皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、
のぶさわです。
<前回からの続き>
今回は、
愛着やトラウマの問題は見受けられないにも関わらず、
「強度の不安」によって恋愛/結婚がうまくいかない方
に向けてお書きしたいと思います。
<強度の不安>
例:
「B子さんは幼い頃は甘えたさんで、
両親の愛情を受けて育ち、
これと言ったトラウマになる様な出来事もなく、
すくすくと育ちました。
ただ、幼い頃から不安が強く、
”忘れ物をしたらどうしよう?”
と何度もカバンの中を見直したり、
”運動会の駆けっこで、ビリになったらどうしよう?”
とか
”定期テストで、点数が取れなかったらどうしよう?”
等と考えると、
夜もまともに眠れない事も多かった様です。
やがて、成人した彼女は
”彼氏が欲しいな””子供が好きだから結婚もしたいな”
と思いつつも、
”もし、付き合った人がDV男だったら・・・”
とか
”結婚して子ができて幸せを感じている時に
地震や事故で愛する人を失ったら、立ち直れない!”
等と言った想像をしてしまうので、
どうしても恋愛に積極的になれませんでした。
そんな中でも、
B子さんに好意を持ってくれる男性が現れて
お付き合いする事になりました。
その彼は優しい人で、順調に愛を育んでいました。
ところがそんな或る日、
些細な事から喧嘩になってしまい、
イライラした彼の、
今迄見せた事のない様な冷たい目ときつい口調
を感じた彼女は、
”あ~・・・この人はきっとDVやモラハラをする人
なんじゃないかな?”と不安が募ってきました。
そして、
彼女は自分でも気づかないうちに
次第によそよそしくなり、二人の関係は破綻しました」
<解説>
上のB子さんの例の様に、
(恐らく先天的・遺伝的に)
不安を強く感じるタイプの人は
たとえ愛着やトラウマの問題が無かったとしても
恋愛・結婚・出産・受験・就職等の、
自分の選択次第で幸不幸が大きく左右される様な
ライフイベントに際して、より不安が強まる
と考えられます。
これは心理学的に言いますと
「ネガティビティバイアス」と言って、
「誰しもポジティブな情報よりも、
ネガティブな情報に注意を向けやすく、
記憶にも残りやすい」
といった傾向を持っているからです。
これは生物が生き延びる為には、
ネガティブな状況(捕食者の脅威や食糧の枯渇等)
がクリアされない限りは、
楽しさや幸せ等の”快”を感じる事などできない訳
ですから、当然の事と思います。
ところが、
生まれつき不安への感受性が強い人にとっては、
特に人生の重大な局面では、
不安になる要素に常にベクトルを向け続けてしまい、
ちょっとでもその兆候を感じたら、
それを回避しようとするでしょう。
それでは、
このB子さんの様に、
強い不安を感じ易いが為に、
恋愛や結婚がうまく行かない人
はどうすれば良いのでしょうか?
次回は
その解決のヒントをお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
それでは今日も良い変化を
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