どうすれば恐怖/不安を克服できるのか?⑤ | 大阪発!心理カウンセラーの「自分で自分を癒すヒント」

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うつ、不安、不登校など、様々な神経症やお悩みを少しでも軽くする為の
ヒントを開業カウンセラー(公認心理師)がお伝えしてゆきます。

皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、
のぶさわです。

 

 

<前回からの続き>


今回は、

「恐怖/不安を克服する為の4つのポイント」のうちの

③「予測誤差」を小さくしてゆく


について詳しくお書きしたいと思います。


以前お書きした様に、

 

「予測誤差」を小さくしてゆけば、
扁桃体の過興奮が収まってゆく

=恐怖/不安やそれによる反応が減少してゆく


と考えられます。


例えば

「電車に乗るとパニック発作が起きるので怖くて乗れない」
といった「広場恐怖症」(パニック障害)の方は、


「②」のスモールステップの原則に基づいて訓練してゆく時に、


(1)予め予測を立て、それをメモに書き込んでゆく


→例:「電車に乗って〇秒後に"恐怖"が襲ってきて、
    その〇秒後に頭がくらくらしてきて、
    〇秒後に胸がドキドキしてきて、

    心拍数(や脈拍)が恐らく100を越え、
    同時に呼吸が20回を超えるだろう・・・」

    等々。


(2)実際に電車に乗った時に、

  その”予測”と照らし合わせながら時間を計り、

  心拍数(脈拍)や呼吸数等を正確に測り、
  それをその都度細かくメモしてゆきます。

  (かなり忙しい作業になるでしょう)


(3)そして”訓練”が終わる度に

  事前の予測とメモを照合し誤差を修正し、
  ”新しい予測”を書き直します。


(4)そうして修正した新しい予測を持って次の訓練をし、
  同様に実際の数値をメモし、

  電車から降りたら予測と照合し誤差を修正してゆく、

 

  といった事を繰り返してゆき、
  最終的には
誤差がなくなる事を目標にします。


また例えば、

「何かに触れる度に何度も手を洗わないといけない」
といった「強迫性障害」(不潔恐怖症)に襲われている方は


(1)(手洗いを3回までで我慢したら)どうなってゆくか?

  の予測メモを作っておきましょう。


 例:「我慢して〇秒後にとても嫌な気持ちが出てくるだろう。
   そしてその嫌な気持ちは100のうちの90くらいの

   強さのまま〇分くらいは続くだろう。

 

   そうして耐えられなくなって〇分後には
   また手を洗いたいという気持ちが100のうち95

   くらいの強さで襲ってくるだろう・・・。」

 

(2)実際に我慢した時にメモと時計を片手に

  時間を計りながら、

  嫌な気持ちや手を洗いたい気持ちの

  強さを変化がある度にメモしてゆきましょう。


(3)そして

  ”訓練”が終わる度に事前の予測とメモを照合し、

  誤差を修正し、”新しい予測”を書き直します。


(4)そうして修正した新しい予測を持って次の訓練をし、
  同様に実際の数値をメモし、予測と照合し、

  誤差を修正してゆく、といった事を繰り返してゆき、
  最終的には誤差がなくなる事を目標にします。
   


    
それでは次回と次々回は、


「恐怖/不安を克服する為の4つのポイント」の4つ目の

④前頭前皮質(前頭前野)の活用

についてお書きしたいと思います。



<次回へ続く>

 

 

 

それでは今日も良い変化を

 

 


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