どうすれば恐怖/不安を克服できるのか?⑥ | 大阪発!心理カウンセラーの「自分で自分を癒すヒント」

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うつ、不安、不登校など、様々な神経症やお悩みを少しでも軽くする為の
ヒントを開業カウンセラー(公認心理師)がお伝えしてゆきます。

皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、
のぶさわです。

 

 

<前回からの続き>

 


今回と次回は、

「恐怖/不安を克服する為の4つのポイント」

のうちの

④前頭前皮質(前頭前野)の活用

について詳しくお書きしたいと思います。


以前お書きした様に、


恐怖/不安等の強い感情(情動)やその反応は
記憶や情動に関与する主に
扁桃体等の過興奮

によるものと考えられます。


加えて、

それらの強い感情をコントロールするはずの
前頭前野の働きが妨げられているから、

コントロールできずに呑み込まれてゆく訳です。


強い恐怖/不安に巻き込まれてしまった時には
それをコントロールできないという感覚

があると思います。


それはつまり
(大雑把に言うと)


大脳新皮質、特に思考・意志を司る前頭前野

(頭=顕在意識)が働かずに、


感情・情動や記憶を司る大脳辺縁系

(心=潜在意識・無意識)が活発に働いてる状態、

 

と言えると思います。


ですから、

「いかに前頭前野(=頭)を働かせて、大脳辺縁系(=心)
に巻き込まれずに距離を取り、心を客観視できるか?」

が重要になって来ると思われます。


但し、

「怖くなくなってから恐怖/不安に立ち向かおう」
という方法は余りお勧めできません。


というのも
最近の研究では、


(恐怖/不安の)「消去学習」は


「青斑核から前頭前野へ伸びてる

 ノルアドレナリン性ニューロンが
 前頭前野へノルアドレナリンを放出する事で

 学習され、消去記憶となる」


という事がわかって来ました。


つまり、

 

ノルアドレナリンが扁桃体に放出されれば

「恐怖学習」がなされ「恐怖記憶」となるが、


同じノルアドレナリンが前頭前夜に放出される事によって
「消去学習」がなされ「消去記憶」(=怖くない)が生じる、
という事です。


ですから、

ノルアドレナリンを抑えて”訓練”するのではなく、


ノルアドレナリンを抑えずに、

放出先を前頭前野に持ってくればいい

とも言えるでしょう。


要は

「怖いまま恐怖に向かってゆき、

 その時には前頭前野を活性化させる」
という事が大切なのでは?と思います。


それでは次回は


④前頭前皮質(前頭前野)の活用
について具体的な方法をお書きしたいと思います。



<次回へ続く>

 

 

 

それでは今日も良い変化を

 

 


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