何故、恐怖/不安を避けてはいけないのか?② | 大阪発!心理カウンセラーの「自分で自分を癒すヒント」

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うつ、不安、不登校など、様々な神経症やお悩みを少しでも軽くする為の
ヒントを開業カウンセラー(公認心理師)がお伝えしてゆきます。

皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、
のぶさわです。

 

 

<前回からの続き>


前回お書きした様に、不安や恐怖に対して、


「回避行動」(例:パニック発作を避けて電車やバスに乗らない、

          恐怖の対象を避ける等)


「安全行動」(例:汚染された手や体を念入りに洗う、

          病気の不安を無くす為に何度も検査を受ける、
          彼に見捨てられる不安を無くす為に頻繁に電話する等)


をとればとるほど、不安や恐怖は持続してしまうとお書きしました。


今回はその理由を最新の脳科学的な知見から

ご説明したいと思います。


理化学研究所の研究チーム等の報告によれば、


「感覚刺激+嫌悪刺激で恐怖条件付けを繰り返し続けると
 嫌悪刺激に対する扁桃体の反応が減少してゆく。


 これは、

「予測誤差」が少なくなり、その予測が正確になればなるほど、
 扁桃体の神経活動(興奮)が

 このフィードバックによって弱まってゆくと考えられる」

 


つまり、
恐怖を呼び起こす刺激を避けずに続けてゆき、
その度に不快感や恐怖、ドキドキ・バクバクを感じる事

を繰り返してゆくと、


扁桃体の興奮、つまり「恐怖」(やその結果の反応)

弱まってゆくというものです。


「予測誤差」が大きい=思いもかけない事が起こった時に
扁桃体が興奮し、恐怖が強くなり、


逆に

「予測通り」に恐怖や(やその結果の反応)が出てくれば、
扁桃体の興奮は弱まり、恐怖も小さくなる、
という事です。

 

(初めて行くお化け屋敷は、どこからどんなお化けが出て来るか?
 予測できないから怖いですが、


 同じお化け屋敷に2度、3度行くと

 「次はあそこからああいうお化けが出て来るぞ!」

 と予測ができますから怖さが減りますよね?)


例えば、
電車に乗るのが怖い「広場恐怖症」(パニック障害)の人は、
一番最初のきっかけは「予測外」のパニックだった

のかも知れません。


そして、その時の余りの恐怖に電車に乗る事を避け続けた

とすれば、


「予測誤差」の修正が行われず、

「いつまで経っても怖いまま」になる、という事です。


それでは、

「どうすれば恐怖/不安を克服できるのでしょうか?」
そのヒントを次回からお書きしたいと思います。




<次回へ続く>

 

 

 

それでは今日も良い変化を

 

 


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