六銀    △6三銀    ▲7九玉    △4四銀    ▲4八金    △5四銀
▲2五歩    △3三銀    ▲8八玉    △4二玉    ▲2九飛    △6三銀
(下図)

角換わり腰掛銀▲4八金△6二金型。
仕掛けが難しく、打開策を探す展開になる。
△4四銀△3三銀や、△5四銀△6三銀はその一環。

やねうら王は、阪田流向かい飛車の要領で△3三金型を作り、
上図のような進行を辿る事がある(△3三金・△2二銀型)。
それでも、先手がちゃんと打開するのはなかなか難しい。

上図以下
▲6九飛    △3一玉    ▲4五歩    △2二玉    ▲4六角(下図)

先手の打開策は▲4六角
▲4七銀~▲3五歩の要領で局面をほぐす狙いだ。

ただし、形を決めたきらいもあるので、
△3一玉~△4二玉とひたすら待つ手段も考えられる。
先手に上手い打開があるのだろうか?

中村太-阿部健戦 に比べると、
△5四歩に▲3五歩△同 歩▲同 角が金取りになるため、
先手は5筋の位を取りやすい。が、それがポイントかどうかは分からない。
▲4五歩型 対 △右玉は重要なテーマになりそうだ。

上図以下△8四角(下図)

本譜は後手も打開を見せた。
打開も待機も出来るのが△6二金型の長所だ。

ただ、先手も角の打ち込みを気にせず駒組を進められるので、
打開の形を得る事は、先ほどよりも簡単になっている。
問題は、後手の攻撃陣にどれほどの力があるか、だ。

上図以下
▲2九飛    △5四歩    ▲5八金    △7五歩    ▲同 歩    △同 角
▲7六歩    △8四角    ▲6七金右  △5二金    ▲1八香
(下図)

先手が金矢倉に組み替えたのは好着想だった。

上図から△7四銀と出ていければ良いが、
▲1五歩△同 歩▲1九飛の先攻と、▲6四角の飛び出しがあり、
そう易々とは上手くいかない。

上図以下
△9五歩    ▲同 歩    △同 角(下図)

そこで端から打開したが、△同 角は気付かない。
奇手の類だが、ここでは手段の一つでしかなく、
重要なのは、△8四角から続く先攻の意思の方だろう。

最早、多少奇抜な手が出たところで驚きもしないけれど、
様々な手段を恐怖心なく扱える点は、少し羨ましい。

上図以下
▲9六歩    △8四角    ▲1五歩    △同 歩    ▲1九飛    △9三角   
▲1五香    △1二歩
(下図)

端からの殺到が見えていては、
流石のYaneuraOuも、角は取りきれなかったようだ。

先手陣は良い形だが、具体的な攻めをどう組み立てるか・・・

上図以下
▲1八飛    △8四角    ▲1六飛    △9三角 ▲1九飛    △8四角   
▲1八飛    △9三角
(下図)

まずは千日手風の手順で飛車を1九→1八に整形。

上図以下
▲3五歩    △同 歩    ▲4七銀(下図)

そして、3筋からの打開が一連の狙いだったようだ。

上図で△7一角などと受けるのは退嬰的で、
▲5六歩~▲5五歩と中央から動くくらいで先手がペースを握れそうか。

上図以下
△1三歩    ▲3五角    △3四歩    ▲4六角    △7二歩(下図)

△7二歩には感心した。
何だか、苦しい時の譲歩感が出ていて、
「そう指すものか、味があるなぁ」と。

このままだと、先手に理想形を組まれてしまうので、
何らかの動きを見せないといけない、とは思ったが、
桂にヒモを付けて△6五歩を狙うのが急所なんですか。

類例に、羽生-屋敷戦の▲7八歩 が思い浮かぶ。

上図以下
▲3六銀    △8六歩    ▲同 銀    △6五歩    ▲同 歩    △6六歩   
▲5六金    △7四銀
(下図)

ここまで進むと、後手が盛り返した感がある。
直前の▲5六金は、▲6八金引だと△6五桂を嫌ったようである。
それでも、人間なら▲6八金引を選びそうだが・・・

上図以下
▲2四歩    △同 銀    ▲2五桂    △1五銀    ▲3三歩    △4二金左(下図)

▲2四歩からの攻めには、△1五銀が読み筋。
上図で▲1五飛には△1四香を用意している。

しかし、先手にはもう一つの攻め筋があった。

上図以下
▲7三角成  △同 歩    ▲4六桂(下図)

角を叩き切る手があった。
▲7三角成で後手の戦力を削った事もあり、
しばらくは一方的に攻め続ける事が出来る。

彼我の安全度を測る能力が高くないと、
こういった攻めに出る事は出来ない。

上図以下
△3三金    ▲同桂不成  △同 玉    ▲2五銀    △4二桂    ▲1五飛(下図)

上図は、先手の攻めが正確であった事を示している。
ここまで捌ける局面だったんですね・・・

上図以下
△5八角    ▲6八金打  △7六角成(下図)

上図からの手順が、また凄い。

上図以下
▲3四銀    △同 桂    ▲3五飛(下図)

強引に飛車を転回し、受けの無い形になったかと思いきや・・・

上図以下△2五銀(下図)

まだ手段は残されていた!

よく考えれば、先手が捨てた銀を返しただけなのだが、
このロジックはなかなか浮かばない。

上図以下
▲2六歩    △8六馬    ▲同 歩    △2四銀    ▲3九飛    △3五香
▲1九飛    △4六桂
(下図)

取れる銀を取らずに▲2六歩と攻めを続行する先手に対し、
後手も馬を犠牲に玉頭を厚くしていく。

駒が色々当たっていて、迷う局面だが・・・

上図以下▲7六歩(下図)

黙って▲7六歩が大切な一手ですね。

上図以下
△2六銀    ▲7二角    △8六飛    ▲8七歩    △8二飛    ▲5四角成 
△8五銀    ▲5五馬
(下図)

Ukamuseは、苦しい将棋をずっと持ちこたえていたが、
▲5五馬という絶好の王手が生じては辛くなった。

以降は△3四玉と上がったが、
▲4四歩△同 歩▲4六金と攻め続け、以下YaneuraOuの勝ちに。
後手玉の上部が厚く見えるが、受けに利く持ち駒が無いのが痛い。

見応えのある将棋で、長く書き続けてしまったが、
個人的には、後手が右玉風に指した場合が気になっている。
Floodgateは対局数が多く、追い切れないが、
もしかしたら▲4五歩型の前例があるかもと、期待している。

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